2013年08月08日16時00分

CocoPPaで女子高生が国際交流!?1200万DLアプリ担当の新卒3年目女子に直撃

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 『CocoPPa』は、2013年7月26日時点で全世界で1200万ダウンロードを突破したスマートフォンきせかえアプリ。iOS版アプリは世界68の国と地域のAppStore“ライフスタイル”カテゴリーでダウンロード数1位を記録し、海外のダウンロード比率が83%、中でも米国のシェアは42%と高く、世界中で使われている日本発のスマホアプリだ。今年に入り、海外から急激にユーザー数を伸ばしている。2013年5月末にはAndroid版もリリース。

CocoPPaインタビュー

 アプリを開発、提供するのはユナイテッド。このアプリの開発と運営を指揮するのは、新卒入社3年目の女性のメディアカンパニー、CocoPPa事業部の梶原彩菜チーフプロデューサーだ。

 どのように世界で広まり、ここまで人気を博したヒミツや、今後CocoPPaはどのように進化していくのか、話を聞いた。

CocoPPaインタビュー CocoPPaインタビュー

↑オリジナル素材のアイコンや壁紙を使ってスマートフォンのホーム画面のアイコンや壁紙を自由にカスタマイズ。アプリの起動に、オリジナル素材アイコンをショートカットにする仕組みだ。素材はユーザーが作成し投稿する。アプリ内にソーシャル機能もあり、ユーザーどうしのコミュニケーションも頻繁に行なわれている。

CocoPPaインタビュー

──はじめに聞きたいんですが、CocoPPaの名前の由来は?

 名前の由来は、開発部の女性がすごく北欧が好きで、ムーミンとか、北欧のブランドが好きなんです。フィンランドの言葉で“KAUPPA”というお店とか市場という言葉があります。その響きが良くて、また“ぱぴぷぺぽ”を入れたいよねとざっくりとした、かわいい響きにしたいという気持ちがあり、アイコンと組み合わせ、“アイコン市場”として『CocoPPa』に決まりました。なので、フィンランド語のKAUPPAが由来になっています。

──CocoPPaの開発に至った経緯やアイデアはどこから生まれました?

 今、新卒3年目なのですが、わたしが入社した2011年、スマートフォン事業で単発の有料アプリや無料アプリを出していた状況でした。チームメンバーに女性が多く、女性向けの大きなメディアとしてやっていけるようなアプリをやってみようという試みがあり、6~7ヵ月くらい掛けて出したのが『CocoPPa』でした。去年の7月19日でちょうど1周年を迎えました。

 アイデアはiOSアプリの開発をしている同期の女性が、自分のソーシャルのコミュニティーのアイコンやマイページ、ホームのアイコンを“かわいく”するのを好きでよく活動していました。また、そのころネット上でiPhoneでもショートカット機能を使えば、アイコンをカスタマイズできるというネタを知りました。そこでカスタマイズが好きな女の子向けに、iPhoneをカスタマイズできれば受けるんじゃないかなと思いました。

 またライバルも少なく、iOSのアイコンをショートカットでカスタマイズするというところで始めてみようとなりました。少し手間が掛かっても、女の子はかわいくするんじゃないかという思いがありました。今はチームメンバーがプロデューサー、エンジニア、デザイナーなど10~15名の規模になってきましたが、それもつい最近の話。アプリに人気が出始めた年明けくらいのころは、まだ4人でした。わたしが企画をやり、サーバーエンジニア、iOSアプリエンジニア、ユーザーサポートや画像審査でそれぞれ1名ずつという規模でやっていました。

──年明けからは大変だったのではないでしょうか?

 そうですね。ここまで急激に伸びると言うことを想定してなかったので、体制も整っていませんでした。運営の面とか、サポートが急に多言語化したり、投稿されたアイコンの画像は公開前にひとつひとつ審査をとおしているので、そこの数が単純にものすごく増えてきたので大変でした。投稿数でいえば年末から1、2ヵ月の間で5倍以上になっていったので、数万とかそのレベルで毎日処理していく状況でした。

 国内で1日数千ダウンロードの規模で、ランキングも常に総合の300位以内に入っているわけではありませんでした。それが、海外のダウンロードが一気に数万と入ってきました。1月に中国のレビューサイトなどアプリを紹介するサイトに掲載され、香港、台湾、フィリピン、タイあたりあたりのランキングも急上昇し、東南アジアのランキングに入りました。

 2月中旬に米国やヨーロッパで広まり始めてきてから、さらに増えたという感じです。InstagramやPinterestなどの画像系ソーシャルメディアに、自分のカスタマイズしたホーム画面を投稿するというのが流行り、爆発的に増えました。このあたりのユーザー層はカスタマイズできる、人と違ったことがオシャレで好きだという層と合っているものがあり、動きも早かったです。ソーシャル上でもCocoPPaで検索してみると、だんだん日本語から英語、また自分がわからないような、パッと見で読めない言語に変わって広がっていき、実際にブレイクを実感しました。

──実際に外国語が増えてきたというのはどんな気持ちでした?

 海外のユーザーは感情表現をどんどんしてくれる。自分のホーム画面が「すばらしい」と言ってくれているのがわかってきて、感情表現してくれることが単純にうれしかったです。わざわざCocoPPaの公式アカウントに「こんなふうにしたんだよ」とユーザーの投稿があったり、新しいカタチで海外ユーザーが増えたと感じました。

CocoPPaインタビュー

──CocoPPaのSNSは海外ユーザーが多いですが、どのようなコミュニケーションが行なわれているんでしょうか?

