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今年のお花見幹事必見!誰でも有料イベント企画ができる『Peatix』の使い方

2014年04月01日 13時30分更新

 最近、FacebookやTwitterなどソーシャル上で“Peatix”というイベントページを見かける機会が増えていないだろうか。Peatixは誰でもカンタンにイベントページの作成、運営、チケット販売が行なえるイベント管理ウェブサービスだ。2013年、前年度比400パーセントの成長を果たし、イベント件数は1万6000件、そのうち有料チケットを販売したイベントも1万1200件超えを果たした。イベントも数人の小規模な物から、何万人と集まる大規模なものにまで利用されている。

Peatix

 イベントの作成、まずはトップページでイベント名、開催日、会場を登録イベント作成からイベントページへ移動。サービス登録していなければここでソーシャルアカウントなどでログインする。あとはイベント作成のマイページから、イベントの詳細やチケットの種類など必要項目を入力していくだけだ。画像や動画なども表示できる。

Peatix

 イベントのチケットはチケットの種別、価格、枚数を指定できる。チケットは割引コードの設定も可能だ。チケット販売手数料は業界最安値のチケット1枚の販売に付き2.9%と70円。クレジットカードや決済手数料も含まれる。無料チケットだけのイベントは手数料はいっさい掛からない。決済金額は指定した金融講座に振り込まれる。また事前審査の必要と手数料が6%にはなるが、決済金額の事前支払いサービスも2月に開始した。

Peatix

 イベントページの作成が完了したら、あとは公開して参加者を集めよう。Facebookなどのシェアボタンも設置されている。イベント管理も充実していて、参加者全員や個別、支払い状況に合わせたメッセージを送信できる。イベントの受付も、参加者一覧のCSVデータのダウンロード。チケットは参加者へQRコードが送られる仕組みになっていて、イベント主催者は『Peatixアプリ』を使って、チケットの申し込み確認が可能だ。

 また受付は“ColorSync”という新機能のベータ版も登場。これは主催者の用意したPCやスマホの端末に表示される表示する色のパターンと、イベント参加者のチケットの表示パターンでチケットの有無を確認できるというものだ。QRコードと違いチェックに時間も掛からないうえ、どんなカラーパターンになるかはサーバー側でコントロールしているため偽造しにくいのが特徴だ。

Peatix

 イベントページの下部には“スポンサーになってこのイベントを応援しませんか?”とメッセージが表示。これは3月26日に発表された“Peatixイベントアド”という広告プログラム。Peatixの作成されたイベントに対して、主催者の許諾を得たうえでイベント単位でスポンサー、広告を入れるというものだ。。すでに個別には実際に導入されていて、数百人集まる女子会に化粧品メーカーが、音楽イベントに音楽アプリのスポンサーが付いて実際に試供品の提供やアプリのダウンロード促進などが行なわれたという。

 Peatixの庄司望マーケティングマネージャーは、「イベント主催者から儲ける仕組みはやめよう。彼らは表現者、逆にお金を払ってあげたい対象。協賛が付くとユーザーはうれしいと思うし、協賛スポンサーのブランドへも親近感がうまれやすい仕組みだと思う。1000人、2000人のイベントよりもセグメントされた人にアプローチできる」と話す。実際に以前の試みでは、スポンサー料の半分がイベント運営者にも支払われたという。イベントの主催者からの手数料を低く抑えている同社のマネタイズにもつながる新サービスとなる。エンジニアが集まるイベントや趣味性が強いイベントも多く、ソーシャルとの親和性も高いサービスだけに新しい広告マーケティングの仕組みとして注目されそうだ。

 イベントも「大手チケットガイドが扱う大規模なものではなく、学生イベント、学園祭、街コン、町おこし系のイベント。そこそこ大きいインディーズ、劇団。イベントとしては産業化していない結婚式の2次会、オフ会など、飲食店に対してお金を払って終わりで市場化されていなかったものをIT化して効率化したい、付加価値をつけたいのが狙い」としている。

Peatix

 またPeatixは代金の支払いや当日チケットがないなどリアルと関わるウェブサービスだけにユーザーサポートにも力を入れており、専任チームもつくり、ウェブサービスではめずらしい0120のフリーダイヤルのコールサポートにも対応。ただサービスもわかりやすいため、チケットにまつわる問い合わせは最近減ってきて、イベント自体の問い合わせが多くなっているという。

 サービスの今後について、今はイベントの作成はPCが主体、イベントの参加者はスマホと利用が分かれているが、「今後はモバイルシフト。イベント情報をつくったり、参加者の管理、受付の作業、PCレスになると思う。イベント作成はまだPCのほうが操作しやすいので、スマホ向けに機能をシンプルにしていく」(Peatixの庄司望マーケティングマネージャー)という。

Peatix

↑こちらは同社の受付に陣取る、わりとでかいPeatixのイメージキャラクター。豆をイメージしているとのこと。

■関連サイト
Peatix

(※このイベントは記事執筆のために作成したもので実際には開催いたしませんが、天気もよく桜も満開なので編集部の誰かがお花見しているかもしれません)

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