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シャレか?本気か?搭乗型パワードスーツは“海自 303式強化外骨格”がベース

2013年09月06日 14時30分更新

 ネットで話題のサービスや事件、ツイートしている中の人を直撃する週アスの好評連載『中の人特捜部』──今回は、『攻殻機動隊』に登場する“海自 303式強化外骨格”をモチーフに搭乗型パワードスーツをつくりあげたスゴ腕の開発技師にインタビュー。

 

SF好きのロマンを現実化した搭乗型パワードスーツ

 人間が身に着けることにより、通常、ひとりでは運べないような重量物を運んだりするための支援システム“パワードエグゾスケルトン(強化外骨格)”。いわゆるパワードスーツと呼ばれる機械で、SF好きの人間にはおなじみの存在だ。近年では、医療用などで実用的なパワーアシストシステムが開発されているが、SF作品に出てくるような“搭乗型”ではなく、イマイチおもしろみ味がなかった。そんなSFオタクの夢をかたちにしてしまったのが、佐川電子が開発した『パワードジャケットMK3』。さっそく、開発者のもとへうかがってみた。

佐川電子製『パワードジャケットMK3』
1250万円(受注販売)

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『攻殻機動隊』の強化外骨格がモチーフ

『パワードジャケットMK3』を開発した佐川電子の町浩輔さんによれば、「大学に在学中、すでに下半身部分を製作してはいたんです」と。「卒業後、一度は医療系機器メーカーに就職したのですが、入社2ヵ月後に、パワードスーツを開発してみないかという話が舞い込んできて……結局、就職した会社は2ヵ月でごめんなさいと言って辞めちゃいました(笑)」と言い、パワードスーツの開発に人生をかけることにしたという。
 もともとは大学での研究がきっかけでパワードスーツ開発をはじめたわけだが、ちょっと気になることを質問してみた──MK3のモチーフは、『攻殻機動隊』に登場する強化外骨格なのか?──と。
「そうです。モチーフは攻殻機動隊に登場する“海自 303式強化外骨格”ですね。ちなみに“佐川電子”は、攻殻機動隊でアームスーツやマイクロマシン、身代わり防壁をつくっている会社の名称なんです。名称を使用するにあたり、ちゃんと青心社にも許諾をいただいているんですよ」
 つまり、攻殻機動隊好きが高じて、本気で強化外骨格をつくってしまったのである。

【今回の中の人】
佐川電子 取締役CTO
町 浩輔さん

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↑SF好きが高じ、大学卒業後に佐川電子を設立。約1年をかけて搭乗型パワードスーツ『パワードジャケットMK3』を製作したスゴ腕の開発技師。MK3を含め、町さんが製作するパワードジャケットは、世のため、人のためというより、エンターテインメントに役立てていきたいと。

 

佐川電子の秘密基地でパワードジャケットMK3を試動

パワードジャケットMK3を装着

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↑MK3は上半身と下半身がセパレート式になっているが、次期“MK4”(2013年内リリース予定)以降は上半身と下半身を連動させる設計に変更していくという。

 

装着時の可動性、運動性

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↑MK3を装着したまま“しゃがむ”ことも可能。ただし、MK3はまだ人力駆動のため、長時間しゃがんだ体勢から立ち上がるのは、ちょっとしんどいし。

 

ヒザ関節のの可動部

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↑MK3のヒザ関節は人間のヒザの動きを妨げない、スムーズな動き。フレームにはカーボンファイバーを使用。

 

片足立ちや爪先立ちもできる

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↑下半身ユニットは電子制御部分がなく、搭乗者の動きに応じて動作。片足立ちやつま先立ちも可能だ。

佐川電子(関連サイト)

 

現在発売中の【週刊アスキー 2013年9/17号】では、佐川電子の製作体制についてもレポート!

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