2014年02月07日17時10分

28万円超のハイレゾ音楽プレイヤー『Astell&Kern AK240』最速レビュー

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AK240

『ハイレゾ』ブームの火付け役となったAstell & KernのAKシリーズ。その最高級・最上位モデルAK240が発表された。

 静電容量タッチパネルによる、480×800ドットの3.31型有機ELディプレーに256GBのメモリーとmicroSDXCカードスロットを内蔵。ハイレゾ音源ファイルはWAV/FLACは192KHz/32bitまで対応する。

 音質の決め手となるDACはシーラス・ロジック社のホームオーディオ向けのハイエンドDAC『CS4398』をLR独立で搭載したデュアルDAC仕様としており、DACの機能によりDSDの5.6MHz(DSD128)のネイティブ再生にまで対応。より快適な操作のためにデュアルコアプロセッサ搭載した、“究極のハイレゾオーディオプレイヤー”だ。

AK240

 外観のイメージも『AK100/120』を踏襲しつつも、本体筐体は航空機グレードのジュラルミン削り出し筐体(!)、そして背面にカーボンプレートを取り付けて66(W)×17.5(D)×107(H)ミリと大型化している。
 外観は液晶パネルの外側に無骨なボディーが張り出す個性的なものだが、手に持つと斜めにカットされた素材がよく馴染む。実のところ厚みはともかく、幅と高さはiPhone 5よりも小さく、ポータブルハイレゾプレイヤーにはiBASSOの『HDP-R10』という巨人が存在するので、携帯性を考えると十分コンパクトな部類に入ると言っても良い。重量は185グラムと5インチスマホより若干重い程度で、携帯には特に支障もない。

AK240

 ハイレゾ音源を実際に用意して、筆者のリファレンスヘッドフォンAKGのK712と組み合わせて視聴したところ、まずポータブルオーディオとして最高峰のクオリティーを実感できた。

 最初に試した曲目は♪エンタ~エンタ~ミッション~♪でお馴染みの『ガルパン』のOP&EDだ(e-onkyoにて配信中の「ガールズ&パンツァー」オリジナルサウンドトラック(外部サイト)より)だ。

 AK240のサウンドはモニター調というサウンドから一歩踏み出して、空間を大きく作り出しつつ、個々の音をエネルギッシュに乗せるタイプ。中高域は歯切れよく慣らしつつ低音のベースラインが実にタイトで、あんこうチームのボーカルの声もバックバンドとメロディーの分離感を明確に出す。同じく『ガルパン』のChouChoが歌うオープニングテーマ『DreamRiser』の伸びやかなサウンドも空間のスケール感を出しつつ、ボーカルはしやなかに伸びる。

■アニソンとの相性は良好

 音質比較として視聴したiPhone 5+HF Playerと比べても低音のボリューム感と中域の情報量の差は圧倒的。iBASSOのHDP-R10(こちらはESS社のDACで繊細な音が特徴)とは音傾向が違うが、『ガルパン』のサントラ全曲視聴、そして『NEON GENESIS EVANGELION 【2013 HR Remaster Ver.】』(外部サイト)、μ's(ラブライブ!)の『Snow halation』(外部サイト)とアニソンを聴き倒した限り、AK240はアニソンと相性は良好だった(検証にあたってはアニソン以外の一般の音源も多数試聴している。念のため)。

 DSD 5.6Mで配信されている坂本龍一の『Merry Christmas Mr.Lawrence -30th Anniversary Editon-』(外部サイト)のサウンド、これも空間の奥行き方向のスケール感も大きく微妙なニュアンスの再現性も優れる。

AK240

 AK240の搭載バッテリーは3250mAhのリチウムポリマーバッテリ。バッテリー連続駆動時間は約10時間。体感的にも1時間ほど操作しながら視聴を続けているとバッテリー残量を10%ほど消費しており、概ね公称値通りの減り具合だった。

 『ハイレゾ』プレイヤーとして直販価格28万5000円という超高級モデルだけにPCと接続してUSB DACとして利用、WiFi対応で専用のサーバーと連動して「MQLストリーミング」によるネットワーク再生、そしてライン/バランス出力とホームオーディオとしての運用も可能。

 直近のライバルとなるソニーの『NW-ZX1』(外部サイト)とは価格差にして約4倍、音傾向も大きく異なるが、ポータブルオーディオとして最高音質を目指したNW-ZX1の位置づけに対して、AK240は高価な製品では数百万円も超えるピュアオーディオとしての趣味性も追求したモデル。28万5000円の値付けはそんなバックグラウンドの上での価格設定ということなのだろう。

●関連サイト
Astell &Kern AK240製品情報

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