2014年04月08日07時00分

Unityの祭典「Unite 2014」開催!Oculus VRは日本法人を設立|Mac

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Unite Japan 2014はUstでライブ視聴可能!

 4月7日、東京・お台場のホテル日航東京において、ゲーム開発エンジンとして人気の高い「Unity」の開発者イベントである「Unite Japan 2014」が開催されました。会期は本日8日を含む2日間で、一部のイベントはUstreamでライブ視聴が可能です(外部サイト)。また、終了したイベントについても、後日アーカイブとしてアップされる予定となっています。

UNITE 2014
米ユニティー・テクノロジーズ社の創業者でありCEOのデイビッド・ヘルガソン氏

開発者の多大な恩恵をもたらすAsset Store

 7日午前に行われた基調講演では、米ユニティー・テクノロジーズ社の創業者でありCEOのデイビッド・ヘルガソン氏が登壇。開発当初の2005年は、チームと呼べるスタッフや開発者、そして資金も少なかったが、現在では多くのコミュニティーに支えられて急成長したと語りました。現在のUnityの開発スタッフは150名超。これだけ大規模の人員を抱える開発環境は珍しいそうです。

UNITE 2014
ヘルガソン氏は、数多くの有名ゲームタイトルがUnityで開発されたことを紹介しました

 また、Unityが急成長した理由の1つとして、Asset Storeを紹介。ここには、3Dパーツなどの素材だけでなく、FPSゲームなどで使えるカメラの制御プログラムなど多種多様なコンテンツが無償/有償で配布されているとのこと。

 ちなみに、カメラの制御プログラムである「UFPS : Ultimate FPS」(外部サイト)は、Asset Storeで20ドル(約2000円)で配布されており、すでに5000本が購入されたそうです。開発者は、自分が作成したプログラムだけでなく、得意なプログラムを汎用化してAsset Storeで配布することで資金を得るという、従来にはない方法を生み出した点に注目ですね。またAsset Store自体は、全世界で1日あたり50万回超のアクセスがあるそうです。

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カメラの制御プログラムの「UFPS : Ultimate FPS」

ゲーム動画のシェア機能を統合

 次に、ヘルガソンCEOは、元・米アプリファイヤー(Applifier)社のユッシ・ラーコネン氏を紹介。同社は3週間前にUnityに吸収され、ラーコネン氏は上級副社長兼ゼネラルマネージャーを務めています。アプリファイヤー社は、エバープレー(EVERPLAY)と呼ばれる、ビデオと口コミを一体化し、ゲームプレーを簡単にシェアできるサービスを提供していた会社です(外部サイト)。

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上級副社長兼ゼネラルマネージャーのユッシ・ラーコネン氏

 このサービスをアプリに組み込むことで、そのゲームの直前のプレー内容などを、FacebookやTwitter、YouTube、メールなどで素早く共有できるようになります。共有された相手は、プレー動画を見られるほか、リンクをクリックすることで、直接App Storeなどにアクセスしてゲームをダウンロード可能という画期的なシステムです。

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「EVERPLAY」はゲームプレーを簡単にシェアできるサービス

 ゲームプレーの共有といえば、最近では(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントのPlayStation 4が搭載する「SHARE」機能が知られていますが、UnityがEVERPLAYの技術を取り込りこんだことで、今後はAsset Storeで簡単にシェア機能が使えるようになるそうです。

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米アプリファイヤー社のウェブサイトではさまざまな対応アプリを調べられる

最新バージョンUnity 5を発表

 次にデイビッド・ヘルガソン氏は、現在予約中で間もなくリリースされる最新の開発環境であるUnity 5の新機能ムービーを紹介(外部サイト)。

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Unity 5の新機能を集めたムービー。Unityのサイトで視聴可能だ

 ムービーの再生のあと、新機能の詳しい紹介をユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの高橋啓治郎氏にバトンタッチ。リアルタイムグローバルイルミネーションや高品質オーディオ、物理ベースのシェーディング、WebGLの実装、HTML5対応強化などの特徴を紹介しました。

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ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの高橋啓治郎氏

 リアルタイムグローバルイルミネーションは、2、3次反射をリアルタイムにシミュレートできる機能で、光源の移動や強さも自在に調整できるため、より本物に近いライティングが可能になります。

 もう1つの注目が、物理ベースシェーディング。従来は、鏡面反射するオブジェクトや自ら発光するオブジェクト、金属のような質感のオブジェクト、プラスチックや陶器のような質感のオブジェクトなどを生成する場合、別々のシェーダーを使う必要がありましたが、Unity 5ではこれらをパラメーターだけでリアルタイムに変更することが可能です。

 そのほか、マルチプレイネットワーキング機能も提供。こちらの機能については、ローレベルからハイレベルまでのAPIを提供することで、幅広い開発者が柔軟に使えるようになるそうです。

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Unity 5の製品紹介画面。各種の新機能のサマリーが記載されている

