2014年01月23日22時00分

「2015年には日本でZTEストアを出店したい」とZTEが強気に発言したワケ

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 ZTEがメディア向けに業績や今後の方針を語る『ZTE Spring Media Luncheon 2014』が1月16日、香港で開催されました。ZTEは通信系に強い中国を拠点としたグローバル企業。日本では、ソフトバンクからみまもりケータイやシンプルスマートフォンなどを発売しており、“ハイスペック路線ではない”という印象がややありましたが、今後世界や日本でさらに本格的なスマホ販売戦略に乗り出すとのことでした。

ZTE Spring Media Luncheon 2014

 

■世界中で通信設備を手掛ける
 まずは同社シニア・バイス・プレジデントのZhang Renjun氏が登壇し、直近の業績などを紹介。ZTEはスマホ端末だけではなく、通信インフラを世界的に手掛けています。商業LTE通信設備をグローバルで65キャリア、試用を含めると140のキャリアで手掛け、シェアは世界で13%、中国市場では最大のシェアを誇ります。

ZTE Spring Media Luncheon 2014 ZTE Spring Media Luncheon 2014

 

■2014年には6000万台以上の出荷が目標
 スマホの世界シェアは2013年の第2四半期に5%に達しています。2012年の同期には3.7%だったので、着実にシェアを伸ばしています。2014年にはLTE対応端末を20機種ほど新たにリリース、年間で6000万台以上スマホを出荷すること目標として、さらにシェアを高める意気込みです。

 事実、ZTEは2014年のCESでは高度な声紋認証機能を搭載したハイスペックモデル『Grand S II』や、カメラ機能が優秀な『nubia 5S』を発表し、存在感を高めています。

ZTE Spring Media Luncheon 2014

↑ZTEのシニア・バイス・プレジデント Zhang Renjun氏。
 

■BtoC体制へと組織改革
 
ZTEでは2013年の暮れに企業のさらなる成長を目指して、通信事業者、モバイル端末、エンタープライズという3本のビジネスを柱として大きく組織改革を行ないました。その中で、モバイル端末分野ではかつて独立していた営業、供給、研究開発部門の部門を一体化したとのこと。従来のキャリアのニーズにこたえて開発を行なうBtoB体制を改革して、エンドユーザーと直接向き合うBtoC体制づくりが一番の目的。

 「キャリアのニーズに素早く応じる体制はコストの削減にはなったが、今はキャリアよりもエンドユーザーのニーズを満たすスマホを積極的につくらなくてはいけないと感じている」と、グローバルマーケティングディレクターのLv Qianhao氏は語りました。エンドユーザーの感覚こそが一番大事であると。さらに国や地域によってもニーズは異なるので、独立していた部門を統合し情報交換することで柔軟にエンドユーザーのニーズにこたえ、それを強みにしたいとのこと。

ZTE Spring Media Luncheon 2014

↑「こらからのスマホのシェアをめぐる戦いでは、どれだけエンドユーザーのニーズに応えられるかが決め手になる」と、ZTEのグローバルマーケティングディレクター Lv Qianhao氏。
 

■2015年には“ZTEストア”を日本に出したい
 Lv氏は「これからZTEのブランド力を高め、世界各地にアップルストアのようなZTEストアを出店したい」と語りました。第1弾にアメリカや中国。次にヨーロッパ、ロシア、日本でオープンを計画中とのこと。

 日本はデジタル製品において大きな市場なので、ZTEにとっても重要な位置づけ。Lv氏は「日本は品質やブランドにこだわりが高い市場ですが、ZTEのスマホは品質で言えば、例えばソニーなどにひけをとらない自信はあるけれど、ブランド力では及んでいないと実感している」と述べ、まずはアメリカや中国でZTEストアを出して経験を積むことで、サムスンやアップルのようなブランド力を徐々につけ、その上で日本にストアを出して受け入れてもらいたいと意気込みを見せました。
 具体的には、2014年末までには日本の各キャリアのショップにZTE用の展示台を設けてもらい、2015年に日本にZTEストアを開くことが目標であるとのこと。

■フラグシップモデル『Grand S II』を日本で発売!?

ZTE Spring Media Luncheon 2014

↑2014年のCESで発表されたフラグシップモデル『Grand S II』。

 ZTEがブランド力の強化を重要視している背景に、ZTEスマホが品質ではほかには負けないという自信が土台があります。自信を裏付けるのは2014年のCESで発表された新機種です。

 『Grand S II』は高度な声紋認証機能を搭載するハイスペックモデル。5.5インチ液晶はシャープ製で1080×1920ドット、CPUはクアルコムのSnapdragon 800(クアッドコア、2.3GHz)と、各パーツとも世界最高水準のメーカーと組んでいます。バッテリーは3000mAhと大容量。グローバルのエンドユーザーのニーズに応えるために、兼ねてより協力関係にある世界各地のキャリアから、ユーザーが求める機能などのアドバイスをもらったとのこと。

 『Grand S II』の大きな特徴は、日常的に当たり前に発する“声”でロックを解除ができること。スムーズにスマホとコミュニケーションがとれるほか、セキュリティー面でも期待が高いです。また、iPhoneの指紋認証の場合ひとつの端末でひとりの指紋しか登録できませんでしたが、『Grand S II』では複数の声紋を登録しておけます。また例えば、子供がロックを解除して危険なアプリなどで遊べないように、ロック解除したユーザーごとに機能を限定する設定も可能。さらに、指紋認証のように指にゴミが付着していたなどで認証に時間がかかることもありません。

 「Grand S IIを日本で販売したい」とLv氏は意欲を語りました。なおそのときはキャリアからの販売を考えているとのこと。

ZTE Spring Media Luncheon 2014

↑背面の素材にはユーザーから指示が高いアルミニウムを採用。声紋認証は日本語には現段階では非対応とのこと。
 

■カメラが優れたSIMフリーモデル『nubia 5S』

ZTE Spring Media Luncheon 2014

 『Grand S II』と同様に2014年にCESで発表された、5インチのIGZOディスプレーを搭載する『nubia 5S』。カメラはソニーの積層型CMOSイメージセンサーを搭載。焦点やホワイトバランスを独立して設定可能です。手ブレ補正機能も優れ、ビューティー機能など加工メニューも多彩。4.7インチ液晶の『nubia 5S mini』も同時に発表されています。
 『nubia 5S』、『nubia 5S mini』はキャリアとは連携せず、SIMフリーモデルとしてグローバルで発売する予定とのこと。正式な価格は発表されていませんが、「iPhoneなどに比べて価格を抑えられることも強み」とLv氏は語りました。日本での発売に関しては現状は未定とのこと。日本はiPhoneなどのSIMフリー端末が多少増えてきましたが、まだキャリアの力が大きい市場であると同社が認識しているためです。

ZTE Spring Media Luncheon 2014

↑強制的に手ブレをつくる装置を用い、nubiaシリーズとiPhoneの手ブレ補正機能を比較。確かに、こちらの実験ではiPhoneよりnubiaの方がブレが少なく写真撮影できました。

 取材の中で、Lv氏が「1年前ならZTEストアを出したいなんて言えなかった」と、こぼしたのが印象的でした。2013年1月の段階ではまだ十分に自信のある端末がなかったためです。でも、2013年の『Grand S』に引き続き、2014年には『Grand S II』と文句のないハイスペックモデルを発表するに至ったからこそ、「今年はZTEストアやシェアについて言及できる。ZTE自慢の端末を多くのユーザーに知ってもらいたい」と語り、その笑顔は自信に満ちていました。

●関連サイト

ZTEジャパン
ZTE(グローバル)

 

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