2014年03月16日18時00分

祝 Macintosh 30周年!! プロ仕様の高級路線を突き進むMacBook Pro|Mac

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 こんばんは、MacPeopleの吉田でございます。1984年1月24日に初代Macintoshが誕生して2014年で30周年。MacPeople編集部では短期集中連載として、初代Macから最新のMac Proまでに盛り込まれたテクノロジーについてひも解いていきます。今回からはこれまで取り上げてこなかったノート型マシンを紹介します。

 ノート型マシンとして16回目に紹介するのは、MacBook Proシリーズです。2006年から現在まで続く息の長いシリーズです。初期の2年ほどはアルミニウムボディーのPowerBook G4のデザインを継承していましたが、多くのユーザーにとってはその後のアルミユニボディーの印象が強いことでしょう。

 Appleのノートマシンは、PowerBook G4の後期からはローエンドのiBookとの性能差が縮まっていました。MacBook ProとなったあともローエンドのMacBookとは独立GPUや高速な外部インターフェースの有無などで差別化が図られるのみでした。それも13インチモデルでは曖昧で、Proが付かないMacBookシリーズがラインアップから姿を消したあとはAirと並ぶ事実上のエントリーマシンでした。

 一方、15/17インチモデルは一貫してProの名がつくもの以外は存在せず、一部の例外はあったものの常に最新のCPUとGPUを採用したフラッグシップマシンとしてMacをリードしていましたね。

MacBook Proシリーズ
(Early 2006/Late 2006/Mid 2007/Late 2007/Early 2008/Late 2008/Late 2008/Early 2009/Mid 2009/Mid 2010/Early 2011/Late 2011/Mid 2012)

 MacBook Proは、インテルCPUを採用するMacとして先陣を切り、2006年1月にiMacと同時に発売された。当初は15インチモデルのみだったが、約3カ月遅れで17インチモデルが、3年後には13インチモデルもラインアップに加わった。

MacBook Pro
初期のMacBook Proの15インチモデル。アルミニウム製のPowerBook G4のデザインを継承していた

アルミ製PowerBookをインテル化

 PowerPCの性能向上が思うように進まず、また高性能を求めれば求めるほど消費電力は増え発熱量も増大するというジレンマは、特にPowerBookにとっては頭の痛い問題だった。バッテリーの持続時間を確保し、物理的に狭いスペースで効率的な冷却機構を実現するのにも限界があるからだ。そのためPowerPC G5は、ついにPowerBookに内蔵できなかった。

 おそらくそれが最も大きな動機となって、アップルはコペルニクス的転回とも言えるインテルCPUへのスイッチを決心した。iMacと並んで、真っ先にインテルCPUを採用したモデルを発表したのが、PowerBookという名前を改めたMacBook Proだった。このモデルは、まったく新しいCPUを採用したにもかかわらず、従来のアルミニウム製PowerBook G4と、ほとんど同じデザインで登場した。当初は、これまでのモデルにも見られたように、CPUを変更した直後の暫定的な措置かとも思われたが、結局はこのデザインのボディーを、インテルCPU化以降3年近く使い続けることになる。PowerBook G4から数えれば、ノート型のMacとして6年近くも基本的なデザインを変更しなかったわけだ。

 最初に発売された15インチモデルは、大きさがPowerBook G4とあまり変わらなかったが、さすがにまったく同じではなかった。最も大きく違うのは幅で、348mmから357mmへと、9mm長くなった。奥行きは2mm長く、厚さは逆に2mm薄くなったが、違いはわずかだ。素材と基本構造が同じだけに、見た目や質感の変化もあまり見られなかった。

 アルミニウム製PowerBook G4が一部のモデルに装備していたバックライト付きキーボードも、そのまま受け継がれた。キートップは、シルバーに着色された半透明のプラスチックで、文字の部分がくり抜かれている。周囲が暗い環境で使うときだけ、自動的にLEDバックライトが光り、文字だけが浮かび上がる仕組みだ。これは、現在のMacBookシリーズのすべてのモデルが受け継ぐMacならではの特徴的な機能となったことは説明の必要がないだろう。

