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吉田尚記アナ×詩人 御徒町凧「谷川俊太郎さんはお金の話ばかりする」|Mac

2013年07月10日 18時00分更新

文● 中山智山口ひろ美MacPeople編集部) 写真●松川コウジ

 オタクアナウンサーとして名高い、ニッポン放送の吉田尚記アナが「本当に語りたい相手」と、結論を決めない熱いトークを繰り広げるトークライブ「#jz2 吉田尚記の場外ラジオ」が月イチで開催されています。

 vol.3(5月23日開催)は、森山直太朗さんとの活動でも知られる詩人の御徒町 凧(おかちまち かいと)さんがゲスト。自身も「言葉を発する仕事」をしている吉田アナが、言葉を発することをより純度高くやっている詩人である御徒町さんをお呼びしたそうです。トーク内容の一部をご紹介します。

jz2

吉田尚記(以下、吉)吉:詩人って言葉が伝わらなくてもいいの? 伝わらなきゃだめですよね? 僕はひとりにでも伝わればいいと思う。

御徒町 凧(以下、御):御:それだったらすごい簡単。詩は伝わるよ。ひとりでいいんだったら。まずそのひとりが自分なんだけどね。

:あ~、ものすごい納得!

:そうなんだよ。だから自分が自分に対しての、一番強い批評家でなければダメっていうのはあります。2人目、3人目に伝わるかどうかは、確率と精度の問題で。だからさっき谷川俊太郎さんの名前が出たけど、俊太郎さんは詩的感覚はもともとすごくあったとは思うんだけど、
その精度をとことん高めていった。詩を書くうえでの職人。日本の現代詩のフィールドでは、そこと真摯に向き合ってきた作家が少なくて、日本の現代詩はかなり衰退していってるんだろうなと思う。

:はぁあ、なるほど! いますごいいろんなことがわかっちゃった感じがする。

:だから俊太郎さんはしょっちゅうお金の話をする。詩人は食えなきゃダメだって。すんごい執着が強くて。金のことばっかり話す(笑)。以前ノルウェーに詩人4人で行って、オーロラを見るというすっごいロマンチックな状況があったんです。で、誰がこの沈黙を破るんだろうって、すごい緊張してたの、詩人が4人も集まって、さらに俊太郎さんもいるしね。結局しばらくの沈黙を破ったのは俊太郎さんで、「これじゃ金取れねえなあ」って言ったの。

 あまり周囲で見かけることのない職業、詩人。詩人って何なんだろうといった話を吉田アナが根掘り葉掘り聞いてくれます。また、教科書にも載るような詩を書かれている谷川俊太郎さんが、お金の話をするというだけで相当気になります。こちらのトークイベントのまとめ記事がMacPeople8月号(書誌情報)に掲載中です。また、Ustreamのアーカイブでトークライブ全編を視聴することもできます。

 このイベントではトーク内容をリアルタイムに樹形図状の「アイディアプロセッサー」に記録しているのもポイント。ゲスト背景にある大きなスクリーンにどんどん飛び出すキーワードが記録され、話が脱線する様子が視覚化されていく過程が見られます。今回のアイディアプロセッサーです。全体像は公式FacebookからダウンロードできるPDFでチェック!

アイディアプロセッサーの一部
#jz2
樹形図上に巨大に広がったアイディアプロセッサーのごく一部。公式FacebookからダウンロードできるPDFなら、拡大縮小できて見やすいです!

 「#jz2」=ジョーゼツというイベント名の通り、毎回予定時間に終わらないほど熱いイベント。会場のニッポン放送 イマジンスタジオ(東京・有楽町)はキャパ150名ほどなので、吉田アナや著名なゲストが超間近で見られるうえ、質疑応答で直接お話できちゃったりもするのがスゴイところです。チケットは2000円。イベントと同時に、Ustreamでのリアルタイム放送も行われているので、遠方の方はそちらをどうぞ! 次回のvol.5(7月18日開催)は、コラムニスト 中森明夫さんがゲスト。チケット好評発売中です!

■#jz2関連リンク
公式Facebook
Ustream(リアルタイム放送/アーカイブ)
チケット購入

ハッシュタグ「#jz2」でTwitterを見るとイベントの盛り上がりぶりが伝わってきます。

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