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Surface RTを99ドルで買ってみた:WPC2013

2013年07月13日 09時30分更新

文● 山口健太 編集●アタラシ

 あのSurface RTをたった99ドルで販売するというオファーが話題のひとつとなった、2013年の『Worldwide Partner Conference』。基調講演展示会場も盛り上がったものの、それと同じくらい混雑していたのがSurfaceの特売エリアでした。

WPC2013

↑WPC会場でSurface RTを99ドル、Surface Proを399ドルの販売。


■Surface特売の行列は最大2~3時間待ち

 
WPC 2013は、米テキサス州ヒューストンで開催された、マイクロソフトによるパートナー企業向けイベントです。その会場では、参加者限定の特別価格として、Surface RTが99ドル、Surface Proが399ドルで販売されました。基調講演の最中にも、「みなさん、もうSurfaceは買いましたよね?」と呼びかける場面もありました。

 販売場所は、WPC 2013の展示会場となった“George R. Brown”コンベンションセンターの1階に設けられた、特設Microsoft Storeです。

WPC2013

↑WPC会場に特設されたMicrosoft Store。

WPC2013

↑雰囲気や使われている什器は、まさにMicrosoft Storeそのもの。

 1階のカウンター付近を見るかぎり、30分待ち程度で買えるのでは?と思ってしまいます。

WPC2013

↑1階のSurface特売列。そんなに待たずに買えそう?

 しかし行列の本体はコンベンションセンターの2階に続いていました。ここには参加者がびっしりと並んでおり、最長で2~3時間待ちになったとのこと。

WPC2013

↑2階に行くと本格的に並んでいることがわかる。

WPC2013

↑この看板で90分待ち。さらに行列は続いている……。


■お買い得さを検証する

 
99ドルと399ドルというSurfaceの特売について、果たしてどれくらいお買い得だったのでしょうか。注目したいのは、それぞれが上位エディションだったという点です。つまりSurface RTは32GB版ではなく64GB版のタッチカバー付き、Surface Proは64GB版ではなく(海外では最上位となる)128GB版が、この価格で販売されたのです。

 
市価に比べると、Surface RTは7分の1、Surface Proも半額以下という破格のオファーだったことになります。その後、Surface RTは国内外で値下げが発表されたことでお買い得感はわずかに薄れたものの、激安であることに変わりはありません。

 
ちなみにリージョナル・キーノートへの登壇のヒューストンを訪れた樋口社長は99ドルが「64GB版タッチカバー付き」であることを聞かされていなかったらしく、かなり驚いて(そして悔しがって)いました。

WPC2013

↑いざ購入時にタッチカバー付きと知って驚く人もいた。

 もちろんWPCは無料のイベントではなく、高額のチケットを買わなければ入場できません。とはいえ、参加者の多くは“会社の出張”として来ている参加者であり、渡航費用や参加費用は会社が負担しているはず。参加者にとってはまさに“役得”のオファーといえるでしょう。


■Microsoftグッズも多数販売中

 
Surface特売会場の横にはマイクロソフトのカンパニーストアも営業しており、さまざまなロゴ入りグッズを販売していました。

WPC2013

↑Surfaceの特売に合わせて、多数の純正ロゴ入りケースが人気。

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↑マイクロソフトの“中の人”になりきれるシャツ。実際の従業員はイベントでしか着用しないという声も……。

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↑Surface使いなら一度はかぶってみたい帽子。

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↑マグカップ、ノート、ボールペン、ストラップなど小物多数。

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↑おなじみのマイクロソフト製ハードウェアも多数そろっていました。


■Microsoft Storeなら並ばずに買える

 このようにものすごい行列となったWPC会場でのSurface特売ですが、実はヒューストンにあるMicrosoft Storeの店舗でも、同一の条件で購入できるとのこと。実際に行ってみるとまったく並ばずに購入できたという情報を耳にして、筆者も郊外まで足を運んでみました。

WPC2013

↑ヒューストン郊外にあるショッピングモール“The Galleria”内のMicrosoft Store。

WPC2013

↑WPC会場と異なり、こちらは常設のMicrosoft Store。

 このお店でWPCのバッジを見せることで、Surfaceを特別価格で購入することができました。店舗では、Lumia 900と思われるWindows Phone 7.5端末にクレジットカード読み取り機を装着したような、業務用に改造されたWindows Phoneが使われていました。

WPC2013

↑Microsoft Storeの販売スタッフが使っている端末を見せてもらった。

 カンパニーストアで別途購入したSurface Tシャツ(13ドル)と合わせて、120ドルのお買い物となりました。

WPC2013

↑スーツケースの重さを考慮して、Surface Proは自粛してみた。

 なお、最終日の基調講演によれば、最初の2日間で合計1万6000台のSurfaceを販売したとか。WPCの参加者が1万6000人なので、平均してひとり1台ずつSurfaceを購入した計算になります。WPCだけで、タブレット市場におけるSurfaceのシェアが確実に上昇したのではないでしょうか。
 

■関連サイト
WPC公式サイト
 

山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ

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