2013年10月03日23時30分

ソフトバンクのHybrid 4G LTEはどの辺がハイブリッドなのか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

 ソフトバンクは、冬モデルのAndroidを『Hybrid 4G LTE』に対応させた。“ハイブリッド”と名づけているように、これは2つの異なる方式のLTEに対応することを意味する。

ソフトバンク

↑2つの方式のLTEに対応するのが『Hybrid 4G LTE』だ。

 ソフトバンクは今まで、iPhone向けにFDD方式と呼ばれるLTEを、Android向けにTDD方式とよばれるLTE(AXGP)を利用してきた。前者のFDD-LTEは、ドコモやauも採用する方式。世界的に見ても、こちらのLTEの方が一般的で、すでに米国、欧州、アジアなど、世界各国でサービスがスタートしている。ソフトバンクでのサービス名称は『SoftBank 4G LTE』だ。

 もう1つのTDD方式は、ウィルコムの技術を継いだWireless City Planningという会社が開発やエリアの拡大を行っている。通信方式は正式にはAXGPという名称で、ソフトバンクはこれを『SoftBank 4G』と銘打ってサービスを行ってきた。

 冬モデルから対応するHybrid 4G LTEは、この両方を使えるというのが大きな特徴となる。では、ユーザーにとってはどのようなメリットがあるのか。それを以下で解説していく。

 FDD方式のLTEは、iPhone 5に対応したこともあり、ソフトバンクモバイルが積極的にエリアを拡大している。3Gからのアップデートも容易なため、6月時点の実人口カバー率は92%と、ほぼ全国を網羅している。通信速度は下り最大37.5Mbpsもしくは75Mbps。最大値は利用する周波数の幅で決まり、現在75Mbpsのエリアを積極的に拡大している最中だ。ユーザーにとってのメリットは、今までAndroidで利用できていなかったエリアで、FDD方式のLTEを利用できるところにある。また、FDD-LTEは傘下のイー・アクセスの基地局も利用できる。イー・アクセス側に十分な空きがあるときだけに限られるが、混雑を緩和するメリットはある。

ソフトバンク

↑FDD-LTEは75Mbps化を進めている。これによって通信速度向上のメリットがある。

ソフトバンク

↑実人口カバー率ではやや他社に後れを取っているが、来春にはプラチナバンドと呼ばれる900MHz帯もLTE化し、さらにエリアを拡大する構えだ。

 もう一方のTD-LTEは、FDD方式に比べエリアが狭く、速度が下り最大110Mbpsと速い。人口カバー率は92%だが、算出基準がFDD-LTEとは異なり、屋内や地方までは完全にカバーしきれていない。さらに、ウィルコムのポリシーを受け継いでいるため、狭いエリアをカバーする基地局を多く設置している。ソフトバンクによると、8月時点での基地局は3万8000局。これを2014年3月には5万4000に拡大する。基地局が多いと、1つにつながる端末の数も減らせるため、それだけ速度が落ちにくくなる。これがソフトバンクの言う“小セル化”だ。現時点で、ソフトバンクはAndroidスマホが少なく、速度も十分出ているが、これだけ基地局が増えれば、多少端末が増えても大抵の場所で快適に通信できるだろう。

ソフトバンク

↑小セル化で通信速度を高いまま維持しやすいのが、AXGPの特徴。

ソフトバンク

↑基地局の数も増やしており、年度末には5万4000を目指す。

 つまり、Hybrid 4G LTEとは、混雑しやすい都市部で速度が見込めるTD-LTEと、比較的地方まで浸透しているFDD-LTEのいいとこ取りができるサービスなのだ。ソフトバンクによると、端末がネットワークに接続する優先順位は、TD-LTE→FDD-LTE→3Gの順になる。自動的に、よりスピードが出るネットワークをつかむというわけだ。

対応周波数

ソフトバンク

関連記事

あわせて読みたい

follow us in feedly

最新のニュース

もう読んだ!? 週アス冬の増刊号 秘密情報局

アスキーストア人気ランキング

特集

Comic

アクセスランキング

Like Ranking

BEST BUY

みんなが買っている最新アイテムはこれだ!

Fire タブレット 8GB、ブラック

Fire タブレット 8GB、ブラック

Amazon

8,980円〜

56人が購入

Fire TV Stick

Fire TV Stick

Amazon

4,980円〜

39人が購入

Amazon Fire TV

Amazon Fire TV

Amazon

11,980円〜

11人が購入

Amazon.co.jp