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クラウドゲーム機ってナンだ!? ついに発売した『G-Cluster』を触ってきた!

2013年06月21日 08時30分更新

 6月20日よりブロードメディアが発売・サービスを開始したクラウドゲーム機『G-Cluster(ジー・クラスタ)』。六本木ミッドタウンにて開催された発売記念イベントの模様と、実際に触ってみたミニインプレッションをお届けする。

クラウドゲーム機ってナンだ!? ついに発売した『G-Cluster(ジー・クラスタ)』を触ってきた!

↑本体価格は9800円。無線コントローラーなどが付属した基本セットは1万3800円だ。

 クラウドゲーム機と聞いて察しのいい人はお気づきだろうが、このG-Clusterはクラウドを使ってテレビゲームを楽しむというガジェット。本体自体はあくまで通信と描画を担当するもので、ゲームの動作はクラウドサーバー側で行なうという、なかなか興味を惹かれる仕組みだ。プレーに必要な環境は本体に加え、ブロードバンドWiFi環境と、HDMI端子のあるテレビ。電源はUSB端子から得る。

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↑発売記念イベントにはタレントのつるの剛士さん、モデルの西山茉希さんが登場。本体の小ささやクラウドの仕組みに「新時代ですねー!」と驚いていた。

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↑本体は45gの手のひらサイズと小型で軽量。テレビの背面に手軽に取り付けられる。

 クラウドである以上、ゲームはすべて配信で提供。サービス開始と同時に用意されたタイトルは30本で、アクション・シューティングゲームからテーブルゲームまでが、月額525円(税込)で遊び放題となる。この月額プランは、加入は必須ではなく、タイトルごとの購入も可能。月額プランは解約すると、次の月からゲームがプレーできなくなるが、単体購入を行なったタイトルは、1年間プレーすることができる。購入金額は、タイトルごとに異なり現在300~3000円前後で購入できる。さらに、DVDビデオを映像ソースとした、ビデオ・オン・デマンドサービスも用意されている。
 テレビへの出力解像度は、現状では720P。本体側で通信帯域をチェックし、随時適切な解像度に変更するという。また、SD解像度に固定する設定も可能だ。

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↑イベントでプレゼンを行なった橋本太郎社長(左)。技術自体はまだ未成熟としながらも「サーバー側で進化させていけるクラウドの強みを見せたい」と語った。

 イベント終了後に本体の試遊が行なえたので、簡単なインプレッションをお届けしよう。
 まずクラウドということでもっとも気になったのが「遅延はないの?」という点。結論からいうと、これは「ある」。本体が受け持つのは通信と描画のみなため、当然ながらコントローラーの操作がゲームに伝わるまでは一瞬とはいかない。配信されているゲームタイトルをいくつかプレーしてみたが、スタンドアロンのゲーム機に比べて、キー入力から動作まで半テンポ遅れる印象。アクションやシューティング、特にドット単位での操作が必要となるレトロ系ゲームは、正直ちょっと厳しいかもしれない。逆にリアルタイム性がそれほど求められないテーブルゲームやRPGなら、プレーに支障はないだろう。

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↑アクションゲーム『ロケットナイト』をプレーしている様子。KONAMIやファルコム、ユービーアイソフトなど、コンシューマーゲームメーカーのタイトルも用意されている。

クラウドゲーム機ってナンだ!? ついに発売した『G-Cluster(ジー・クラスタ)』を触ってきた!

↑ランキングやジャンルなどからタイトルを選べるメニュー画面。配信中のタイトルすべてで、開始から最長10分無料のおためしプレーが可能。

 興味を惹かれたのは、対応タイトルではオンラインマルチプレーが可能な点。クラウドで動作しているゲームプログラムにふたりのプレイヤーが同時にアクセスする仕組みだという。そのため、ユーザー同士のフレンド機能なども用意されている。また、スマホやタブレットに専用アプリをインストールし、バーチャルコントローラーとして使用できる点も、ちょっとおもしろそうだ。

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↑メニュー画面はいつでも呼び出し可能。マニュアルなどはすべてオンラインで用意されている。

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↑バーチャル店舗風のインターフェースも用意されたビデオ・オン・デマンドサービス。タイトルごとの課金制だ。

 少し厳しいインプレッションとしたが、さまざまなタイトルを525円(期間限定キャンペーンで最大2ヵ月無料)で“つまみ食い”できるのが、G-Clusterの魅力であるようには思う。今後のサービス展開・拡充を含めて、注目していきたい。

※2013年6月21日追記:ゲームの購入方法についての記述を詳細な情報に変更しました。

●関連サイト
G-Cluster公式サイト

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