GTC 2014の基調講演では、市場想定価格が2999ドル(約30万円)という超弩級なグラフィックカード『GeForece GTX TITAN Z』が発表された。
現行のGeForce最上位モデルは『GeForce GTX TITAN Black』だが、そのTITAN Blackでも北米における市場想定価格は999ドル。いかに『GeForece GTX TITAN Z』がケタ違いなのかがその価格からも想像できる。
↑『GeForece GTX TITAN Z』を手にするNVIDIAのジェン・スン・ファンCEO。
気になるスペックだが、基調講演で流されたビデオ映像からも明確なとおり、KeplerアーキテクチャーのフルスペックコアであるGK110を一基搭載するTITAN Blackを二枚あわせて2プロセッサー仕様にしている。CUDAコアは、各2880基ずつで計5760基を搭載し、ビデオメモリーは12GBに達する。浮動小数点演算能力は8テラFLOPSで、『GeForce GTX TITAN Black』の5.1テラFLOPSを大きく上回る。
↑2880基×2の5760基のCUDAコアを搭載。浮動小数点演算能力は8テラFLOPSというGeForece GTX TITAN Z。
3枚のGeForece GTX TITAN Zを搭載するサーバーユニットを利用することで、特定の演算や物理シミュレーションとしては、Googleとスタンフォード大学が研究する『Google Brain』に比肩する能力を約400分の1のコストで実現することができるという。
TITAN Blackの時点でも『Ultimate Weapon for the Gamer』というキャッチフレーズが付いていて、それを上回るスペックをいったい何に使うのかという話だが、5K解像度や、あるいはマルチディスプレーでのゲーミング環境をターゲットにしている模様だ。またラックマウントに複数入れて、物理シミュレーションなどに活用することを想定している。詳細なスペックはまだ出ていないが、発表したジェン・スン・ファンCEOの手元にあるモデルや製品映像を見る限り、3スロットを占有するこれまた弩級なデザインに見える。ただし、長さ自体はそれほどでもないようだ。
↑デモンストレーションは、様々な物理シミュレーションとUnreal Engine4を使って行なわれた。
NVIDIA公式動画 TITAN Z レンダリングデモ(Youtube)
■関連サイト
NVIDIA公式ブログ(海外サイト)
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