2013年07月09日23時00分

謎の新型ゲーム機『OUYA』を買ってみた

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 うーやー! みなさんこんにちは、ヒャッハー的なテンションで叫んでみた、ゲーム大好きライターの加藤勝明です。巷ではプレステ4やXbox Oneといった次世代ゲーム機の話題が飛び交ってますね。しかしそんな中、アメリカのベンチャー企業が立ち上げ、クラウドファンディングの『Kickstarter』によって資金を集めた、Android4.1ベースの安価なゲーム機『OUYA(ウーヤ)』の出荷が始まりました。家庭用ゲーム機の在り方を変えてしまう程のポテンシャルがあるかどうかは不明ですが、とにかく価格もデザインもいい感じだったので1台手に入れてみました!

『OUYA』
●OUYA
https://www.ouya.tv/(関連サイト)
実売価格 99.99ドル

OUYA

↑OUYAのパッケージを開封したところ。意訳ですが「家庭用ゲーム機に革命を起してやる!」的なスローガンが熱いです。

OUYA

↑パッケージの中身。コンパクトな本体と専用コントローラーが1台、それにACアダプターなどが付属します。

 OUYAの武器は専用コントローラーが1個付いても99ドルという価格の安さです(日本での予想実売価格は1万4800円とちょっとお高めになっていますが)。その秘密はNVIDIAのTegra3とAndroidを組み合せた構成であること。本体の見た目はキューブ型ですが、その実は“液晶がないタブレット”といえます。価格を抑えるためにストレージが8GBだけ、SDカードリーダーがないのがちょっと頼りないですが、詳しくは後述しますが基本的にゲームしかインストールできない設計なので、あまり気にしないことにします。

●主なスペック
OS Android 4.1
CPU NVIDIA Tegra 3 T33 クアッドコア1.6GHz(シングルコア時1.7GHz)
メモリー 1GB LPDDR2(シングルチャンネル)
ストレージ 8GBフラッシュメモリー
インターフェース HDMI×1、USB2.0×1、マイクロUSBポート×1(ホストPC接続用)
通信機能 802.11g/b/n(2.4GHz)、100BASE-TX×1、Bluetooth4.0
サイズ/重量 75mm(W)×75mm(D)×82mm(H)/約300g

これがOUYAだ! 湯飲みじゃないぜ!
 本体のサイズはほぼ一辺7センチの立方体。背面にHDMIやLAN、天井に電源スイッチがある以外は、至ってシンプルな構造です。OUYAに搭載されているTegra3はバッテリー寿命を気にする必要がないため、クロックが通常より高めに設定されています。そのためアイドル時でも発熱量が多くなるため、底面に冷却ファンを設けています。ただ熱をもつといってもほんのり温かくなる程度ですし、ファンノイズもさほど気になりません。
 

OUYA

↑本体は1辺7センチのキューブ型。本当はこのサイズでCore i3とかだったら大絶賛なんですが・・・・・・。

OUYA

↑背面にはHDMI出力やLAN、USBポートがあります。マイクロUSBポートもありますが、これはファーム更新等のメンテナンス用です。

OUYA

↑天井には電源スイッチしかありません。

OUYA

↑湯飲みの“高台”にあたる部分にはファンが仕込まれています。起動中は本体が熱を持つため、ほぼファンは回転したままになりますが、ファンノイズはごくわずかです。

 OUYA専用のコントローラーはBluetooth接続で、1台のOUYAに最大4台接続して同時に遊ぶことができますが、ぼっちライターの私は1台で十分遊べます。このコントローラは一見Xbox 360用ゲームコントローラーの外見を変えただけのようですが、中央上部の何もない空間がタッチパッドとして機能します。このあたりは次世代ゲーム機のトレンドを先取りしてる感じですね。アナログスティックや十字キーのフニャフニャした感触は値段なりだと感じますが、99ドルという価格を考えると総じてハードの設計は悪くない、と評価できます。

OUYA

↑OUYA標準のワイヤレスコントローラー。重さは乾電池込みで約282グラムで、ちょっと重いかなと感じました。ボタン類のヘコヘコな押下フィーリングがちょっと気になります。

OUYA

↑今どきのゲームコントローラーらしく、上部にはトリガーボタンが2個設置されています。

OUYA

↑コントローラーの電池は銀色のカバーを外し、グリップの左右に単3型乾電池を1本ずつ格納します。

アカウント作成だ!
 では早速起動してみましょう。初回起動時にOUYA用のアカウントやクレジットカード情報を登録しますが、これはGoogleアカウントとはまったく別ものです。ただしOUYAアカウントはハードとは独立した存在なので、将来OUYAを買い替えることになっても、購入したゲームの所有権はそのまま継承されます(購入に関しては後ほど)。

OUYA

↑OUYA初回起動時にすることは、付属のコントローラーとのペアリング。コントローラーの中央下にある黒い“U”ボタンを長押しするだけでつながります。この辺はさすが専用設計。

