今回も毎度のことながら詳しい取材内容を知らないままアカザーさんのクルマに乗せられたミズグチさん。しかも、またしても手動運転装置の取材?
ミズグチさんの言うとおりこの前取材したばかりだと思うのですが……。
取り外しが可能な手動運転装置? 一体どのへんが違うのかそれは現地で確認してみることにしましょう。
やって来たのは足立区にある今野製作所。
実はココ、以前『チェアライダー』という電動車イス牽引装置でお世話になったメーカーさんで、取材で訪れるのは今回で2度目。
お話を伺うのは、営業企画部の高倉さんと技術部部長の白須さんです。
挨拶を交わすと、待ちきれなかったようにアカザーさんが切り出します。
初っ端から少々興奮気味のアカザーさんですが、笑顔で見せてくれたこちらが手動運転装置『SWORD』(改良型)!
なるほどこちらが……というか今回どういった運びでこれを取材をすることになったのかが、ミズグチさんにも読者の方にも全然見えてこないと思いますので、まずはそこから説明していきましょう。
そもそもこの取材をするきっかけは2年前にさかのぼります……。
そんなとき、アカザーさんは以前ウェブで見た“あるもの”の存在を思いまします。
果たして記憶違いだったのか!? さっそく真相を確かめるべく、今野製作所に電話してみると……。
そして、ここで転んでもただでは起きないアカザー精神が爆発! ダーティーとまでは言いませんが、さすがアカザーさん抜け目が無いです。
そして昨年夏の帰省時にその試作機を借りうけ、実家の車に取り付けて試乗してみたのだとか。
そんなアカザーさんのちゃっかりエピソードを踏まえたうえで、あらためて改良版SWORDを見ていきましょう。
まずはグリップ……。
ちょっと変わった形ですが、握り心地は良いみたいですね。
それもそのはず、人間工学に基づいたデザインスタジオによるデザインなのだとか。
またこの『SWORD』というネーミングもこだわりがあるようで……。
SWORDの各部名称はこんな感じ。
そしてその運転時の仕組みを表したのがこちら。
基本はテコの原理です。ちなみにこの構造原案は以前取材したチェアライダーを考案した落合氏だそうです。
確かに飛行機の操縦桿に似た構造のようですね。ということで基本的な仕組みを理解したところで、実際に試乗してみることに。
今回試乗で使うクルマは、日産『モコ』。
ミズグチさんも言っていますが、軽でも普通車でも取り付けられるみたいですね。(注:オルガンペダル方式の外車などは除く)
さっそく高倉さんが取り付け作業にかかります。まずはアクセルペダルに・・・・・・。
続いてブレーキペダルに装置を取り付け、専用工具でネジ止めしてしっかり固定。ちなみに締める必要があるのはわずか4個の蝶ネジだけ!!
あとはハンドル部分にノブを取り付けて……。
最後に……。
なんと5分もかからずに取り付け完了! もちろん高倉さんが慣れているというのもありますが、それにしても早いです。
そしていざ試乗。
たしかにアカザーさんが自分の車以外を運転している姿は珍しいですね。
一度使用して運転していることもあり、アカザーさんの操作はとてもスムーズ。
しかもアカザーさん的には、昨年使った試作機より操作性が向上している感じだとか。具体的には……。
アカザーさん曰くアクセル操作が軽く感じたのは、車種の違いによる取り付け角度の違いも関係しているのでは? とのこと。
助手席に乗ってるミズグチさんは快適そうです。しかも停止中の便利なブレーキロックの機構も……。
手動装置で運転したことがある人なら半日も乗れば慣れるそうです。
終始危なげない運転で、無事に今野製作所前に帰着。
そしてミズグチさんたちがちょっと談笑している間に……。
アカザーさん自ら取り外し。
外したSWORDを専用バッグにしまって背負うアカザーさん。
そしてそのままお持ち帰り!? と、漫画的に今使ったこのデモ機を持ち帰ったようにしてますが、実際は後日製品版をオーダーしたそうです。
今後は地方取材の際もアカザーさんが車を運転してくれるということなので、ペーパードライバー気味のミズグチさんとしてはちょっと安心したみたいです。
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●今野製作所(外部リンク)
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