2013年12月11日17時00分

Windows情報局ななふぉ出張所

8インチ小型Windows 8タブレットの買い時はいつ?

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 2013年夏にエイサーが発売した『Iconia W3』が先駆けとなった小型Windows 8タブレットですが、いよいよBay Trail世代において、本格的にOEMメーカー各社が製品を投入してきました。

 国内でも東芝の『dynabook Tab VT484』やレノボの『Miix 2 8』がすでに発売されており、日本エイサーの『Iconia W4』、デルの『Venue 8 Pro』も出荷が近づいています。

8インチ小型Windows 8タブレットの買い時はいつ?
↑レノボの『Miix 2 8』(実売価格4万7800円前後)。筆者の周囲でも購入したという声をよく聞く人気モデルだ。

 今回は小型Windows 8タブレットの特徴を見ていくとともに、買い時はいつなのかを考えてみたいと思います。

■Bay Trailによる高速化で、全体的な使用感もサクサクに

 Bay Trail搭載タブレットの特徴は、iPad miniやNexus 7と同じ小型タブレットでありながら、PCと同じWindows 8.1を搭載しており、既存のx86向けデスクトップアプリや、周辺機器を活用できる点です。Windowsを長く使っていれば、便利に使っているアプリやユーティリティ、専用のドライバを必要とする周辺機器のひとつやふたつはあるはず。しかしBay Trailタブレットなら、Windows 8.1に対応していないものを除いて、その多くをそのまま利用できます。

 また、Atomプロセッサといえばネットブックのイメージも残っており、性能面で疑問を感じる人も少なくないでしょう。しかしClover Trail、Bay Trailと世代を重ねるごとに確実に性能は向上しています。Bay Trail世代では、(Windows 8.1の基本的な操作に限定して言えば)Coreプロセッサと遜色ない”サクサク”した操作感に到達しました。

 このようにBay Trail世代のWindowsタブレットは、確実に“使える”存在へと仕上がっているのです。

■わずかな差額でOffice搭載を実現

 小型Windowsタブレットとして、ぜひ注目したいポイントが価格です。マイクロソフトは2013年6月のCOMPUTEX TAIPEIにおいて、小型タブレットに家庭用のOfficeである『Office Home and Student 2013』をバンドルすることをグローバル向けに発表しました。たとえば米国における小型Windows 8タブレットの相場は300ドル前後が中心ですが、いずれもHome and Student版のOfficeを搭載しています。

 これはなかなか興味深い施策です。というのも、海外ではすでに家庭用のOffice 365である『Office 365 Home Premium』を提供しており、これを契約すれば5台までのデバイスにOfficeをインストールできるからです。しかしマイクロソフトはあえて小型タブレットにOfficeをバンドルすることで、iOSやAndroid以上の“お買い得感”を演出しました。

 一方、日本ではこの点が最大の不安要素でした。先駆けとなった『Iconia W3』では、上位エディションの『Office Home and Business 2013』を搭載したものの、国内版と海外版の間に2万円弱の差がありました。10万円のPCならまだしも、3~4万円の小型タブレットにおける2万円差は、非常に大きくのしかかります。

 しかしふたを開けてみれば、海外版との間にそれほど大きな価格差が付きませんでした。デルのVenue 8 Proは2000円の差額でOffice Home and Business 2013が、さらに通常版においてもOffice Personal 2013をバンドルすると発表されたのです。

8インチ小型Windows 8タブレットの買い時はいつ?
↑デルの『Venue 8 Pro』(12月30日発売予定)は、Officeを搭載しない3万9980円のモデルにもOffice Personal 2013搭載が発表された。
8インチ小型Windows 8タブレットの買い時はいつ?
↑Iconia W3の後継機種、エイサーの『Iconia W4』(12月13日発売予定)も低価格でOfficeをバンドルする。

 現在、小型Windows 8タブレットの相場は3万円台後半~5万円台となっており、Officeを搭載したWindows 8.1マシンとしてかなり魅力的な価格といえます。

■電子ブックリーダーとしては疑問

 このように小型Windows 8タブレットには、いますぐ”買い”といえる要素が満載ですが、いくつか気になる点もあります。

 まず、小型タブレットの大きな利用用途でもある、電子ブックリーダーについて。日本ではKindleのWindowsストアアプリが提供されていません。この点で、日本における小型Windows 8タブレットは、iOSやAndroidタブレットに対して大きく魅力を損なっているといえます。

8インチ小型Windows 8タブレットの買い時はいつ?
↑KindleのWindowsストアアプリ。日本向けにはまだ提供されていない。

 また、いずれの機種も画面解像度はHDクラスにとどまっています。日本語の小さな文字も十分に読めるレベルではあるものの、『iPad mini Retinaディスプレイモデル』や『Nexus 7(2013)』の圧倒的な描写を見てしまうと、やはりつらいものがあります。特に、小型Windows 8タブレットではWindowsストアアプリの使用頻度も多いことから、余計、その点が目についてしまうのです。

8インチ小型Windows 8タブレットの買い時はいつ?
↑ニュースの中身よりも、画面解像度の低さやフォントレンダリングが気になってしまう。

 2014年には、是非、フルHDクラスの画面解像度を持つ小型Windows 8タブレットの登場を期待したいところです。画面の高解像度化により一般に消費電力は増大しますが、現在の厚さや重さを維持しつつ、同等のバッテリ駆動時間を実現できるかがポイントとなるでしょう。

■ストレージの高速化はあるか

 Bay Trail世代では全体的な使用感が良くなったとはいえ、Coreタブレットと全く同じように使えるわけではありません。最大の違いのひとつが、ストレージです。

 CoreタブレットやUltrabookでは、SSDを高速なSATAやPCI Expressといったインターフェイスで接続しています。しかしBay Trailではこれらのインターフェイスを搭載していません。そのため、Bay Trailのストレージはたしかに”SSD”ではあるものの、接続はより低速で省電力なeMMCとなっています。

 もちろん、この点ではiOSやAndroidタブレットも同等に低速です。しかしBay Trailタブレットの場合、画面の見た目がPC用のWindows 8.1と全く同じであることから、エクスプローラーによるファイルコピー画面などをどうしても見比べてしまいがちなのです。

 Bay TrailはeMMC 4.51(HS200)に対応していますが、さらに高速な規格も次々と登場しています。2014年には、小型Windows 8タブレットのストレージについても、もう一段の高速化を期待したいところです。

■LTE対応はまだ?

 最後にLTE通信について、現在の小型Windows 8タブレットでは、Venue 8 Proが3G通信に対応している以外、データ通信に対応したモデルがありません。

 米国でのVenue 8 Proには、”4G LTE/HSPA/EVDO”に対応したモデルがラインアップされています。また、国内でも10インチクラスのシャープ『Mebius Pad』は、LTE対応を表明しています。

8インチ小型Windows 8タブレットの買い時はいつ?
↑2014年1月以降発売予定のシャープモバイル『Mebius Pad』(価格未定)。LTE対応で防水・防塵仕様。

 すでにiOSやAndroidでは、セルラー版のiPad miniや、LTE版のNexus 7(2013)など、選択肢が豊富です。たとえWiFiルーターを持っていたとしても、いざというときにSIMカードを挿すことができるのは心強いもの。ぜひ小型Windows 8タブレットでも積極的にLTEをサポートしてほしいところです。

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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