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[速報]電王戦第三局は豊島七段が83手で勝利!!プロ棋士の逆襲が始まるか!?

2014年03月29日 17時20分更新

最初からリードを奪った豊島七段に、控室も和やかムード

将棋電王戦第三局

 あべのハルカスで行なわれていた電王戦第三局は豊島七段が83手でYSSを下した。これでプロ棋士側の1勝2敗になった。

将棋電王戦第三局

 豊島七段は、YSSが中盤にかなり強いと感じていて、それまでにリードを築きたいかったのか、横歩取りから超急戦の展開で攻め続けた。午前中に自陣を固めることもなく、40手も進みこれまでの第一局、第二局のゆっくりとした展開とは全く違っていた。この時点でponanza判断は豊島七段の評価値568。終盤ならかなり有利な数値だが、この段階だと大逆転の可能性もあるので、控室もかなり慎重になっていた。それでも午後に入っても豊島七段のリードは揺るがない。多少評価値を落とす場面もあったが、すぐに回復していた。持ち時間も有効に使っている。

将棋電王戦第三局

 しかし、ここで決定的に(と控室で言われている)52手目△1四金打ちがこれまでにない悪手。谷川会長がちょうどインタビューを受けていたが、この手を見て「コンピューターがこのような手を指すのは珍しいですね」と固まっていた。一気にponanzaの評価値が2000を超え、逆にこんな手を指されると“何かあるのか?”と勘ぐって迷ってしまうかもしれない。

将棋電王戦第三局

 そんな仕草も見せず、豊島七段は着々と進めていき、評価値は3000を超え、73手目に飛車角すべて入手。人間だったら、投了してもおかしくないレベルと控室ではささやかれていた。

将棋電王戦第三局

 83手目、▲5四桂打ちでYSSが投了となった。投了時間は16時41分。一度もYSSがプラス評価にならない対局だった。これで、プロ棋士は電王戦として久々の勝利。第四局につなげた。

 この模様は、後日詳細レポートをお届けします。

●関連サイト
『GALLERIA 電王戦』モデル
日本将棋連盟
第3回将棋電王戦のページ
将棋電王トーナメント

※3月29日21時修正 筆者名が間違っておりました。

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