2013年11月09日20時00分

iTunesで観たい冬を感じる映画 フローズン・リバー、ポーラー・エクスプレス|Mac

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 だんだん寒くなってきましたね。クリスマスなんてまだ先……。と思っていても、きっとあっという間にやって来るのでしょう。今月は、やっとやってきた冬をさらに堪能できる映画をピックアップ。諸富編集者は「フローズン・リバー」、藤村編集者は「ポーラー・エクスプレス」を選びました。

フローズン・リバー
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 寒い。ここ何年か、「寒さ」を感じるハリウッド映画が増えている気がする。単に気候の話ではなく、貧困やら家庭の事情やらで苦境に追いやられている人を描く舞台としての冬だ。

 本作「フローズン・リバー」(2008年)をはじめ、ミッキー・ロークがゴールデングローブ主演男優賞を獲った「レスラー」(2008年)や、ジェニファー・ローレンスの出世作「ウィンターズ・ボーン」(2010年)など、厳寒の地を舞台にした作品には優れたドラマが多い。そしていずれもが基本的に暗く、殺伐として悲惨な物語だ。

 映画が社会を反映する鏡だ。このような寒い映画が次々と生まれ、しかも評価されていることは、ハリウッドあるいは米国が「冬」の時代であるということなのかもしれない。

 さて本作。米国ニューヨーク州の最北端の街に住む中年女性・レイが主人公である。ただでさえ貧しいトレーラー暮らしなのに、夫はギャンブル好きのろくでなし。バカ亭主に新居の購入費用を持ち逃げされてにっちもさっちもいかなくなったレイは、ふとしたきっかけからモホーク族の女性・ライラと知り合う。ライラはカナダからの不法移民の密入国を手引きする裏稼業で稼いでおり、お金に困ったレイもその悪事に荷担することになる……。

 書くのもゲンナリするような華のない話だ。タイトルのフローズン・リバー(凍った川)とは、真冬に凍ってしまうセントローレンス川を指している。セントローレンス川はカナダと米国の国境に流れており、この凍った川が密入国のルートとなるわけだ。レイたちは、凍った川の上をクルマで行き来して密入国者を運び入れる、運び屋だ。警官に見つかるリスクもあるし、もしも氷が割れてクルマが沈んでしまったら命すら危うい。そもそも密入国者がまともな人間である保証はなく、何が起こるかわからないという怖さもある。まさに薄氷を渡るような仕事である。

 そんな救いのない状況を描いた物語なので、登場人物たちの表情もおしなべて暗い。悲しみ、怒り、嫌悪、猜疑、失望、絶望……。序盤から中盤以降までずっとネガティブな表情ばかりなので、見ているこちらもしんどくなってくる。しかし終盤で、ちょっとした奇跡が起こる。レイが人間としての尊厳を取り戻す瞬間だ。その奇跡の感動が見ている者の旨に突き刺さるのは、物語全体のトーンの暗さゆえである。真っ暗闇の状態をずっと耐えてきたからこそ、ロウソクの灯りがまばゆい光に感じる。

 艱難辛苦を乗り越えてきた人ほどより感動できる、いわば大人の映画である。こういう映画が受け入れられるようになったなんて、米国も成熟したなあ。なんて偉そうに上から目線で感じてしまうが、ハリウッドも脳天気なサクセスストーリーだけではやっていけなくなったのでしょうね。地味だけど味わい深い、そんなドラマを見たい人にお勧めの作品だ。

フローズン・リバー(字幕版)
HD版レンタル:300円、SD版レンタル:200円
iTunes Storeで映画を見る

 

ポーラー・エクスプレス
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 冬といえば、やっぱりクリスマス。サンタクロースを信じるか信じないか、は永遠に解決することのない問いですが、まさにこの映画は「信じる」ことがテーマの物語です。

 始まりはイヴの夜。「サンタなんて本当はいない」と思い始めたお年ごろの少年は、線路などあるはずのない家の前に突然現れたポーラー・エクスプレスに半信半疑ながらも乗り込みます。車内には彼と同じ、複雑な気持ちを抱えた多くの子供たち。車掌さん(声優はトム・ハンクス!)が彼らをノースポールへ連れていくのですが、道中では不思議で危険な出来事がいくつも起こります。

 そんな困難をみんなの知恵と勇気で乗り越え、最後にはサンタクロースに会ってプレゼントまでもらっちゃう、そして彼らは一生サンタを信じ続ける——なんてとても夢のあるお話です。道中は寒いし暗いし幽霊は出てくるしで、何やらダークな雰囲気ですが、ノースポールに着くと数えきれない妖精たちと盛大なクリスマスのお祝いで胸が高鳴ります。

 そんな大冒険を彩る数々の曲たちも、本作の見どころ。軽快な音楽とともに子供たちにホットチョコレートを振舞うシーンや、クリスマスを信じる気持ちを歌った美しいバラード、妖精に扮したスティーブン・タイラーがシャウトするロックンロールまで、冬にふさわしい曲が満載です。

 この映画、サンタを信じましょう、なんてことが言いたいわけでは当然ありません。少年はポーラー・エクスプレスに乗ったことで、自分以外の人やものを信じることを覚えました。いつからか、サンタなんているわけないと豪語している方にはぜひ見てほしいです。そうすれば、自分に足りないものが何かわかるかもしれません(藤村)。

ポーラー・エクスプレス(字幕版)
SD版レンタル:300円
iTunes Storeで映画を見る

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