2014年02月26日16時30分

100万円超の自作PCで将棋の電王が世界一に挑戦

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E5-2697 v2を2基搭載する自作PC『大紅蓮丸』
大紅蓮丸とPonanza
↑水冷化(10万円、ようやく今月ローンが終わる)によって、常にCPU使用率は100%でもCPU温度は60度を超えないド安定マシン。現在、将棋プログラム『Ponanza』の学習演算PCとして活躍中。現在リモート操作で演算は編集部で行なっている。

 1個27万7000円前後もする超高性能CPU、『Xeon E5-2697 v2』を贅沢に2つ搭載した僕の超高性能自作PC『大紅蓮丸』(関連記事)。業界内外で話題になり、心なしか大紅蓮丸も喜んでいるような気がします。

 しかしながら、「その超高性能マシンでナニをしてるの?」と問われ、「忙しくて艦これやTwitter閲覧ぐらいしかしてないですね」と答えると、みなさん決まって微妙な表情をなさる。仕事の息抜きにCINEBENCHを回して、すごい勢いで描画していく画面を見ながらうっとり。なんて使い方もしておりますが、その生産性の無さにがっかりされた方が多かったのかなと、常々悩んでいました。

「超高性能マシンは、超高難度な演算で使わねば

 そんな自作PCの“ノブレスオブリージュ”精神が通じたのか、昨年12月14日、僕のもとにTwitterで将棋の電王である、山本一成さんからリプライがありました。

 「XeonをPonanzaの機械学習のために使わせて頂けないでしょうか?」

山本さんは将棋プログラム『Ponanza』の開発者で、現役のプロ棋士を始めて破った方です(関連記事)。

 

電王・山本一成さんからオファー
大紅蓮丸とPonanza

 後日、改めてお話をうかがったところ、この依頼は実に興味深いものでした。

・将棋プログラムは膨大な学習をするとこで、より勝率の高いプログラムになる。

・山本さんのマシンの計算では5月の世界コンピュータ将棋選手権までに希望の勝率に届かない。

・大紅蓮丸の計算能力だったら間に合うかもしれない。

 なんだか僕の大紅蓮丸を“精神と時の部屋”みたいに使う話でワクワクしました。限られた時間の中(5月の世界コンピュータ将棋選手権までの時間)で、たくさん修行(機械学習)をこなして世界一になろうって作戦です。僕はこの話に乗っかり、早速学習演算を開始してもらいました。

 学習演算はマルチスレッド動作に相性がよく、僕の大紅蓮丸の24コア/48スレッドも常にCPU使用率100%で回り続けています。そして、山本氏によれば、大紅蓮丸の演算速度はとんでもなく速いらしいです。

大紅蓮丸は2CPUで24コア/48スレッドのXeon
大紅蓮丸とPonanza

 将棋はおよそ1手あたり平均80パターン(終盤は持ち駒が増えるので200パターン以上になることも)あり、100手ほどで終わる棋譜を1手ごとにパターンを計算し、それを50万局行なうセットを1イテレーションと呼びます。この1イテレショーンの計算に山本さんのマシン(Core i7-990Xを搭載)では約25日間かかっていたのが、大紅蓮丸だとわずか5日間で済むようになったそうです。さすが、マイプレシャス大紅蓮丸です。

電王マシンは6コア/12スレッドのコアi7-990X
大紅蓮丸とPonanza

 2月27日に発売するアスキームック『超速SSDにサクッと乗り換えられる本』のジサトラ特集イッペイの巻では、山本さんへのインタビューやPonanzaの仕組みなども詳しく解説しております。ご興味があるXeonユーザーの方はぜひ!

週刊アスキー
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