イベントのさらなる活性化を目指すUnity県人会議

 Unityで最後に登壇したのは、ユニティ・テクノロジー・ジャパンで日本担当ディレクターを務める大前広樹氏。

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ユニティ・テクノロジー・ジャパンで日本担当ディレクターを務める大前広樹氏

 同氏は「Unity県人会議」を紹介しました。ユニティ・テクノロジー・ジャパンがここ1年で大小合わせて83回のイベントに参加したことを受け、「UnityY県人会議」のサイトを利用することでもっと簡単にイベントの実施や支援ができる仕組みを提供するとのこと(外部サイト)。

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Unity関連のイベントの実施を支援する「Unity県人会議」

 イベントを実施予定の地域を日本地図や円グラフでチェックできるほか、もちろんイベントの作成も可能。イベントを支援したい人は画面左下の「支援P」をクリックすることで登録できます。

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ウェブサイト上ではイベントや支援者の登録のほか、イベントの開催状況がわかる

アニメーションやボイスを含む最強素材「UNITY-CHAN!」

 さらに、商用、非商用、産学などの用途にすべてフリーで使える3D素材である「UNITY-CHAN!」の公開を発表(外部サイト)。

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7日19時から配布がスタートした「UNITY-CHAN!」

 「UNITY-CHAN!」は、基調講演あとの7日19時からダウンロードが始まりました。この素材は、キャラクターモデルだけでなく、シェーダー/アニメーション/ボイス/ロコモーション(移動)制御などがセットになっているのが特徴です。アニメーションでは、24種類のモーション、12種類のポーズ、8つの表情が用意されています。ボイスも45種類と多彩。これらを自分の開発するゲームに組み込めるのはもちろん、二次創作も可能という太っ腹の仕様。

UNITE 2014 UNITE 2014
「UNITY-CHAN!」の専用ページも用意されており、7日19時からダウンロード可能になっている ダウンロードサイズは約250MB。ダウンロード前に表示される「キャラクター利用のガイドライン」をよく読もう
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会場にはリアル「UNITY-CHAN!」も登場
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「UNITY-CHAN!」のブルーはUnityの操作画面の地色に使われている「Unityブルー」を採用したとのこと

 ユニティ・テクノロジー・ジャパンではこのUNITY-CHAN!の配布に伴って、独自のライセンスを策定して可能な限り開発者に自由に使ってもらいたい意向です。配布開始時刻の19時からは、大前広樹氏のほかデザインを担当したntny氏がセッションを開催。UNITY-CHAN!の開発秘話などを深く語ってくれました。このセッションのアーカイブは必見です。

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「UNITY-CHAN!」を観るリアル「UNITY-CHAN!」
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キャラクターデータだけでなく、アニメーションやボイスなども多数含まれている
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デザインを担当したテクニカルアーティストのntny氏 (左)と大前広樹氏(右)

米オキュラスVR社の創業者が登壇、日本法人の設立を発表

 デイビッド・ヘルガソンCEOが最後に紹介したのは、米オキュラスVR社の創業者であるパーマー・ラッキー氏でした。オキュラスVRといえば、3月26日に米フェイスブック社が約2000億円で買収することは発表したことで話題となった会社ですね。もちろんその前から、「Oculus Rift」というバーチャルリアリティーのヘッドセットで注目を集めていた会社です。

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米オキュラスVR社の創業者であるパーマー・ラッキー氏

 さらに創業時に、クラウドファウンディングの「Kickstarter」で目標金額を25万ドル(約2500万円)で出資を募ったところ、なんと10倍近い243万ドル(約2億4300万円)が集まったことでも有名です。

 このオキュラスVRとUnityとの関係は深く、多くのデモムービーがUnityで作られているそうです。今回、ラッキー氏が発表したのは、オキュラスVRの日本法人を設立すること、現在開発中の「DK2」(Development Kit 2)を今後日本のユーザーに優先的に発送するということでした。

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現在のゲーム機はご存じのように複雑なコントローラーが必要とジョークを飛ばすラッキー氏

 基調講演あとのインタビューでは、日本法人設立の目的として、ローカライズはもちろん、日本の開発者コミュニティーとのつながりを強化する狙いがあるそうです。また、VRムービーを販売する計画があり、その先には投資も考えているとのこと。

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米国に比べて手にした開発者が少ないにもかかわらず、あまり変わらない数のデモムービーが日本人開発の手によって公開されたそうだ

 「DK2」の優先発送もこれに関連しており、米国に比べて販売台数が10分の1ほどであるにもかかわらず、公開されたデモムービーの数は米国と変わらないという点を踏まえた発表だったようです。

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「Oculus Rift」の次期バージョンである「DK2」(Development Kit 2)は、日本の開発者に優先的に届けるとのこと


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(2014.04.09追記)日本と米国のオキュラスVRの販売比率を修正しました。

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