MacBook Pro
MacBook Pro
PowerBook G4時代から取り入れられていたバックライトキーボードは、のちにはすべてのMacBook Pro/Airシリーズに採用されることになる

アルミ削り出しのユニボディーとなった第2世代

 MacBook Proは、2008年10月に発売されたモデルで、「ユニボディー」を採用した。複数の部品を接合して1つのボディーを作る従来モデルとは異なり、最初から1つのアルミニウムの塊を削り出して作るという、高度な加工技術を要するものだ。高温で溶かした素材を型に流し込んで成形するダイキャストよりも製品の精度や強度が高い。以前は工作機械の性能の限界で、このような方法によって複雑な形状のノート型のボディーを作るのは現実的に不可能だった。

 ただし、2008年10月に発売されたモデルでユニボディーを採用したのは15インチモデルだけだ。17インチモデルは従来と同じデザインで、標準搭載のメモリーとハードディスク容量をそれぞれ4GBと250GBにするというアップデートに留まった。17インチモデルがユニボディー化するのは、約3カ月遅れの2009年1月にだった。

 ユニボディーでは、長年モニターの上部ベゼルに仕込まれていた機械的なラッチ機構を廃止し、ボディー内部に配置された磁石の力だけで本体とモニターを閉じられるようになった。初代のクラムシェル型iBookが8年以上前に実現していた機械的なラッチ機構の廃止がよみがえったことになる。

 キーボードは、全体を長方形にくり抜くのではなく個々のキートップに合わせてくり抜かれていた。キー同士のピッチは変わらないが、キーの間のスペースが広くなり、ミスタッチを減らす効果があった。もちろん、キートップの内側からLEDで照明するバックライトキーボード機能は、全モデルが実現している。

 トラックパッドも、すでにiPhoneやiPadに採用されていたマルチタッチ操作が可能なものとなった。同時にパッドの手前に配置されていた独立したボタンは廃止され、パッド自体を押すことでボタン操作が可能になった。これは、タッチ操作をボタン操作として代用するのではなく、パッド全体が機械的なスイッチになっており、独立したボタン同様にクリック感も得られるタイプだ。

MacBook Pro
アルミユニボディー化したMacBook Proの15インチモデル。MacBook Proでアイソレイティッドキーボードを採用した初のマシンだった
MacBook Pro
17インチのMacBook Pro。このあとアルミユニボディー化を果たすものの、現行ラインアップからは姿を消している
MacBook Pro
アルミユニボディーのMacBook Proの液晶は、従来の非光沢から光沢のものに変わった。当初はモデルによっては非光沢の液晶も選べたが現在では光沢のみとなっている

 *       *       *       *

 さて、好評発売中のMacPeople 4月号では、Macintosh30周年特集第2弾として、Macintosh PortableやPowerBookなど歴代ノート型Macをたっぷり紹介しています。そのほか、2014年知っておきたい最新テクノロジー解説、Googleサービス使いこなし術、MacやiPhone/iOSのトラブル解決技など、じっくり楽しんでいただけること間違いなしです。

4月号はPortableと両Airが目印
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 また、MacPeople 3月号では、Macintosh 30周年を記念した特集記事を組んでいます。初代Macintoshのさまざな写真はもちろん、SE、SE/30、Color ClassicなどのコンパクトMac、Macintosh IIやIIci、IIsi、IIfx、LC475などのセパレート型Macの驚愕のテクノロジーをひも解いていきます。もちろん、68K MacだけでなくPowerPC搭載のiMacやPower Mac、インテルCPU搭載マシンを含む一体型、デスクトップ型すべてです。そして第2特集では、最新のMac Proを詳しく紹介。この2つの特集記事だけで80ページ以上ありますよ!

3月号は初代Macと最新Mac Proが目印
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