いきなりなんだこれは! みなさまこんにちは。主に増刊ばかり作っているカクッチです。実は新しい6コアCPUであるIvyBridge-EことCore i7-4930K(自腹)がさんざん増刊号のベンチマークでライターさんにいたぶられたあとに戻ってきました。で、我が家のPCはSandyBridge-E機でありまして。さっそく換装してみることでIvyBridge-Eがどれだけ省電力になったか見てみようと思ったわけです。
なのですが、突然の起動不能に陥り、まずは2nd BIOS起動からスタートです。古いいわゆるUEFIっぽくない画面でかろうじて立ち上がってきたのでここから換装を行なっていきます。(実はここまでに原因究明で1時間くらいかかりました;電源?グラボ?てな感じです)
●BIOSアップデートは必須です!!
IvyBridge-Eはたいていの既存マザーで動かすにはBIOSアップデートが必要です。使用マザーはEVGA『X79 FTW』です。今の時代、Windows7上でラクラクアップデートですよ。フロッピーとかはいりません。
おおーっ! UEFI画面になり、様がわり。X79ユーザーの方はぜひアップデートしてください。(実は最初の起動不能はBIOSアップデートが原因です。慎重に行ってください!! どっちだ!)
↑クーラー外しです。鎌クロスなんですが周辺のメモリーとグラボを外せば作業はしやすいクーラーですね。
↑いたぞー!SandyBridge-Eです! こんなとこに隠れやがって!!
↑Core i7-4930K様を取り出します。最安値で6万円前後。何度もいいますが増刊で酷使された自腹品です。
↑いつやっても冷や汗もののCPU換装。CPU落としてマザーのピンが曲がる!そうやって壊した編集者は多いと聞きます。
↑安堵の溜息と涙が。は大げさですが燦然と輝く4930Kの文字!!! これで換装は終了です。ほら、簡単でしょ?
●なんとCPU高負荷中に20Wも低くなった!!
結論からいって、OCCTでCPUをぶん回し安定したところのシステム消費電力を比べたら20Wもさがっていました。こいつはすごい!
一概には言えませんが、24時間365日ぶん回すと年間で約2000円電気代が得する結果です。性能は同クロックならほぼ同じか微増なのにすばらしい! 時間がなく性能面は増刊号においておくとして一般のわりと込み入ったPC環境でも省電力になるCPUといえるでしょう。
・CPU使用率100%時のシステム消費電力
<Sandybridge-E i7-3930K>
↓
<Ivybridge-E i7-4930K>
・アイドル時のシステム消費電力
<Sandybridge-E i7-3930K>
↓
<Ivybridge-E i7-4930K>
アイドルが下がるのはまだしも、CPU負荷が高いときも下がるんですねぇ。厳密には、同じようなときもあります。(テスト内容で値がくるくる変わる)
写真におさめたのはテスト経過時間もほぼおなじで10秒間数字が変動していないゾーンですんで参考にはなると思います。
構成:X79FTW、GeForce GTX680 OC×2、SSD 3台、Soundblaster XFi、電源:ERV850EWT-G
●CPU温度もピークで低くなっている!!
もう冬目前で!という情報ですがOCCT中の温度もかなり違いがあります。
・OCCT時のCPU情報画面
<Sandybridge-E i7-3930K>
↓
<Ivybridge-E i7-4930K>
とまあこんな感じです。10分経過ほどですがSandy-EよりIvy-Eのほうがベースが5℃ほど低い感じですね。(室温計は20℃)
注目すべきはSandy-Eが3.5GHz動作なのに、Ivy-Eが3.6GHz動作でこの値ということです。
本来はターボブーストで3.9GHzまで上がるんですが、6コア均等に100%だったのか3.6GHzどまり。
100MHzアップで20W低く5℃低い。これだけでSandy-Eユーザーは買いではないでしょうか。
ただでさえ電気食いなLGA2011ユーザーなのでちょっと嬉しい結果です。
が、たとえばオーバークロックには強いかと言われるとそこはSandy-Eと同等のもようです。また省電力性もOC時になると激変します。そこは増刊号のオーバークロック最前線を見ていただくとして、素直にCPU性能の進化を体感できたテストでした。10月31日発売の爆速PC自作増刊号にはこの手の検証が満載です。高いけどちょっと今のPCの頂点を見てみたい、そんな方はぜひ手にとってみてください。
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