2014年04月01日15時30分

毎日充電しなくても平気な実用性十分のタフネススマートウォッチ:Pebble実機レポート前編

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 『Pebble』(ペブル)はクラウドファンディング『Kickstarter』で資金を集め、量産化まで漕ぎ着けたスマートウォッチである。市販されてから1年以上経過しているがその間にもバージョンアップを重ね、着実に機能を拡張し続けている。今年の2月にはPebble専用のアプリケーションストア『Pebble appstore』がオープンし、人気が再燃している。

Pebble
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 Pebble本体もスタンダードモデルにカラーバリエーション追加されたり、ハウジングがステンレスになった『Pebble Steel』などが追加され、好調のようである。

 そこで本稿ではスマートウォッチPebbleでできることについて紹介する。なお、今回紹介する内容は2014年3月時点での最新バージョン“v2.0.2”のものである。

■シンプルかつタフなハード設計

まずはハード面から見ていこう。大きな特徴は以下の通りだ。

・ボタンはたったの4つ
・通信機能はBluetooth 4.0のみ
・本体もバッテリーも頑丈にできている

 Pebbleのボタン構成は非常にシンプルで、左側に“バックボタン”、右側に“上ボタン”、“選択ボタン”、“下ボタン”の合計4つしかついていない。

Pebble
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 本体は防水仕様であり、公式サイトでは5気圧まで耐えられると説明している。また高度に関しては1万フィート(3000メートル)まで対応しているとのこと。用途の一例としてスポーツのロギングなどを謳っているだけあり、さまざまなフィールドで活用できる仕様になっている。

 ベルトは一般的に販売されている22mm幅のものが使用できる。標準のゴムベルトでスポーツをすると蒸れそうなので、適したものに交換するのも良いだろう。

 本体内にはバイブレーションを内蔵しており、後述のモバイル端末からの通知機能やアラーム機能で使用される。振動はデスクワーク中であれば音が聞こえるくらいの強さである。

 他には“三軸加速度センサ”と“明るさセンサ”も内蔵している。将来的に電子コンパスが使用可能になることが予定されている。

 通信機能は『Bluetooth 4.0』のみで、USB接続も無し。本体左側にコネクタがあるが、こちらは充電専用である。コネクタの形状はマグネットで固定する専用形状であることが残念だが、防水機能のことを考えるとやむを得ないだろう。ちなみに充電ケーブルは公式サイトから10USDで購入可能である。

 ディスプレイはバックライト付きのモノクロ(2色)表示で解像度は144x168ピクセル。公式サイトでは電子インクと明記されているが、使用されているのはシャープ製のメモリ液晶であり正確には電子インクではない。そのためアニメーションは案外スムーズに表示してくれる。

 表示に関してはいささか物足りない感じではあるが、これらのシンプルな構成が公称「5~7日」というバッテリーの持ちを支えている。実際に“バックライトは押したときのみ、メールなどの通知機能ON”という条件で使用してみたが、充電なしで5日は使用できた。

■Pebbleの一番のポイントはアプリケーションが実行できること

 次は機能面を見ていこう。Pebbleの主な機能は以下の通りである。

・時計表示モード(Wachface)
・アプリケーション実行モード(Watch app)
・着信通知機能
・ミュージックコントロール機能
・アラーム機能

 まず、Pebbleには大きく分けて“時計表示モード”と“アプリケーション実行モード”がある。

 時計表示モードでは文字通りディスプレイに時計が表示されるが、初期状態では3種類の時計が用意されており、上下ボタンで表示する時計を切り替えることができる。またPebbleのアプリケーションストアから気に入ったものを選んで追加することができる。

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 アプリケーションはメニューから選択して起動する。時計と同じくアプリケーションストアからダウンロードして使用するが、中にはモバイル端末のアプリケーションとして連携するものもある。

 ちなみに時計とアプリケーションは合計8つまでしかインストールできないので注意が必要だ。

 他には電話、メール、Twitter、Facebook、LINEなどの着信通知機能がある。ただし、この機能は日本語の表示ができない。また、時々通知されないなど動作が不安定なので“おまけ”程度に考えておいた方が良い。

