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BBCの大自然映像を五感で体験できるミュージアム オービィ横浜がオープン

2013年08月08日 13時00分更新

 BBC Worldwideとセガが共同で開発したミュージアム“Orbi Yokohama(オービィ横浜)”が、2013年8月19日に横浜みなとみらいの商業施設“MARK ISみなとみらい”の5階にオープンする。BBC EARTHが過去50年間にわたって撮影してきた地球上の生命や自然の映像とセガのアミューズメント技術を組み合わせた、映像、音、触感、匂いなど五感で楽しめる体感型ミュージアムだ。

 施設内は、大小様々なコンテンツを楽しめる“エキシビジョンゾーン”と、幅40メートル、高さ8メートルの日本最大級のスクリーンで大自然の映像を楽しめる“シアター 23.4”、ショップやカフェの“アフターショー&サービス”の3つのエリアで構成されている。

オービィ横浜

 エキシビジョンゾーンでは、地球上の様々なシーンを舞台にした12種類のアトラクションやゲームを楽しめる。

■アニマルペディア
 巨大なスクリーンの前に置かれたカメラ認識センサーで、目の前に表われる等身大に表示された動物たちとコミュニケーションをとおして、生態を学ぶことができるアトラクション。

 手を振ったりするとCGの動物がアクションを起こして、その動物に関する情報が表示される。サバンナのシーンで6種類、海のシーンで5種類の生物が登場する。

オービィ横浜
オービィ横浜

■EXHIBITION A 40,000
 大型の湾曲スクリーンに空撮映像が表示され、前方の送風装置から吹かれる風で、まるで飛んでいるような仮想飛行体験ができる。ゾーン名は、地球の外周が4万キロからきている。

オービィ横浜

■EXHIBITION B 1,300,000
 前方左右のスクリーンと床の震動、送風装置でサバンナに生息するヌーの大移動のまっただ中にいるような体験ができる。130万頭のヌーの大群が走る映像は臨場感抜群。ゾーン名は、アフリカ草原を移動するヌーの数。

オービィ横浜
オービィ横浜

■EXHIBITION C 60
 世界最大のトカゲ、コモドドラゴンの生態を3D映像に加え、震動、水、匂い、接触装置により、コモドドラゴンの狩りの様子を楽しめる。ゾーン名は、獲物に毒を注入するコモドドラゴンの歯の数だ。

オービィ横浜
オービィ横浜

■EXHIBITION D -89.2
 体感温度マイナス15度から20度の世界、凍てつく極寒の地を再現したブース。ブース名の-89.2は1983年7月21日に南極のボストークで観測した地球上でもっとも寒い観測気温。サーモグラフィーで体温がディスプレーに表示。極寒の地なのに真っ赤な頭(下の写真)は取材に来ていたアカザー、その隣は体温が下がってきているハッチ。

オービィ横浜
オービィ横浜

 目玉はブリザードルーム。ただでさえ寒い中で、風速15メートルの風に吹かれる演出が冷えた体を襲う……。寒すぎる中、乱れる髪のハッチと、アカザーは完全に下を向いてしまっている。ただ実際にペンギンたちはこの極寒の吹く風のもとに生活していると説明され、ペンギン好きのガチ鈴木は少しうれしくなる。

オービィ横浜
オービィ横浜

■EXHIBITION E 10,994
 幅12メートル、高さ2.4メートルの円形スクリーンと海中にいるようなスモークの演出で、深度0メートルから1万994メートルの深海の映像を楽しめる。ゾーンの数字は、BBCの観測による地球上で最も深いマリアナ海溝の水深。

オービィ横浜
オービィ横浜

■EXHIBITION F 75
 人によっては避けてしまいそうな昆虫をテーマにしたアトラクション。3種類の昆虫のエリアがあり、立体音響と接触装置による昆虫の世界を再現した通路を通ったあとに、その昆虫の映像を観ることができる。ゾーンの数字は、地球上で生息する生物のうち、昆虫が占める割合の75%からきている。

オービィ横浜
オービィ横浜

■ベースキャンプ
 エキシビジョンゾーンの中心にある、ソファが用意されひと休みできるスペース。ブロックが積まれた大きな壁面にプロジェクションマッピングで映像が流れる。

オービィ横浜

■フォト・スポット
 BBCの映像に入り込んでしまったような合成写真が撮影できるブース。アカザー、ハッチ、ガチ鈴木の3人で動物の中で驚くという合成写真に挑戦してみたところ、まだ機器の調整中とのことで……グリーンスクリーンの前で3人がただただ驚いているだけの間抜けな写真ができあがった。実際には動物にまたがっていたり、火山に飛び込んでいるような合成写真がつくれる。

 ここで作成した合成写真は、“アフターショー&サービス”のエリアにある“フォトダイアリー”コーナーで購入できる。また、ブース体験中に自動で撮影された写真や、巡回スタッフの撮影した写真などもこのコーナーで購入したり、写真を使ったオリジナルグッズの作成、またサイトからのダウンロードも可能だ。

オービィ横浜
オービィ横浜

■タイム・スライス
 選択した動物と同じ動きをハイスピードカメラで1秒間撮影する。撮影した自分の動きを実際の動物と比較でき、動物たちの驚くべき能力を知ることができる。実際にハイイログマが水しぶきを飛ばす映像と、ガチ鈴木が夜叉のような表情で首を回転させた動きを比較したところ完全に互角。逆に驚くべき身体能力を見せつけることになった。

オービィ横浜
オービィ横浜

■カフェ
 エキシビジョンゾーンから行ける6階にはカフェも併設。館内全体を見渡せ、ソフトドリンクやアルコール、オリジナルメニューを提供する。メニュー例には、地球の青を再現した“ブルーバーガー”(450円)、“チョモランマカレー”(850円)、“英国風パフェ”(650円)などが展示されていた。ここでフードを食べ、食感を体験することで五感すべてでこの施設を楽しんだことになる。

オービィ横浜
オービィ横浜
オービィ横浜

■THEATER 23.4(シアター 23.4)
 施設の目玉、日本最大級の幅40メートル、高さ8メートルの巨大スクリーンにBBC EARTHが制作した完全オリジナルストーリーの映像を上映する。映像だけでなく、においや風、霧、フラッシュライト、重低音立体音響など体全体で没入体験を楽しめる。

 ペンギンさん、逃げてー。

オービィ横浜

 オープン時の上映作品は『ICE WORLDS(氷の世界)』、北極と南極で暮らす動物たちの四季を紹介する。上映時間は約20分。上映作品の切り替えは年1~2階を予定している。

オービィ横浜
オービィ横浜

Orbi Yokohama(オービィ横浜)
場所:MARK IS みなとみらい 5F・6F
営業時間:10:00 ~ 23:00(最終入場 21:30)
入館料:大人(高校生以上) 2600円、小中学生 1300円、幼児(4歳以上) 500円、シルバー(60歳以上) 2000円
所要時間:約 2 時間

オービィ横浜

■関連サイト
Orbi Yokohama

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