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インテル 次世代スマホ用64ビットCPUの開発機を披露:MWC2014

2014年02月25日 15時30分更新

 インテルは2月24日、バルセロナで開催中のMWC2014にてプレスカンファレンスを開催し、既報(関連記事)の最新スマホ用CPU『Atom Z3400(Merrifield)』シリーズと『Z3500(Moorefield)』シリーズについて解説しました。

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↑プレスカンファレンスに登壇したインテル社長のレネイ・ジェームス氏。
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 今回発表された2つのCPUはどちらも22ナノメートルプロセルルールのデザインで、“Merrifiled”がデュアルコア、“Moorefield”がクアッドコアとなります。また、リリース時期は“Merrifield”が2014年前半で、Moorefieldが2014年後半とのこと。

 今回の発表でユール氏がポイントとしてあげたのが、モバイルデバイス向けのCPUも64ビット化を進めていること。iOSデバイス用の最新CPU『A7』や、プラットフォームとしてはライバルとなるクアルコムもCPUの64ビット化を進めていることもあり、インテルもそうした流れに対応していることを強調。

 プレスカンファレンスでは実際にMerrifieidとMoorefieldを登載し、64ビット版のAndroidが稼働している開発機を紹介するなど、CPU性能だけでなくGoogleとの連携が進んでいることもアピールしていました。

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↑壇上でMerrifieldとMoorefieldを搭載したAndroidスマホを紹介。OSは64ビット版とのこと。
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↑撮影用に展示してあったMerrifield登載の開発機。こちらは32ビット版のAndroidを登載している模様。
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↑発表されたばかりのHP製タブレット『HP ElitePad 1000 G2』。Atom Z3700シリーズ(Bay Trail-T)登載ですが、こちらも64ビット化。

 スマホやタブレットの64ビット化は、3GBを超えるメモリーを管理できるようになるなど、端末のスペックを向上させサクサク度合いをアップさせるためには不可欠なポイント。MerrifieldとMoorefieldを登載した製品の登場に期待大です。

 さらにインテルは、LTE用モデムの最新モデル『XMM7260』も発表。昨年リリースした『XMM7160』と比較すると、通信速度は150Mbps(CAT4)から300Mbps(CAT6)と倍増。さらに通信バンドは30、TDとFDD両LTEのシームレスなスイッチング機能などに対応しており、複数のモデルを用意することなく各国の通信事情に合わせることができます。

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↑CAT6に対応した『XMM7260』は、2014年第2四半期からOEMメーカーへ出荷予定。
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↑インテル製のモデムはASUSやデル、レノボ、サムスンがすでに採用しており、今後はファーウェイなど採用企業は増えていくとのこと。

 XMM7260を登載した製品についての具体的な発表はありませんでしたが、こちらはスマホやタブレットだけではなく、PCへの搭載も可能。単体でLTE通信に対応したPCの拡充にも期待したいところです。

●関連サイト
インテル

MWC2014まとめ

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