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超会議に“超ユーザー記者”として参加してみた niconicoの原点がここにあった!?|ニコニコ超会議3

2014年05月07日 15時45分更新

超ユーザー記者

  『ニコニコ超会議3』といえば、4月26、27日に開催され、2日間で12万人以上の来場者を集めたniconicoのお祭り。今年は企業も含めると、幕張メッセの1〜8ホールになんと90前後のブースを用意していましたが、その中からブースのない企画、“超ユーザー記者”について紹介していきましょう!

■30人の人海戦術で、160本超の記事を投入!

 超ユーザー記者は、昨年の超会議2から始まった企画です。“ユーザーの、ユーザーによる、ユーザーのための”超会議なら、現地をレポートするのもユーザーでしょう! ということで、事前の応募から選ばれた15人が2日間奮闘して、約75件のニュースを“ニコニコニュース”に投下しました。

 2回目となる今年は、記者の数を30人に倍増。超会議前に見所を紹介した上で、当日に臨んで、事前記事も含めて160本以上の記事を公開してきました(外部サイト)。160本がどれくらいスゴいかといえば、週刊アスPLUSが10人ほどを派遣し、事前記事を入れてこのレポートで42本目という状況を知ればご理解いただけるはず。

超ユーザー記者

↑超会議3のウェブサイトにおける超ユーザー記者の紹介ページ。

 記事自体を読んでいくと、ブースの概要を報じてるのではなく、出展者にインタビューを取っていたり、自分で企画を体験してレポートしたり、動画を付けたりとかなり手間がかかっているのが分かります。まさに「人海戦術……恐ろしい子!」という感じです。

 そんな超ユーザー記者に、筆者こと広田も応募したところ、なんと30人のうちの1人に選ばれたのでホイホイ参加してきました!「普通のメディアで記事が書けるのに、なんでユーザー記者?」と疑問を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、やっぱりメディアに原稿を書くとなると、なるべく多くの読者に分かってもらえるようにイベントの概要から説明する必要があったり、断定的に書くために下調べに手間がかかったりと、いろいろと面倒なわけです。

 超会議で出会った感動を、niconicoが分かってるユーザー向けにシンプルにまとめてサクっと出したい。超会議3のスローガンは「全員主役。」ですし、せっかくならメディアという外からでなく、中の人として参加してみたい!! そんな動機で応募したら、なんと選んでいただいたという感じで恐縮です……。

超ユーザー記者
超ユーザー記者

↑超ユーザー記者と、普通のプレスで登録して、パス&腕章をデュアルでつけるというなんだか分からない状態に……。

■さまざまな立場から見る超会議がおもしろい!

 というわけで、せっかくユーザー記者になったので、その一端をお伝えできればと思います。まずどんな人がいるのかといえば、本当に多種多様です。職業でいうと、普通のサラリーマンはもちろん、タレントやライター、農家、専門学校生、大中高の学生などと本当に幅広いです。niconicoの中で見ると、見る専門な方をはじめ、ユーザー生放送の有名“生主”だったり、ブロマガで数多く記事を投稿していたり、超会議の当日にブースやライブに出演する人までいました。

 立場が変われば、視点が変わるのは当たり前。運営の方によれば、本当に意図していたわけではないが、結果的にさまざまな属性の方が記者なったとのこと。メディアとして書くとどうしても万人向けに薄くなりがちですが、さまざまな立場から、いい意味で偏った形で報じられるのは面白い試みですよね。

 当日の流れを振り返ってみると、10時の開場を前にして、9時台の前半に幕張メッセに集合して、ミーティングという流れでした。ユーザー記者には、ホール6の“超歌ってみた”ブースの裏手に専用の執筆部屋が設けられていて、まずそこに集まってから出陣します。出展者同様、先に中に入れるので、開場の瞬間を取材してカメラに収めた記者も多かったとか。

超ユーザー記者

↑このカラオケで大盛り上がりな超歌ってみたブースの裏側に……。

超ユーザー記者

↑スタッフ休憩室みたいな謎の扉があります。

超ユーザー記者

↑中に入ると、ユーザー記者が詰めていて、ゴリゴリと記事を書いております。

 あとは会場を回ってネタを集めてひたすら記事を書いたり、ユーザー記者部屋に取材相手を呼び込んでインタビューしたりと、全員が熱心に活動していました。書いた記事は運営さんがチェックし、「こうしたらわかりやすかったり、おもしろくなるんじゃない?」と編集者的にアドバイスしますが、その前のネタは好きに選べるので、かなりモチベーションは高いです。ざっと目立った記事をあげていくと……。