 ミュージックコントロール機能もついている。こちらもアーティスト名や曲名が日本語の場合は表示ができないが、問題は通知機能よりは少ないだろう。

 あとは腕時計らしい機能としてアラーム機能がついているが、こちらもおまけ程度のシンプルな機能である。おそらくPebbleとしては必要な機能はアプリケーションをインストールするように、ということだろう。

■Pebble専用アプリケーションが無いとPebbleは時計すら表示できない

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 Pebbleへアプリケーションをインストール(またはアンインストール)をするにはPebble専用アプリケーションがインストールされたモバイル端末が必要である。

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 ちなみにPebbleはモバイル端末とペアリングしないと初期画面から移行できず、時計すら表示できない。

 Pebble専用アプリケーションは現在iOS版とAndroid OS版の2種類が無料で提供されているので、これらに対応した端末であればPebbleを使うことができる。ただしBluetooth 4.0で接続する必要があるので、比較的最近のモバイル端末に限られてくるので注意が必要だ。

 iOS版とAndroid OS版でPebbleの基本的な機能に対して差が出ることはない。しかしAndroid OS版では通知機能に対して細かく設定できるので、もし通知機能を良く使用するのであれば、Android版で使用することをお勧めする。

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 あとアプリケーションストアで公開されているアプリケーションに時々“COMPANION APP REQUIRED(赤色)”や“COMPANION APP ONLY(青色)”というマークがついているアプリケーションがあるが、これらはモバイル端末側にネイティブアプリケーションを別途インストールする必要があることを意味しているので覚えておくと良い。  

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 それとPebbleアプリケーションの製作者の中には、アプリケーションストアに置かずに直接配布(いわゆる野良アプリ)している方もいる。この場合はモバイル端末のブラウザからダウンロードすれば、Pebble専用アプリケーションがインストールを開始してくれる。ちなみに対応バージョンが明記されている場合は“v2.x”を選択すればよい。

■おすすめアプリケーション5選

・Battery Status Application

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 バッテリーの残量を表示するだけのアプリケーションであるが、初期状態のPebbleでは残量を示すアイコンが見当たらないので意外と重宝する。残量がわかりやすいデザインも良い。

 時計用とアプリケーション用の2種類が公開されているので、好きな方を選択できるのもポイント。

・CALENDAR

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 Pebbleにカレンダー機能を追加することができるアプリケーション。モバイル端末用アプリケーション『Calendar Pro for Pebble SmartWatch』(有料)と連携することでスケジュールの確認ができるようになる。

・INTERVALS

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 いわゆるインターバルタイマー。最大10個まで好きな間隔でタイマーを設定できる。長距離走などでのインターバルトレーニングにおすすめ。

・PebbGPS(iOSのみ)

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 同名のiOS用アプリケーションを購入する必要があるが、標準の地図アプリと連携して現在位置をPebble上に表示させることができる。

 地図アプリの画像をそのまま切り出して表示しているので、日本語の地名もそのまま表示されるのがうれしい。

・Asteroids 3D

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 ワイヤーフレーム表示がきれいなシューティングゲーム。自機はPebble本体を傾けることで移動し、選択ボタンでレーザーを発射する。

■Pebbleはどこか懐かしい雰囲気のするデバイス

 実は購入してからまだ10日ほどしか使用していないが、バッテリーが1日程度しか持たないスマートウォッチが多い中、数日持つというのはそれだけでも使ってみようという気にさせられる。

 ただ、いくつかのアプリケーションを試した感じでは、ボタンの少なさに開発者側も苦戦している感じだった。タッチパネルを付けてほしいとまでは言わないが、せめてカーソルキーを付けてほしいと思った。

 モノクロ表示や日本語が表示できないといった全体的に控えめな性能や軽いフラストレーションと相まって、どこか懐かしい雰囲気のデバイスである、というのが今の印象である。

 ちなみにPebbleは現在3モデルの中から選ぶことができ、価格はスタンダードモデルが150ドル、Pebble Steelの革ベルトモデルが229ドル、金属ベルトモデルが249ドルで、Pebbleの公式サイトから送料無料で購入できる。興味を持たれた方はぜひ購入してみてはいかがだろうか?

 なお、その際にはお手持ちのモバイル端末でPebble専用アプリケーションが使用できるかどうかの確認をお忘れなく。

■関連サイト
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