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ランボルギーニから純金モデルまで 海外の超高級スマホ

2013年12月04日 13時00分更新

 この冬も各社から続々と最新スマートフォンが発売されています。年々スペックアップする最近製品、この冬モデルはCPUがクアッドコア2.3GHz、カメラは1300万画素なんてあたりが標準性能なようです。このようなハイエンド製品はもちろん快適に操作できますからスマートフォンを使うのも日々楽しくなります。でも実はスペック以外の部分にフォーカスを当てた製品もあるんですよ。それが超高級スマートフォンです。

高級スマホ

↑今回は高級スマートフォンにフォーカス

 携帯電話の機能はもちろんのこと、本体の素材やデザインにまでこだわった“高級携帯電話”として有名なヴァーチュ(Vertu)。量販店やキャリアのお店で売っているのではなく、海外では宝石店や高級時計ショップなどおよそスマートフォンとは無縁なお店で売られています。もちろん直営店もありますが、店内の雰囲気はやはり携帯電話店ではありません。ヴァーチュはもう10年以上の歴史があります。洋服やカバン、あるいは文房具を“消耗品”ではなく“品質のいい、こだわりの素材”を使った製品を求める人がいるように、携帯電話にも同じ感覚を求めるユーザーがいるからこそ、ヴァーチュは毎年のように新しい製品を出し続けているのです。

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↑ヴァーチュのスマホも今やAndroidを採用。

 そのヴァーチュも時代の流れから、今やAndroidスマートフォンをラインナップに加えています。最新モデルはこの10月に発売になったばかりの『Vertu Constellation 2013』。スペックはというと、1.7GHzのデュアルコアCPU、4.3インチ1280x720ピクセルディスプレイ、1300万画素カメラ、ストレージ32GB。価格は国によって異なりますが6000ドル(約61万5000円)から!このスペックで60万円とは何事だと思ってしまいますが、そこはヴァーチュ。携帯電話時代の製品同様、“本物”の素材を惜しげもなく採用しているのです。

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↑例によってサファイアグラスやセラミックや本革使用。

 たとえばディスプレイ表面はサファイアグラス。そのため保護シールを貼る必要は一切ありません。本体背面はもちろん本革で覆われています。また今年春モデルのVertu Tiは耳の当たる部分はセラミック、メニューキーなどは数万回の押し下げにも耐えうる仕様になっているとのこと。多少ラフに扱っても傷は付きませんし、使っているうちに革の部分がいい具合になじんでくるなど、もうスマートフォンというより工芸品と呼んだほうがよいかもしれません。

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↑スポーツカーのイメージなランボルギーニの最新スマホが。

 高級携帯電話の代名詞と言えるヴァーチュでしたが、最近はほかのメーカーからも様々な高級スマートフォンが登場しています。イタリアの自動車メーカーとして有名なあのランボルギーニからはこの冬モデルとしてスマートフォンの新機種『Lamborghini Antares』が登場。ボディーはステンレス合金で背面はやはり本革を仕様。ディスプレイは4インチqHDで1.5GHzのクアッドコアCPU、2GBのRAMと2GBのROMを搭載します。ソリッドな背面のデザインはスポーツカーのエンジンなどをイメージしたものでしょうが、ここまで大胆なデザインを採用できるのも“欲しい人だけに売る”製品だからでしょう。価格は2500ポンド(約42万円)とのこと。

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↑ロシアで売れているランボルギーニの端末。

 実はランボルギーニは昨年にフィーチャーフォンとスマートフォンを発売しており、ロシアなどで人気になっているそうです。ボディーカラーはシルバー以外にもゴールドも。中国だけではなくロシアでも金色は人気なんですね。この『Lamborghini TL700』は昨年のモデルだけあってディスプレイは3.7インチWVGA、Snapdragon S4搭載といったスペックですが現在もまだ各国で絶賛販売中。価格は9万ルーブル(約27万8000円)。

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↑HTC Oneの純金モデルもロシアで販売。

 実は一から高級スマートフォンを作り上げるのではなく、既存モデルのボディーを金属製にするなどして仕様変更したスペシャルモデルもいくつか存在します。最近では2013年夏にHTCが発売したHTC Oneの純金モデル、『HTC One 24 ct. Gold Edition』が有名なところ。これまたロシアでの販売で、お値段は99990ルーブル(約30万9000円)。ほとんど純金の値段なのですが、身の回りをすべて金で固めている富裕層の人たちにとってはたまらない製品なのでしょう。

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↑iPhoneのカスタマイズモデルは種類が多いみたい。

 サードパーティーメーカーによるカスタマイズモデルで種類が多いのはやはりiPhone。金素材や宝石をちりばめたボディーに交換して高級化させた製品が各国で販売されているようです。

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↑ディオール好きな彼女に送るならコレだ!

 ブランド携帯電話として有名なのはLGのPrada Phoneですが、クリスチャンディオールも2年前にこんなスマートフォンを出していました。限定生産品で今となっては入手は困難ですが、海外の高級デパートのディオールコーナーにこっそりとまだ置かれていることもあるようです。スペックは3.2インチqHDディスプレイ、5メガピクセルカメラ、CPUは不明。価格は3900ポンドドル(約65万4000円)。機能だけ見るといまさらなのでしょうが、ディオールが好きな女性には「スペックなんてどうでもいいでしょ」と思わせる製品なのではないでしょうか。

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↑庶民にはもう追いつけない。

 高級アクセサリを手がけているらしいSavelli Geneveのスマートフォンは、もうデザインからして庶民には無縁のものと思えるようなスタイル。ここまでくると買う人にとってはスペックなんてどーでもいいことなんでしょうね。デザインももうスマートフォンの領域を完全に超越しちゃっています。スイスの職人のハンドメイド品で、価格は8300ユーロ(約115万5000円)から。

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↑宝くじでも当たれば買ってみたい。

 このほかにも時計メーカーや自動車メーカーとコラボした高級スマートフォンがいくつか販売されています。値段やスペックを見て「イラネ」と思う人が多いでしょうが、それは価値観の違い。高級スマートフォンメーカーのターゲットユーザー層は“スペックより素材とデザイン”を求める人なのです。そんなユーザーがいるからこれらの高級スマートフォンもビジネスになっているわけですね。筆者はもしも目の前に100万円あったら毎月ハイエンドスマートフォンを買い替えてウハウハしちゃうんですが、宝くじでも当たったらランボルギーニのスマートフォンを買ってみたいなぁと思っています。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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