2013年11月22日16時30分

スゴイぞアフリカ製100ドルAndroidスマホ! PCはOSコストが課題

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 スマートフォンの普及はいまや先進国だけではなく新興国や途上国にも広がっています。とはいえ所得の低いアフリカでは、国民が海外製の高価なスマートフォンを買うのはなかなか難しいのが実情です。そのような状況を打破するため、自国で低価格なスマートフォンを製造する国が出てきました。そんな“Made in Africa”なスマートフォンをご紹介しましょう。

アフリカもスマホが盛り上がっている!
メイド・イン・アフリカのスマホを触ってみた

 アフリカ各国でもここ1年でスマートフォンの販売数が増えています。インテルは昨年、アフリカ最大の通信キャリア“サファリコム”と提携して同社の『Intel Atom Z2420』を搭載したYoloを販売開始。またレノボは今年春にアフリカ市場への参入を発表しています。そしてサムスン電子はすでにアフリカ各国でメジャーな製品になっていますし、ファーウェイやZTEも多数のモデルを展開中。このように海外メーカーの参入が相次ぐアフリカで、自国でスマートフォンを製造する動きが始まっているのです。

Telecom World 2013のガーナ共和国ブース
メイド・イン・アフリカのスマホを触ってみた

 11月19日から22日までタイのバンコクで開催されたITU主催のTelecom World 2013。イベントのテーマは新興国や途上国の通信インフラの整備と発展ということもあり、展示ホールにはアフリカ各国の国別ブースがずらりと並びます。その中で自国製のスマートフォンを展示していたのがガーナ共和国ブース。ガーナといえばチョコレートの原料であるカカオ豆が特産として有名ですが、これからはスマートフォンも名産品になるかも。

ガーナのスマホメーカーRLG社
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 RLG社はガーナでスマートフォンなどを製造しているメーカー。ブースには最新スマートフォン3機種やケータイなどが展示されていました。コンパクトな低価格モデルだけではなく、海外で人気の大画面モデルも揃えるなど流行もしっかりと追いかけています。いずれの製品も今年発表の最新モデルだそうです。

イチオシの4.7インチ、Fusion Ignite2
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 3機種のなかでも最も自信作というのがFusion Ignite2。1.2GHzのクアッドコアCPUを搭載し、通信方式は3GとGSM対応。SIMスロットは2枚のデュアルSIMタイプ。OSはAndroid 4.2、カメラは8メガ+2メガピクセル。ディスプレーは4.7インチ1280×720ドットで、本体サイズは138×71×9.6ミリ。価格は約200ドル。

デザインもよく、これは欲しいかも
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 実はRLG社はスマートフォンをガーナでいちから製造しているのではなく、各部品を中国から輸入しガーナ国内で組み立てを行なっているとのこと。そして端末のデザインや部材の選択もRLG社が行なっていますし、品質管理もガーナの従業員が行なっていることから「ガーナで組み立てた国産品」と呼んでも問題ないでしょう。ちなみに輸入品は関税がかかりますが、RLG社の製品は国産品となり、税金のぶんだけでも価格を安くすることができるそうです。

大型5インチのFusion Ignite
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 こちらは5インチモデルのFusion Ignite。基本スペックはほぼ同等でディスプレーを大型化しています。このサイズであればタブレット用途としても使えますから、パソコンを持っていないガーナの人にとって“これ1台でなんでもできる”端末という存在になるでしょう。価格は約300ドル。

フリップカバーはロゴ入りの専用品
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 海外ではフリップカバー人気が高まっていますが、このIgniteには標準でフリップカバーが付属。きちんと端末名が入っているのは所有欲をそそりそうです。

買いやすい100ドルスマホ、Viva
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 そして3.5インチ480×320ドットディスプレー搭載のVivaは100ドルという低価格が魅力。WHOの調査によるとガーナの平均所得は年1810ドルとのことで、月にして約150ドル。Vivaを買ってもその月の収入があと50ドル余る計算なので、1ヵ月生活を無理すればなんとか買えそうな値段なわけです。

カバー付属がこれまたうれしい
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 Vivaには本体を保護するカバーも付属。サードパーティー製のカバーが出てくることが期待できないだけに、メーカー純正品を出してくれるのはうれしいところ。

ガーナ携帯情報(1)「デュアルSIMは必須」
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 いずれの製品もデュアルSIM仕様で2回線同時待ち受けが可能。中国やインドでは安いSIMを入れて使うなどの理由でデュアルSIM需要が高いのですが、ガーナの場合は状況はちょっと異なります。ガーナでデュアルSIMが人気なのは携帯ネットワークが不安定になることが多いから。異なる2キャリアのSIMを入れておけば、1社がダメでももう1社で電話ができるというわけです。ちなみにガーナには6社のキャリアがあるとのこと。

ガーナ携帯情報(2)「外出中の電源確保は期待薄」
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 RLG社はポータブル外付けバッテリーも販売しています。これはまだまだガーナでは停電が起きる場合があることや(それで携帯ネットワークも不安定になる)、外出中に電源を確保することが難しいから。ACアダプターをカバンに入れて外出しても、外出先のカフェで充電しようと思ったら停電で電気が来ない、なんてこともあるわけですね。

ガーナ携帯情報(3)「スマホ必須アプリはこれだ!」
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 RLG社のスマートフォンにプリインストールされているアプリはごくごく一般的なもの。ですが、このフラッシュライトアプリが必ず入っていました。カメラのフラッシュを懐中電灯にするアプリですね。これも都市部ですら夜になると暗くなるエリアがあったり、農村へ行けば街頭すらないことが当たり前だからでしょう。ガーナへ行く予定があったら自分のスマートフォンにも懐中電灯アプリを入れておくことは必須ですよ。

ノートPCも作っています
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 さてRLG社が作っているのはスマートフォンだけではありません。なんとノートPCも手がけているとのこと。こちらのネットブックは以前の製品ですが、ガーナ政府向けに作られたもので、政府が子供たちに無償配布したとのこと。天板にあるのは大統領の写真です。

Win8のノートも今年投入
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 そして最新のモデルはWindows8を搭載し、キーボード分離式の製品です。CPUはCore i5(クロック不明)、11.6インチタッチスクリーン、64GBのSSD、RAM4GB、3G機能搭載というスペックです。

OSコストが悩みとか
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 これらノートPCもやはり中国からパーツやコンポーネントを輸入してガーナで組み立て。ただしスマートフォンほどコストメリットは生かせず、このWindows8 PCは約1000ドルになってしまうとのこと。とはいえ同等機能の海外品よりは安いそうです。

ほかのアフリカ諸国へも拡販中
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 ほかにもブラックベリータイプのフィーチャーフォンなども手がけており、スマートフォンとケータイのラインナップは合計約10機種。ガーナでは主要都市に販売店、地方にも小型販売店を設け国内全域で販売を行なっているそうです。またほかのアフリカ諸国にも拡販を進めており、いずれはアフリカ全域で同社のスマートフォンが見られるようになるかもしれませんね。

●関連サイト
ITU Telecom World 2013

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