ニコニコ超会議号に乗ってみた
歌い手ご用達の"だんぼっち"がただの段ボールじゃなかった件
今更だけど、開場直後に駆け回って写真を撮ってみた
ニコニコ学会β「第6回シンポジウム」を取材してみた
「僕が一番楽しむ」ボカニコ出演直後のDJ'TEKINA//SOMETHINGさんに直撃
「公式でウソつかないの!」和楽器バンドに話きいてきた!
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「最強ディベート軍団」に訊く、ディベートで強くなる方法
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初音ミク Project DIVA「収録曲」はどう決まる?
【超会議3】超ユーザー記者とニコナマケットと超パーティーと・・・[とある馬鹿の超出演録]
豊島将之七段、対COM「受けが強い人が向いているのではないか」
超パーティーのステージで裏表ラバーズ歌ったら足が震えた話
素人がホリエモンの生放送に突撃した結果→放送事故www
(すべて外部サイト)

という感でしょうか。広田がユーザー記者として書いた記事は……。

「超会議を10年続くイベントにしたい」 超ユーザー記者団でドワンゴ・川上会長をインタビューしてみた!!
中曽根OFFなど今年も開場前からアツい! ニコニコ超会議3、はっじまーるよー
ナイナイ岡村さん登場!! あの「Choo Choo TRAIN」に会場がわきまくり【動画あり】
(すべて外部サイト)

の3本だけ。面目ないッス……。

超ユーザー記者

↑一番貢献できたと思われるのは、なんとなく「運営の人にみんなで取材したい!」と申し込んだら、なんと川上会長と中野運営長を取材できたことでしょうか。超会議直前の24日、平日で遠方に住んでる方も多かったにもかかわらず、ユーザー記者30人中10人が参加し、ドワンゴ本社に突撃して1時間にわたって濃く取材してきました。

■記者としてお祭りに参加できるのが醍醐味

 ユーザー記者の一人で、2年連続でユーザー記者に参加してきた“あすらん”さんに話を聞いてみると、昨年は自分を変えるきっかけが欲しくて応募したとのこと。当時、本業の仕事と平行して、オンラインメディアにライターとして寄稿し始めた、駆け出しの時期だったそうです。

 超会議2でユーザー記者をやってみた感想については、「率直に楽しかったです。自分の記事をその場で作って、コメントをいただいたり、Twitterで広めてもらえたりするとうれしかった。参加するからにはなるべく多くの人に、わかりやすく興味を持ってもらえるような記事を書こうと思って記事を作っていたので、それが報われた時が一番やってよかったと思いました」と振り返っていました。

 今年も超ユーザー記者に申し込んだ理由については、「あの一年に一度のお祭りをリポートするのが楽しみだった」とのこと。「記者同士の雰囲気が和気あいあいとしていてよかったです。率直なところ、人が増えたことで『記事を多くあげなければ』という使命感が少し和らいだところもありました」と、昨年との違いも指摘。

 あすらんさんが、主に攻めたのは企業ブース。その理由については、「自分はほかのユーザー記者に比べると、そこまでニコニコの文化に特化した専門知識を持っていない。誰が見てもわかる企業ブースを取材して、いろいろな企業が参加しているんだよと報じて、興味のなかった人が『この企業も出展してるなら行ってみようかな』と会場に足を運んでもらえたらいいなと思った」という背景があったそうです。

 ちなみに執筆した記事で思い出深かったのは、“果たして100人で脱出ゲームは成功するのか!?(外部サイト)”だったそうです。ユーザー記者として記事に書きたいので写真を撮らせてくださいとお願いしたところ、多くの方が協力してくれて本当に楽しそうな笑顔がフレームに収められたのがよかったとか。「来年もぜひやりたいです。個人でもいいですが、誰かとペアやチームを組んで参加できたら、また違った記事が書けるかなと思っています」とアツく語ってくれました。

 筆者自身も参加してみて、ユーザー記者のお祭りに来ている雰囲気がすごくいいなぁと感じました。niconico、もっと広義でいえばUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、“好きだからやる”が根っこあると思います。歌ってみた、踊ってみた、演奏してみた、ボカロ、技術部、料理、イラスト、ユーザー生放送……。すべてのカテゴリーは、まずつくること自体が楽しくて、さらに誰かを「面白い!」とか「なんだこれ(笑)」とニコニコさせることができたら成功。ユーザー記者部屋には、そんな初期衝動があふれていました。

 おそらく、来年の『ニコニコ超会議2015』でもこの超ユーザー記者の企画は実施されるはず。自分ならではの視点で超会議のイベントを伝えたいという人は、ぜひとも応募してみてはいかがでしょうか。楽しさは保証しますよ!

超ユーザー記者

↑来年の超会議を報じるのはアナタだッ!!

■関連サイト
ニコニコ超会議3 公式サイト

【お知らせ】
 ニコニコ超会議の全国ツアーバージョン“ニコニコ町会議2013”全祭りのほぼすべてを記録したレポート記事の電子書籍が発売中!

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