2014年01月28日18時00分

祝 Macintosh 30周年!! 速度の壁を破ったSE/30|Mac

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 みなさん、こんばんは。MacPeople元・編集長の吉田でございます。1984年1月24日に初代Macintoshが誕生して2014年で30周年。MacPeople編集部では短期集中連載として、初代Macから最新のMac Proまでに盛り込まれたテクノロジーについてひも解いていきます。

 2回目に取り上げるのは、SEとSE/30。フロッグデザインを採用した初の一体型Macのシリーズです。特に上位モデルのSE/30は初期のMacの名機と言われていますね。これらの機種にどのようなテクノロジーが盛り込まれていたのか早速見ていきましょう。

Macintosh SE/SE/30

 初代Macのあとには、メモリー容量を2倍の512KBに増やした512Kやメモリーを標準で1MBに増やしてSCSIポートを増設したPlusが発売された。その後に登場したSEは、新設計された記念モデルだ。

MacintoshSE

ADBを採用

 キーボードやマウスを接続するための新たなインターフェースとしてADB(AppleDesktopBus)を備えていたことも特徴だ。アップル独自の規格で、シリアル方式でデータと転送する小規模なLANのような仕組みだった。バスというだけあって、1つのインターフェースにキーボードやマウス、さらにそのほかのデバイスを連結させることができた。キーボードやマウスなどの消費電力の少ないデバイスに対しては、電源を供給することもできた。

 いまで言えば、USBに相当するインターフェースだ。実際、ADBより10年ほどあとに登場するUSBは、このADBの仕組みを参考にして、モダンなインターフェースに再構成したものと言える。ADBはUSBとは異なり、電源スイッチを認識できる仕様となっていた。当時のADBキーボードにはプッシュ式の電源スイッチが備わっており、SEと同時期に発売されていたMacintosh IIでは本体の電源をオンにすることができた。

MacintoshSE

フロッグデザイン採用

 Macintosh SEは、初代Macの発売から3年後に発売された。初代Macの開発の指揮を執っていたジョブズはすでにアップルを離れており、社内の開発体制が大きく変化する中で設計されたものだった。当時、Windowsは登場していたものの、実用域には達していない段階だった。ハードウェアでは、初期のIBM-PCを継ぐ規格としてPS/2が存在していたが、クローズドな仕様だったこともあり、普及するには至らなかった。

 SEの基本的な形状やサイズは、初代Macに始まるコンパクトMacとほとんど変わらない。しかし、以前のものに比べて、どことなく都会的で洗練された印象を与えるデザインとなった。それは、当時さまざまな分野の工業製品のデザインで名を馳せていたドイツの工業デザイン会社、「フロッグデザイン」の手が加わったからだ。ボディー表面に刻まれた等間隔の細かいスリットを特徴とするデザインは、同時に発売されたMacintoshIIと共通するデザイン言語を使用したもの。純正のADBキーボードも、スリットを基調とした共通の要素を見ることができる。SEには、2台のフロッピーディスクを内蔵するモデルもあったが、そのフロッピードライブの挿入口は、本体表面のスリットの中に埋め込まれるように配置された。ハードウェアの機能とデザイン上の特徴をマッチさせている点も、フロッグデザインならではと言える。

 本体内部を見ると、ロジックボード/ドライブ類/CRT/アナログボード/電源─といった構成部品のレイアウトは、初代のMacから大きくは変わっていない。ただし、CRTコントローラーのアナログボードと電源ユニットは分離されている。また、SCSI接続のハードディスクを内蔵可能としたことで、初代Macが採用した対流による自然空冷では内部の冷却が間に合わなくなり、空冷ファンによる強制空冷となった。これによって、初代MacやPlusの静寂性は失われた。

MacintoshSE

68030を搭載したSE/30

 1989年に市場に投入された上位モデルとなるSE/30では、CPUに16MHzのクロック周波数で動作する68030を採用した。これによりSE/30は、初代MacからSEまでの動作速度の壁を破り、2倍以上の処理能力を備えた。クロック周波数が2倍になっただけでなく、データバスも68000の16ビットの2倍となる32ビットとなった。これにより、CPUとメモリー間で1クロックあたり従来の2倍のデータを転送できるようになった。つまり、クロック周波数とデータバスが2倍となったことで、単純計算では4倍の転送能力を備えたことになる。

 さらにSE/30は、浮動小数点コプロセッサー(FPU)である68882を標準装備していた。68030を含む当時のCPUは、数値演算については整数演算機能のみを内蔵し、浮動小数点演算はソフトウェアで実行していた。浮動小数点演算をハードウェアで実行するFPUの標準装備により、それ以前のMacに比べて数値演算性能を大幅に向上させたのだ。ただし、OSの一部を含んでいたROM内のプログラムは、32ビットのアドレスの上位8ビットを特殊なフラグとして流用するという旧来のMacの方式を引き継いでおり、いわゆる32ビットクリーンなROMとはなっていなかった。このため、32ビットアドレッシングを必要とするアプリは動作しないという過去の負の遺産が、あとになって問題となった。

 さて、1月29日発売のMacPeople 3月号では、Macintosh 30周年を記念した特集記事を組んでいます。初代Macintoshのさまざな写真はもちろん、SE、SE/30、Color ClassicなどのコンパクトMac、Macintosh IIやIIci、IIsi、IIfx、LC475などのセパレート型Macの驚愕のテクノロジーをひも解いていきます。もちろん、68K MacだけでなくPowerPC搭載のiMacやPower Mac、インテルCPU搭載マシンを含む一体型、デスクトップ型すべてです。そして第2特集では、最新のMac Proを詳しく紹介。この2つの特集記事だけで80ページ以上ありますよ!

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