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未来を作る夢ある部品・技術をざっくりまとめ!:CEATEC2013

2013年10月01日 17時15分更新

 10月1~5日、千葉県・幕張メッセにてIT・家電の総合展示会“CEATEC JAPAN 2013”が開催されている。イベントレポートではテレビやネットワーク家電、ロボットなどの派手な展示が前面に出がちだが、テクノロジー好きにとってはその製品を支えるデバイスにも注目しておきたいところ。

 というわけで1~3ホールに広がる電子部品や半導体、要素技術などを集めた“キーテクノロジ ステージ”、およびBtoBの商談も可能な“ICT Suite / Electronics Suite”から、いくつかのブースをピックアップしてみた。

■厚さ1ミリの薄型スピーカーなどを展示する京セラブース

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↑ホール1にある京セラブース。

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↑いちばん目立つところに展示していたのが、8月末に発表した『ピエゾフィルムスピーカー』。すでにLGの55インチ有機ELテレビに組み込まれているとのこと。

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 大中小の3サイズがあり、中型では厚さ1ミリ、重量7グラムになる。音が前方180度にほぼ均一に届くという広い指向性で、ネオジウムなどのレアアースを使わずにピエゾ素子と樹脂で構成されているのが特徴。薄さを利用して、たとえば車の天井に埋め込むような活用方法も考えられる。

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↑窓や机などから音を出せる『振動スピーカー』も参考出品していた。

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↑物体の表面状態を検出して、どんなものかを識別してくれる『発受光一体センサー』。センサーが小さいというのが特徴です。

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↑異なる用紙サンプルをかざして、反射や質感などを判別するというデモをやっていた。たとえばプリンターを使う際、普通紙や上質紙などの紙を自動で判別する使い方が可能だ。

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↑人工オパールを加工した装飾用材料の『京都オパール』。近年、薄型のシート状で提供できるようになったそうだ。

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↑光の当たり方や、その光の色によって見え方が変わってくるのが魅力。ラメラメなスマホケースにも利用できそう。

 

■無線センサーに注目!な村田製作所

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↑ムラタセイサク君で有名な村田製作所のブース。

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↑920MHz帯の通信モジュールに、温湿度や開閉などのさまざまなセンサーを組み合わせたもの。遠隔でのインフラ監視を実現してくれる。

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↑たとえば、ビルや橋に設置しておき、通常と違う振動を検知したらインフラの破損を疑うといったような利用方法が可能だ。

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↑世界最小・最低消費電力をうたうBluetoothモジュール。スマホだけでなく、体温計やスマートウォッチなど、より小型な製品への組み込みが楽になる。

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↑電気バイク用のDC/DCアダプター。構造を簡素化して小型化を試みたという。

 

■膨張しないガラスなどが見られる日本電気硝子

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↑ホール3の中程にあった特殊ガラスメーカー、日本電気硝子のブース。

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↑目立つところにあったのが『ゼロ膨張ガラス』。物質は温度が上がると膨張するが、その膨張率を下げる素材を組み込むことで-40~80度において“平らなまま”を実現した。高温に熱してから冷やすというデモが行なわれるそうです。

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↑ゼロ膨張のほか、部品が温度で変形しないようにパッケージするマイナス膨張セラミック基盤も扱っている。

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↑化学強化専用ガラス“T2X”シリーズも展示。要するにスマホの前面などに採用されている、割れにくく、傷つきにくいガラスです。500グラムの鉄球をガコーンと落とすデモは、音を聞くだけでかなり心臓に悪い感じ。

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↑デバイスではないのですが、筆者的に気になったのはバッドエルフのiOS用GPS。単体でGPSロガーとして動くうえ、Bluetooth対応で5台のデバイスが接続可能な『Bad Elf GPS Pro』が今年の新モデルになる。無線LANのみのiPadやiPod touchでも高精度な測位が可能になるので、カーナビなどの用途では要注目。

■関連サイト
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