2014年04月02日12時00分

折りたたみ高級スマホが中国でブーム

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 日本ではすっかり姿を消してしまった折りたたみ式のスマートフォン。ところが中国では気が付けば複数メーカーが製品を出し合う人気商品になっています。

折りたたみスマホ

↑ブームの火付け役は超高級なW2014。

 折り畳みスタイルというと若者向けというイメージがありそうですが、中国では今や“社長様向けスマートフォン”、“超高級スマートフォン”の代名詞になっています。というのもサムスン電子が中国のキャリア、中国電信と協業して販売を開始したフルスペック&高級感ある仕上げの“心系天下”シリーズが人気となり、毎年のシリーズ展開をしているからです。

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 2014年モデルの心系天下『W2014』は定価が1万8888元、約31万5000円ととんでもない値段ですがそれでも売れているのが中国恐るべし。スペックは3.7インチ800x480ピクセルディスプレイを表裏に2枚、Snadragon 800採用でクアッドコア2.3GHzのCPUを搭載、カメラは1300万画素。通信方式は中国電信のCDMA2000とGSMに対応しています。

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↑一貫して世界観を曲げない心系天下シリーズ。

 心系天下シリーズは初代モデル発売時からターゲットの年齢層は高め。若者が買うことなんてこれっぽっちも考えていません。ま、若い人には豊富なGALAXYシリーズがあるから困らないわけですけどね。広告展開も含めてとにかく“高級感あるスマートフォン”のイメージを強く打ち出し続けてきました。

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↑中国メーカーGionee W808は10万円だと!

 そんなに高くても売れるのなら俺たちも売ろう!とばかりに中国メーカーもこのフリップ式スマートフォン市場に続々参入。老舗のGionee(ジオニー)のW808はそれでも5999元、約10万円と強気の価格設定。3.7インチ800x480ピクセルのデュアルディスプレイ、クアッドコア1.2GHz CPU、800万画素カメラ、3G対応。

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↑金色スマホならまかせろのHONPhone。

 中国にしては高い値段の製品が続きますが、買いやすい価格のフリップ式スマートフォンももちろんあります。家電メーカーの長虹のスマートフォンブランド、HONPhoneのA9800は1999元、約3万円ちょい。スペックはW808のCPUをデュアルコア1GHzに落としたもの相当。しかし色が中国人好みというか、この色は日本では売れそうにないですねえ。

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↑黒くてカッコイイのはなかなか無いのね。

 そんなに人気があるならブラックボディーの渋い製品があってもよさそうなのですが、やはり心系天下が絶大な人気を誇っているためか本体のカラーリングやデザインは似たようなものばかりしか見つかりません。普通に日本でも使えそうな色合いの製品を探してみても、2年前に発売されたWVGAデュアルディスプレイ搭載のCoolpad A520が見つかるくらい。中国メーカーもデザイン面ではやはり大きな冒険ができないんでしょうねえ。

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↑中国ではフィリップスもスマホを販売。

 ところで中国には無数のスマートフォンメーカーがありますが、ヨーロッパのフィリップスもスマートフォンを出しています。実のところは中国メーカーがブランドロイヤリティーを払って国内で製造している中国品ですが、最近では一部の国にも輸出されています。そのフィリップスは当然中国でも売れ筋のフリップタイプとしてW9588を販売中。ディスプレイは3.5インチと若干小ぶりですが、このほうが片手で持ちやすいかもしれません。お値段は4999元、約8万3000円。

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↑あのUniscopeからもクリソツ製品が。

 一方オリジナルをそのまま真似した製品もたくさんでてきています。中でも以前【“将軍様の国のスマホ”のオリジナル端末を使ってみた】(関連記事)で紹介したUniscopeは型番も『W2014』とそのまんまな製品を発売。しかも心系天下というオリジナルのシリーズ名に対し、こちらは『海納百川』とこれまた壮大なネーミング。なんかもうスマートフォンとは思えぬ製品になってきちゃってます。

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↑コピーしながらもオリジナリティーを追求。

 何も考えずにホイホイと真似をしちゃうイケナイこと考えているメーカーも中国にはまだあるのですが、そんな彼らでもこの心系天下シリーズには敬意をもって接しているのかも。W2014にかなり忠実なコピーと言われるこの無名メーカーの製品は、『四核天下』というこれまたオリジナルの名前を付けています。ちなみに“核”は中国語でCPUのコア数ですから、この名前はクアッドコアを意味するのかと思いきや、製品はデュアルコア1.3GHz CPU搭載。“二核天下”ではかっこ悪いと思ったんでしょうね(笑)。

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↑GALAXY Goldenの中国人気はいまひとつ?

 フリップ式スマートフォンとしてはサムスン電子のGALAXY Golden(関連記事)がグローバル向けに販売されていますが、中国向けの心系天下W2014のほうがすっきりしたデザインになっています。そのためか中国国内でも輸入販売されているGALAXY Goldenの人気はいまひとつで、この手のスタイルが好きな人は『いつかは“心系天下”が欲しい!』と、まるでiPhoneのような憧れを持っているんだとか。ならばフリップ式のノウハウのある日本メーカーにも超高級なモデルで中国市場に参入してもらいたいものですねぇ。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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