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超宇宙ブースでロマンあふれる宇宙に思いを馳せよう!|ニコニコ超会議3

2014年04月25日 18時00分更新

文● 広田稔、多田祥人 編集●KONOSU

 ニコニコ超会議3の宇宙ブースでは、ロケットの部品プレゼントやソユーズ帰還カプセル1/1模型を展示する。直前の23日には、そんなロマンがたっぷりと詰まった“超宇宙ブース”を紹介する直前番組が放送された。

超会議3×JAXA
↑MCは『JAXA宇宙航空最前線』に出演している石田紗英子さんと、長期間にわたってロケット開発に携わっていたという技術者でJAXA広報の名村栄次郎さんのお二人。
超会議3×JAXA
↑宇宙を旅した部品の一部がアナタの手に!?

 超宇宙ブースの目玉は、やはり実際に宇宙に行ったロケットの部品“フェアリング”がもらえる抽選会だろう。フェアリングとは、ロケットの先端にある外装で、内部に納められた人工衛星を保護するための重要なパーツ。超会議では、そのパーツを切り分けて、抽選でプレゼントするというから驚きだ!

超会議3×JAXA
↑超宇宙ブースのタイムテーブル。各日とも、フェアリングの抽選券には数量制限があって、朝10時から抽選券を配布するので、早めに訪れて抽選券をゲットしておきたい。

会場でソユーズ帰還カプセルを目撃しよう

超会議3×JAXA
↑ニコ超3に来るのは模型だが、実物は全長、直径ともに約2メートル、重さ約3トンという迫力。来月にはISSにいる若田宇宙飛行士もこれで戻ってくる。胸熱!

 今現在も若田宇宙飛行士らが宇宙でミッションをこなし、滞在している国際宇宙ステーション(ISS)には、地球への帰還や緊急脱出用に最低1機のソユーズ帰還船を連結されている。地球に戻る際には、大気圏突入前に軌道モジュールと機器/推進モジュールを切り離し、10分もの間炎に包まれながら、カプセルだけが地上に落下するという。会場では、帰還カプセルの実寸模型展示を、間近で目撃できる。

 ほかにも、宇宙と深海のスペシャリストによるトークショー“JAXA×JAMSTECコラボトークショー”、ロケットエンジニアと宇宙船エンジニア、JAXA広報名村氏の3名による“宇宙技術者トークショー”など、ファンにはたまらないレアな体験を用意している。当日会場に来ることができない人のためにも、ブースの様子はニコ生でも中継される予定。

■生放送番組内ではJAXAのお宝も放映

 生放送では、超会議の超宇宙ブース紹介以外に、JAXA筑波宇宙センターで保管している、一般非公開の収蔵品もお披露目された。

超会議3×JAXA
↑初の純国産ロケット『H-II』に使われた、質量1.7トンというLE-7エンジン(模型)。効率よく燃料を使える高性能エンジンだという。1998年に打ち上げに失敗したH-IIロケット8号のエンジンは、JAMSTEC(海洋科学技術センター)と協力して発見したという。実物は、宮城県のJAXA角田宇宙センターに展示されている。
超会議3×JAXA
↑宇宙空間で、生命科学の実験をするための設備“バイオンカプセル”。これは実際に宇宙に行った実物で、大気圏に再突入したため表面が焼けこげた色をしている。スペースシャトルのような耐熱タイルによる断熱手法ではなく、表面をあえて燃やすことで内部に熱を伝えない断熱手法を採用しているとか。
超会議3×JAXA
↑測地学で重要な功績をあげたとして“日本測地学会坪井賞”を受賞した、測地実験衛星の『あじさい』(模型)。直径およそ2メートル、質量約700キログラムで、318枚の鏡と120組のレーザー反射体を備えている。正確な地図作製、離島の場所を決めるために1986年に打ち上げられ、現役で稼働している衛星。
超会議3×JAXA
↑宇宙開発初期の衛星で、実験用静止通信衛星『さくら』(模型)。地球の裏側からの通信電波を経由するなど、衛星を使った通信実験を行なった。回転して姿勢を安定させるシステムのため、全面に太陽電池パネルを搭載している。
超会議3×JAXA
↑宇宙空間にある衛星同士で、大容量の光通信をするための実験機として開発された、光衛星間通信実験衛星『OICETS』(模型)。
超会議3×JAXA
↑資源観測のために、H-1ロケットで最後に打ち上げた人工衛星『ERS-1』(模型)。レーダーなどを含む6つの観測機器を搭載し、雲の影響を受けずに夜でも地球を調べられる。
超会議3×JAXA
↑地球全体の電離層観測を目的として宇宙開発初期に打ち上げた電離層観測衛星『うめ』(模型)。
超会議3×JAXA
↑N-IIロケットで地上3万6000kmの静止軌道に打ち上げた技術試験衛星IV型『きく3号』(模型)。回転して姿勢を安定させる。
超会議3×JAXA
↑技術試験衛星III型『きく4号』(模型)。3号よりは小さく箱型に変わった。姿勢を制御して、地球に向く面を固定できるように作られている。

 いよいよ、明日4月26日から始まる超会議3。“超宇宙ブース”は、日本の宇宙技術を支える“技術者の本気”と、“宇宙ヤバイ!”を生で実感できるチャンスだ。

■関連サイト
超宇宙ブース
ニコニコ超会議3
ニコニコ超パーティー3

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