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Google Glassで恋人探しもできる?ウェアラブルのソフトウェア会社新設

2014年02月26日 13時00分更新

 カラダに装着して使用するウェアラブルデバイスは、CES 2014に引き続き開催中のMWC 2014でもソニーの『SmartBand SWR10』を筆頭に多数登場し、存在感を強めています。

 その中で株式会社ウェアラブルは、ウェアラブルデバイスのソフトウェア開発を目的として今年2月に新設され、現状Google Glassのソフト開発を進めています。ウェアラブルデバイスのソフト方面からのアプローチを強調した企業はまだ少数。2月21日に都内で行なわれた設立記念パーティー兼事業発表会では、開発中であるGoogle Glassソフトのデモンストレーションが行なわれました。

Google Glass
↑ウェアラブルは、ソーシャルゲームの開発やゲームグラフィック制作会社であった株式会社未来少年より事業を独立。代表取締役は米倉千貴氏が未来少年と兼任。未来少年は同時に株式会社キラリトを新設し、ホールディングス化を行なった。
Google Glass

 ウェアラブルのCTOは未来少年のCTOも兼任する米倉豪志氏。

Google Glass

 ウェアラブルは世界展開を視野に、既にアメリカ、カナダ、ベトナム、中国、インドで開発体制を整えているとのこと。

Google Glass
Google Glass

 米倉氏は、ウェアラブルの分野はGoogle Glassやさまざまなデバイスが登場してきているが、どれが数年後に成功しているか未知数で「メインプレーヤー”がまだ確定していない」と語りました。例えば、ウェアラブルの普及の予測は、ある見解では2018年の時点で世界およそ3億台くらいに達するだろうと言われているけれど、ある見解では8億台、また違うものでは1億数千台などバラつきがあり、カオスな部分があると説明。「だからこそおもしろく、開発したい」と、米倉氏。

 会場では実際にウェアラブルが開発中であるGoogle Glass用ソフトのデモンストレーションが行なわれました。

Google Glass

ゲーム

Google Glass

 こちらは『shinobi 斬』というタイトルのシンプルなゲーム。

Google Glass

 アタマを降ると目の前のターゲットが動くので、敵である忍者を刀で倒します。ゲームは、ウェアラブルがもともとゲーム開発の未来少年から分社したためにもっともも得意とする分野。

Facebook

Google Glass

 こちらは『パーソナルインフォ』というアプリ。Google Glassをかけてアプリを立ち上げ相手の顔を見つめます。

Google Glass

 Google Glassで相手の顔をスキャンして顏情報を照会、検知すればその人のFacebookページをGlass上で表示します。そのまま友だち申請を送ることもできるとのこと。“顔”からFacebookに飛べるとはおもしろいですね。これらの情報サービスは、例えばGoogle上から検索するのか、専用のデータベースを構築するのかなどの問題もポイントになってきそうです。

カラオケ

Google Glass

 日本発祥の文化である“カラオケ”が盛り上げるソフトも開発中。

Google Glass

 Glass上にカラオケ用の字幕が入った映像が流れるので、従来のようにディスプレーを確認しなくていいので場所を選ばずに歌って踊れます。

 また、Google GlassでQRコードを読み取り、Glass上で動画を再生するデモも行なわれました。応用すると例えば、レストランのメニューと一緒に記されたQRコードをGoogle Glassで読みとって、料理をつくっている映像をGlass上で確認するなども可能とのこと。
 ほかにもGoogle Glassで可能なことは、例えばフィットネス目的としてヨガやランニング時にリフレッシュする映像や身体データの数値を表示する、料理のときにはレシピを表示、道のナビゲーション、鉄道の混雑状況の確認、不動産分野への活用などが挙げられました。
 特にフィットネス分野は、2020年位までウェアラブルでもっとも重要な市場になるのではと言われているそうです。不動産の分野は実際に開発中で、Google GlassとARと技術と組み合わせて、部屋を探すときにGlass上に候補の部屋が目の前にあるように表示されるとのこと。

出会いをサポート

Google Glass

 出会い分野のソフトウェアも開発中。恋人募集中のひとり身の人には、ハートマークなど“シルシ”がGlass上で表示されるというもの。年収といった結婚相手として気になるプロフィールもGoogle Glassから見えるようになり、お婿さん、お嫁さん探しが効率的になります。米倉氏は「必ずどこかもやるので出会い分野は必須」と語りました。プライバシーやプロフィール詐称などの問題が出てきそうですが、非常に夢があります。

Google Glassが身近になりそう

Google Glass

 Google Glassを装着して実際にカラオケを試してみました。音声でメニューを呼び出すとき「カラオケ」の発音は平坦なはずなのですが、かえって難しかったです(笑)。確かにGlass上に字幕が見えるので、ディスプレーがない新しいカラオケ体験ができそう。ソフトウェア開発によりGoogle Glassが身近になりそうな予感がしています。

●関連サイト
ウェアラブル
未来少年
キラリト

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