2014年03月17日18時30分

行かねば! デジタルサイネージの新たな可能性を体験できる展覧会・ICC|Mac

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デジタルサイネージが提案する新しいUI

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 「あらたしいサイネージを、つくろう。」をテーマにした、インタラクティブなデジタルサイネージの展覧会「インタラクティブ・クリエーション・キャンプ」(ICC)が3月23日まで、東京・南青山にあるカルチャースペース「スパイラル」にて開催されている。

 センサー技術を用いたインタラクティブなサイネージの開発をテーマとして、最近ではテクノロジー主導になりがちな日本のインタラクティブシーンにあって、クリエイティブの立場からから切り込んでいくアプローチである点がポイントだ。

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 ICCは、文化庁メディア芸術人材育成支援事業の一環として、これからのメディア芸術とクリエイティブとを行き来できる若い才能の発掘を目的に、実査されたハッカソンの成果を展示したもの。ハッカソンとは短期集中型のソフトウェア開発イベントのこと(ハック+マラソンの混成語)。

 ここでは、カンヌ広告賞やメディア芸術祭、アルス・エレクトロニカなどの受賞者といったインタラクティブ広告の第一線で活躍するクリエイターたちが講師となり、全国から選抜した受講者29名を5チームに分け、約1カ月間にわたって作品制作を指導した。その成果なのだから大いに期待できる。

 ほとんどが20代という新たな才能たちが、デザイン、アート、テクノロジー、プロダクトの各得意分野を生かし、チームでつくり出した多彩なサイネージ作品をここで紹介しよう。
 

セクシーボイスでささやきかける「Look at Me!」

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 会場を歩いていると、「こっちおいで」と艶めかしい声でささやきかけられる。通りがかった人をセンサー認知してロックオンし、指向性スピーカーでまるで自分だけにささやいているかのように誘いかける。そのサイネージの画面に目を転ずると、ミュージックビデオのような映像で女性たちがセクシーに誘ってくる。

 最初は粗い3DCGのような映像の解像度が次第に上がっていき、その先にある「オチ」が待っている。実はこれ、刺激的な映像で歩きスマホを防止するアテンション公共広告なのだ。私たちの本能に訴えかけ、想像をかき立てるインタラクティブ作品である。
 

充電に楽しさを与える「スマホリウム」

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 サイネージ上に設けられた充電スポットにスマートフォンを接続すると、充電状態に合わせてニョキニョキと植物が育つという作品。充電という味気ない行為を、植物が育っていくというビジュアルで可視化するとともに、娯楽性を持たせたサービスだ。
 

3Dデータの自販機「自分販売機」

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 近い将来3Dプリンターが身近なものになると、自分の体の3Dデータが街中の自販機で購入できるようになるかもしれない──。そんな考えのもとに制作されたのがこの自販機型のサイネージだ。

 赤外線カメラを用いてスキャンした自分の3Dデータを、専用ウェブサイトからダウンロードできる仕組み。リアルな高精度のものから、ポップなローポリゴンタイプまで選べる遊び心が楽しい。
 

手荷物の空きを物資輸送に利用する「Cloud Sending」

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 ソーシャルグッドのためのデザインを形にしたのが、このサイネージ。旅行者が飛行機に搭乗する際の、持ち込み可能な荷物の制限重量から余った「重さ」を、世界中の支援必要とする地域への物資運搬に利用する慈善サービスの提案だ。

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 サイネージと一体となった重量計で手荷物を測り、利用者の行き先とその重さから、支援物資を必要としている世界中の各地域から最適な支援先と物資の内容を提案。それぞれの旅行者に割り当てられた余剰重量を用いて、荷物と一緒に小分けにされた支援物資が空港間の行き来を通して届けられるという仕組みである。
 

楽しく手洗いを指導する「てあらいかがみ」

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 さまざまな病気の予防につながる「手洗い」。しかし、子供たちにとっては面倒な作業だ。その手洗いの正しいやり方を、ゲーム感覚で取り組ませることによって楽しませようというインタラクティブな教育サイネージ作品。デザイン的にも丁寧な仕事ぶりで、たくさん手をこすらないといけないのに、大人たちも夢中になるほどの出来映えだ。

 * * *

 これらの作品は、デザインやアイデア系のハッカソンにありがちな、コンセプトだけの提案ではなく、すべてがそのままサービスイン可能なスグレモノたちである。インタラクションサービスは、体験してこそその価値がわかる。ぜひとも足を運んでいただきたい。

 なお、このICCを主催したのは、インタラクティブ広告制作会社9社の連合体である一般社団法人インタラクティブ・コミュニケーション・エキスパーツ。ウェブやデジタル映像の制作からはじまり、相手を見てお勧め商品を提案する自販機など、新しいインターフェイスを手掛けている、クリエイティブかつイノベーティブな企業の集まりだ。今回のICCは、インタラクティブの分野で活躍するクリエイターたちの存在を知ってもらうこと、また彼らに次に続く才能が伸びる場を提供することを企図して開催したという。

「インタラクティブ・クリエーション・キャンプ」
■会期 2014年3月23日(日)まで
■時間 11:00~20:00
■会場:スパイラルガーデン エスプラナード(スパイラルM2F)
■公式サイト http://i-c-e.jp/icc2014/(外部サイト)


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