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祝 Macintosh 30周年!! Apple創立20周年の記念モデル、スパルタカス|Mac

2014年02月07日 18時00分更新

 みなさん、こんばんは。MacPeople元・編集長の吉田でございます。1984年1月24日に初代Macintoshが誕生して2014年で30周年。MacPeople編集部では短期集中連載として、初代Macから最新のMac Proまでに盛り込まれたテクノロジーについてひも解いていきます。

 12回目に取り上げるのは、20周年記念Mac。Twentieth Anniversary Macintoshという名称ですが、多くのユーザーにとってはスパルタカスという開発コードネームのほうがなじみがあるでしょう。発売当初の価格は90万円近かったですが、そのあと投げ売り状態となるなど、購入したユーザーにとっては悲しい末路を迎えたマシンでした。

 しかし、20周年記念というだけあり、その後のMacに続く意欲的な仕様が盛り込まれていました。CPUも専用でしたし、なにより当時は非常に高価だった液晶モニターを内蔵していたことに、いまさらながら驚きますね。このあとに登場するiMac(iMac G3)はCRTモニター内蔵で、一体型Macで液晶モニターを採用するのは、なんと5年後の2002年のiMac G4まで待たなければなりませんでした。

20th AnniversaryMacintosh

 1997年、アップルの創立20周年を記念して発売された。全世界で1万2000台限定で販売され、その最初の2台は、当時はアップルを離れていた共同設立者の二人のスティーブに贈られたと言われている。

20th AnniversaryMacintosh
電源ユニットと一体化したサブウーハーを備えていた

液晶モニターを内蔵

 Macとして初めて液晶モニターを内蔵した。サイズは12.1インチで、最大解像度は800×600ドット、最大約3万2000色の表示が可能だった。CRTを搭載したPower Mac 5500に比べて表示スペックが見劣りするのは、当時の液晶パネルの制約による。これ以上のサイズのカラー液晶パネルはほとんどなく、解像度も限界に近かったのだ。

 液晶モニターを採用したことのメリットは、もちろん本体の薄さに表れている。公称サイズの奥行きは254m mだが、これは半円形のループ状のアルミニウム製台座の寸法だ。本体部分のみの奥行きは、それよりずっと小さい。電源ユニットを内蔵していないとはいえ、本体の厚みは現在のiMacに迫るほど薄かった。台座と本体は回転するように接続されているので、高さは変えられないものの、画面を含む本体の角度は調整可能だ。

20th AnniversaryMacintosh
現在のiMacに通じる薄さを実現していたTwentieth Anniversary Macintosh

ボーズサウンドシステム搭載

 20周年記念Macの圧巻とも言える特徴は、なんと言っても米ボーズ社と共同開発したスピーカーシステム。2組のサテライトスピーカーとサブウーハーから構成されており、サブウーハーは本体から独立した電源ユニットの中に仕込まれている。ボーズお得意のアクースティマス機構によって、見た目から想像する以上の豊かな低音を再生する。一方、中、高音用のサテライトスピーカーは、本体前面の両サイド、液晶画面やフロントパネルの外側に、縦に配置されていた。これはマシンの前に座って操作しているユーザーにとっては、常に最適なリスニングポジションで、高品位のオーディを楽しめる設計となっていた。

 さて、絶賛発売中のMacPeople 3月号では、Macintosh 30周年を記念した特集記事を組んでいます。初代Macintoshのさまざな写真はもちろん、SE、SE/30、Color ClassicなどのコンパクトMac、Macintosh IIやIIci、IIsi、IIfx、LC475などのセパレート型Macの驚愕のテクノロジーをひも解いていきます。もちろん、68K MacだけでなくPowerPC搭載のiMacやPower Mac、インテルCPU搭載マシンを含む一体型、デスクトップ型すべてです。そして第2特集では、最新のMac Proを詳しく紹介。この2つの特集記事だけで80ページ以上ありますよ!

3月号は初代Macと最新Mac Proが目印
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