OUYA

↑次にOUYAアカウントを設定します。詳細は省きますが、メールアドレスとIDとパスワードのほかに、クレジットカード番号の登録が必須です。

ヒャッハー! 安心してゲームを落としまくれるぜ!
 ここまでくればあとは遊ぶだけ。OUYAのゲームは専用ストアからダウンロードできますが、どのゲームも基本的に“無料で”遊べます。なかには“このアイテムを買うには○ドル”とか“○ドル払って完全版ゲームをアンロック”という仕掛けのゲームもありますが、OUYAで配信されるタイトルは、どんなゲームの雰囲気かをつかめる程度に遊ばせてくれるようになっています。そのため、ゲームをOUYAストアからダウンロードしまくっても、意図的に“BUY”しない限り課金されることはありません。後発なぶんだけスマートですね。
 ちなみにまだサーバーが混雑しているのか、有線LANでも無線LANでも1本落とすのに3~5分くらいかかり、ダウンロードはそんなに速くありませんでした。

OUYA

↑これがOUYAのメインメニュー。“PLAY”はダウンロード済みゲーム、“DISCOVER”はOUYAのストア、“MAKE”は開発者向けのメニューになっています。

OUYA

↑OUYAストアにはリリース直後で100本ちょっとのタイトルが登録されていました。OUYA用ゲームはAndoroidゲームそのものですが、Google Playと共通タイトルもありますが、ほぼ独立したものです。

OUYA

↑気になるゲームがあったら即ダウンロード。OUYAストア内のゲームはどんなゲームも基本的にタダで試せるので、気らくにトライできます。ゲーム紹介は英語のままなのがちょっと残念なところです。

OUYA

↑ざっと試してみた限りでは、こんな感じの8ビットふうゲームが多いなと感じました。Steamなどでインディーズ系ゲームを漁っている人は結構楽しめそうです。

OUYA

↑Tegra3を搭載しているので、タイトル数は少ないものの、3D描画を使ったゲームもしっかり動きます。写真はTegra Zoneでも販売している『Bard's Tale』。OUYA版は序盤のみ無料で遊べます。

OUYA

↑無料版と有料版があるGoogle Playと異なり、OUYAストアのゲームはゲーム内決済でフルバージョンをアンロック、という流れになります。

ク○ゲーばかりじゃないですかー!
 OUYAではGoogle Playに対応していないため、パズドラとかAngry Birdsとか、定番すぎるゲームを楽しむことはできません。OUYAのゲームは付属コントローラーでの操作が前提になっているため、ここにタッチ操作前提のゲームが来ても混乱するのは必至なので、これは仕方ないですね。
 しかし現時点のOUYAが致命的なのは、ゲームの品ぞろえの悪さ。OUYAに賛同したゲームタイトルは8000くらいあったはずですが、現時点での登録済みゲームタイトルは100個を超える程度。しかもその大半は8ビットふうのインディーズ系ゲームが占めています。最新ゲーム機の派手なグラフィックに慣れきっている人にとっては、かなりツラい品ぞろえと言わざるを得ません。レトロゲーが大好きな筆者は色々遊べて楽しめましたが、“コレをやりたいがためにOUYAを買う”までのタイトルはないかなーという印象を受けました。まだローンチしたばかりプラットフォームなので、今後の拡充に期待したいところです。

ホントにAndroidなのか?
 では最後にシステムの内部をちょっと見てみましょう。OUYAの操作はすべて専用のUIで行なうため、Androidらしい部分はシステム設定の中の、さらにネットワーク設定に少し残っているだけです。設定の奥底にはメニュー言語を日本語にする項目がありましたが、試した範囲では、個々のゲーム内メッセージを日本語にすることはできませんでした。この辺はSteamなどのプラットフォームを見習ってほしいものです。

OUYA

↑メインメニューの“Manage”を選択し、“Advanced”と進んではじめてAndroidらしい設定画面に切り替わります。初期設定ではこのメニューは英語ですが、日本語にすることもできます。

OUYA

↑ちなみにこれが出荷状態のストレージの状態。ユーザーが使えるのは5.8GB弱と少なくなっていますが、ゲーム自体はいつでもダウンロードしなおせるため、さほど気になりません。

OUYA

↑最後にバージョンの情報。この辺もまんまAndroidですね。ビルド番号を激しくクリックしても、特別な機能がアンロックされる……ことはありませんでした。

 正直なところ、触れば触るほどビミョー感が漂いますが、新しいもの好きにはたまらない新ガジェット。実は今年6月に行なわれたE3では、NVIDIAのクラウドゲーミング技術『GRID』の、クライアント端末としても動作していました(関連記事)。こういった利用方法もまだまだこれからですし、このタイプの“アンドロイド搭載据え置きゲーム機”は今後も登場する可能性が高いので、追いかけてみたいと思います。

※著者および編集部は、技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用を勧めるものではございません。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。各国の法律に反して利用しても、著者および編集部は一切責任を負いません。

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