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リチウム缶ジュース? 世界ヘンテコ モバイルバッテリー図鑑

2013年12月12日 16時30分更新

 いまやスマートフォン必需品とも言える周辺機器となったモバイルバッテリー。日本であのダンボーのデザインの「ダンボーバッテリー」が大人気、最近になってミニ版も登場しています。

モバイルバッテリー

↑深センで最新モバイルバッテリーをチェック。

 モバイルバッテリーのほとんどは中国製、その中国ではどんな製品が人気なのでしょう?深センのバッテリー問屋を歩き回って面白そうな製品を探してみました。

モバイルバッテリー

↑Momaxのヘルスドリンクシリーズ。

 スマートフォンのサードパーティーバッテリーメーカーとして香港や中国で知られるMomax。最近はスマートフォンもバッテリー内蔵タイプで取り外しできないものが増えています。そのためか同社が今最も力をいれているのがモバイルバッテリー。その中でも『ヘルスドリンクシリーズ』はぱっと見てモバイルバッテリーに見えないPOPなデザインが特徴です。

モバイルバッテリー

↑プルトップを開けるとUSBポートがあるとは!

 紙パックジュース型の『iPoewer Juice』は本体の底面にUSBポートを備えています。一方スポーツドリンク型の『iPower Xtra』はプルトップを引き上げるとそこにUSBポートがあるという凝った作り。ジュース缶のミニチュアサイズで、持っているだけで楽しめそうです。

モバイルバッテリー

↑成分一覧がバッテリー性能になっている。

 また缶ジュースなら必ず印刷されている成分の一覧、ここがこのiPower Xtrasではバッテリーの性能になっています。容量6600mAh、出力2.1Aなどスペックが記載されているほかに“シュガーフリー”、“カロリーフリー”などシャレの効いた言葉が並ぶのもなかなか面白いです。

モバイルバッテリー

↑なぜか人気の牛乳パックバッテリー。

 飲み物シリーズといえば、なぜか牛乳パック型のモバイルバッテリーも中国で最近人気。いくつかのメーカーから出ていますがすべて出所は同じもののようです。こんなものでもちゃんとUSB出力を2つ備えて実用性はばっちり。

モバイルバッテリー

↑6つのカラバリ全部揃えたくなる。

 しかも色は6色揃っています。ピンクはイチゴ牛乳っぽく見えますが、黄色や青もパステルカラーなので意外と悪くないカラーですね。これで容量は10400mAh、しっかり毎日使えます。

モバイルバッテリー

↑細身のスリム牛乳パックタイプも。

 牛乳パックは誰もが知っている製品だからなのか、バリエーション違いで細身のタイプが存在します。カバンの中に入れておいても邪魔にならない大きさが魅力。容量は2600mAhですが緊急時に使うと考えれば十分でしょうか。

モバイルバッテリー

↑バッテリーじゃないみたい。

 飲み物系バッテリーを集めてみましたが、やはりこうして見るとモバイルバッテリーとは思えませんね。見た目も楽しい飲み物系バッテリーは今後種類が増えていくんじゃないかと思います。

モバイルバッテリー

↑ぬいぐるみ系バッテリーもあった。

 飲み物系バッテリーは女性向けとも言えるデザインですが、女性に特化したバッテリーとしてぬいぐるみバッテリーも続々と中国では登場しています。大きめのストラップくらいの大きさですが、これでしっかりバッテリーが内蔵されています。

モバイルバッテリー

↑棒状バッテリーを入れているだけなのね。

 中身はどうなっているかというと、スリムな細身の棒状のバッテリーを入れているだけ、というシンプルな作り。これなら中身だけ持ち運べばいいように思いますが、むしろぬいぐるみ形状なら毎日持っていくのを忘れることがないかもしれません。

モバイルバッテリー

↑シリコンカバーで着せ替えタイプも登場。

 さすがにぬいぐるみバッテリーは女性専用でしょうが、男性向けにも中身のバッテリーに着せ替えボディーをかぶせるというアイディアのモバイルバッテリーを発見。断面が楕円状の小型バッテリーにドロイド君の形状のシリコンのカバーが付属する製品を見つけました。

モバイルバッテリー

↑簡単にドロイド君バッテリーの出来上がり。

 バッテリー単体で使ってもいいのですが、シリコンカバーをはめるとドロイド君デザインのバッテリーになるわけですね。但し端子側を間違って装着しちゃうと写真のようにバッテリーとして使えない“ただのドロイド君の置物”になってしまうので注意が必要です。

モバイルバッテリー

↑ということでドロイド君のバッテリーも買ってみた。

 バッテリー屋を探してみると様々なキャラクターモノも見つかるのですが、きちんとしたドロイド君バッテリーも見つかりました。デザインもいいし作りもしっかりしているので毎日持ち歩きたくなります。

モバイルバッテリー

↑頭から充電できます。

 このあたりになるとノーブランド品なので容量不明でどれくらい使えるかはわかりません。モバイルバッテリーはバッテリー本体の重さが充電容量となりますから、このドロイド君バッテリーも手に持ってみると他社の3000mAh前後の製品と同じくらい。ということでスマートフォンを1回くらいはフル充電できそうです。

モバイルバッテリー

↑いろんなバッテリーが中国から出てくる。

 深センのスマートフォンケース問屋へ行っても最近はモバイルバッテリーを取り扱う店が急増しています。先日は『?』=はてな、という謎のブランドの製品も見かけました。モバイルバッテリーは容量ではなく見た目で選ぶ、中国はもうそんな状況になっているのです。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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