 先ほどの感情表現が豊かと言いましたが、海外ユーザーが増えたことにより、素材に対するコメント数がすごく増えました。また、アイコンや素材への感想以外に使い方がわからないなどのコメントも含めて、すごい本当に活発に行なわれるようになりました。それに合わせて国内のユーザーの女の子も、使い方をマメに返してサポートをやってくれたりする子もいるんです。ユーザーさんもコメント欄でだんだん海外のユーザーが増えていると気づいてきてからは、素材のコメントに英語を入れてくれたり、プロフィールの自己紹介のところに英語で入れるという動きが増えてきました。

 今まで日本のユーザーに対してつくってたという意識から、日本の中高生の作者の子たちも世界に発信しているんだという意識がソーシャルの部分から多くなってきて、情報発信の仕方も変わったので能動的ですごいなと、マーケットに合せて動いてくれるんだなと思いました。

──CocoPPaが子どもたち、ユーザーを成長させているような感じですね。

 たぶん英語ができないような子がぜんぜん知らない海外の人たちとやりとりする。その子たちにとってもなかったことだと思います。たとえば日本ではまだ広まっていない、日本の中高生が使っていないアプリのアイコン『Snapchat』とか、『Kik Messenger』などを調べてくれたり、人気やリクエストに合わせて、アイコンをつくって投稿される作品も変わってきました。クリエーターの子たちも、人気あるアプリに自分のつくったアイコンを使ってもらいたいということから情報が早いなと思いますね。また、壁紙のパターンやモチーフの柄もファッションとリンクしていたりして、おもしろいです。

──CocoPPaをとおして海外交流が行なわれていると!

 新たな文化とか、そうですよね。海外交流が起きているというのは、わたしたちも想定できていなかった部分でした。なのでコメントの翻訳機能も、あとから海外ユーザーが増えてきたころに付けました。ユーザー投稿型だったり、ソーシャル的な機能が、ただたんにツールでショートカットアイコンをつくれてますよだけのものでなくて、ユーザーが投稿して、ユーザーが使うというのが、ソーシャルの部分をつくって本当に良かったと思いますね。そうしてなければこういう広まりはできていなかったと思います。ユーザーのみなさんがどんどんユーザーのニーズにあったものを提供する動きをしてくれて、流行に対して動きが速いです。

──今は海外ユーザーが多いですが、日本のユーザーもこれから増えていくと思います。

 比率でいうとアクティブユーザー数は海外が多いので、投稿数も海外ユーザーが多いです。ただ素材のダウンロード数、クリエーターのフォロワー数は国内のユーザーのほうが多いんです。アマチュアのイラストレーターさんの登録も増えてきて、宣伝のために、自分たちの作品を投稿して使っていただく動きはありますね。

 日本のユーザー層もまだまだ増やせるとは思っていて、具体的に大きなリニューアルを予定しています。秋ぐらいにがらっとバージョンアップをしていきます。ここまでは広がり方への対策に追われていたので、もうちょっと積極的にリニューアル版を出した段階から、プロモーションを行なっていこうと思っています。ユーザー層としては10、20代女性に向けて、国内もおもしろい展開をしていきたいです。

──週アスは男性向けの媒体ですが。

 (笑)。もうすこし幅広いユーザーさんに使ってもらいたいというのもあるので、いろいろな層に受け入れてもらえるような。カテゴリーをつくってみたりとか、男性向けのも……まあ、しばらくはデザインなんかも女性向けのもので(笑)。

──男性向けの部分でどのくらい考えています?

 今は本当に女性向けと、きせかえに絞って、まずそこで1番を取ろうと考えています。スマートフォンのサービスは、日本は特にサイクルがはやいので、飽きられてしまったりも早い。そういうサービスに、一発屋にならないように、サービスを絞って提供していきたい。あまり今の時点で、広いところを意識して動くとよりは、今わたしたちが狙っていて、支持されている層にずっと残っていけるサービスに成長させるほうが強いと思います。

CocoPPaインタビュー

──現在コンテンツパートナーを募集されていますが、有料化のコンテンツも合わせてのリニューアル?

 そうですね。先日、サンリオさんからのコンテンツ提供を発表させていただきましたが、注目いただいている中で、パートナーさんをうちから行くだけじゃなくて、外からいろいろなきっかけをいただけたらなと思い公募というカタチを取らせていただきました。色々と連絡をいただいている状況になっております。また、これからも発表していけると思います。

──ただ若いユーザーが多いので有料コンテンツは受け入れられるでしょうか?

 そこは大きな課題だと思っています。ユーザー層の中心は中高生で、しかもレビューの中でも無料でこれだけかわいくできるのがうれしいと支持をいただいている部分が大きい。差別化できるものだったり、価値を感じてもらえるものを提供できるか、その提供の仕方にもひと工夫しないと、ただ単にこの中に有料のキャラクターもののコンテンツが出ましたよというだけでは、受け入れられないと思いますので、そこを踏まえてアプリ自体のリニューアルを考えています。

──最後に、ここからCocoPPaをどういうアプリにしていきたいでしょうか?

 アプリのリニューアルで新たに課金事業を展開していくので、まずそこを成功させることです。さらに大きな日本から海外発のアプリ、10代20代の女性にきせかえならCocoPPaだよねと言われるように、Andorid、iOS、国内、国外問わず、長い間使ってもらい一番になっていく存在にしていけたらと思っています。

 コミュニケーションの部分も、日本と海外でやっていきたいです。たとえばメッセンジャーアプリは知っている人と深くつながるというものだと思いますが、CocoPPaはイラストをきっかけに、日本と世界関係なく、さらに知らない、会ったことないような人と、コミュニケーションを取れたり、自分の作品に対してアクションしてくれたりを味わえるユニークな場だと思うので、コミュニケーションの部分も強化していきたいなと思っています。

──ありがとうございました。

■関連サイト
CocoPPa(ココッパ)

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