北乃きい「この作品に学生のとき出会っていたら……」1/28発売号表紙の人

2014年01月28日 20時00分更新

表紙の人●北乃きい
1/28発売号（2014 2/11号・通巻965号）

この作品に学生のとき出会っていたら……

――今回の映画『僕は友達が少ない』はラノベの実写化ですが、22歳だとラノベ世代ですか？
　学生時代からまったくラノベを知らなかったんです。この作品のことも。しかも監督から原案を読まないように言われて、アニメも観ずに撮影に入りました。

――夜空という役はどうでした？
　すごく中性的で男性口調でいつも不機嫌という、いままで演じたことのない役でしたが、素の自分に近い気がします。マイペースというか一匹狼的なところとか。１つ違うのは、友達をつくるために部活をつくって一歩踏み出した夜空は、私よりずっと大人だし、自分がこの作品に学生のとき出会っていたら、人とのつきあい方が変っていたかもと思いました。

――共演者の方々と１ヵ月間泊まり込みで撮影に臨んだそうで。
　今まで、撮影現場で共演者の方と空き時間にお話しするというのが、少し苦手で、それでも演技は成立すると思っていた自分がいました。でも今回、集まったみんなが映画じゃないですけど友達が少なくて（笑）。共演者や監督と初めて食事へ行ったりカラオケ行ったりしたんです。そうしたら、映像から現場の雰囲気がスゴイ出ていて、こんなに違うものなんだと。私にとってこの作品はターニングポイントとなりました。