世界初のインテルAtom Z2580 (Clover Trail+)を搭載したことでも話題のレノボの最新スマートフォン『K900』。本国中国でようやく発売になりましたが、パワフルなスペックに加えてかっちょいいボディーにはメロメロになってしまいますよ。
広告にはコービー・ブライアントを採用 |
いま、中国の大都市の街なかを歩くと必ず目につくのがクールな男がクールな端末を持ったこの広告。NBAのスター、コービー・ブライアントを使ったこのK900の広告は、いままでのレノボのイメージを覆す大胆なもの。レノボのこの製品に対する気合いの入れようがわかります。
パッケージからはThinkPadな香りも |
K900のパッケージは最近のスマートフォンでよく見かける直方体のもの。外側のスリーブにK900の文字が切り抜かれています。そのスリーブをちょっとずらすと内側は赤い色。外側の黒とのコントラストはThinkPadをイメージさせてくれます。
フラットな板のごとく薄い本体 |
K900の厚みはわずか6.9ミリ。本体表面は平滑でホームボタンなどもなく、前面全体をフロントディスプレーが覆っているためすっきりした表情となっています。Lenovoのロゴも誇らしげに見えてきませんか?
質感の高さに惚れてしまうステンレス鋼合金 |
背面側は表面がすべて金属素材で覆われています。K900の本体はステンレス鋼合金ポリカーボネイトを採用し、この薄さながらも高い強度を誇っているのです。
Lenovoロゴの掘り込みがこれまたイイ! |
ステンレスの質感は肌に心地よく、K900を一度持つと手放したくなくなるような感覚に陥ります。背面のLenovoロゴはきっちりと掘り込まれているのも高級感あふれるところ。またさりげなく配置されているメインカメラは1300万画素でF1.8と明かるく、室内撮影時などに威力を発揮するでしょう。
スマホなのにインテル入ってる! |
そして下部にはインテルロゴ。ノートPCなどではこのロゴを見ても何も感じるものはないかもしれませんが、スマートフォンにこのロゴが入っているとなんだか感動しちゃいますね。
なお背面の電池カバーは通常ははずすものではありませんが、星形ネジ4ヵ所で止められています。このネジ処理もあえて見えるように配置しているのがカッコイイ。
側面もメタルフレーム |
ステンレスフレームは本体の側面も覆っています。なおSIMカードはマイクロサイズで、ピンによりSIMトレーを抜き差しする構造です。
5.5インチなのでサイズは大きめ |
レノボK900の本体サイズは157×78x6.9ミリ。ディスプレーが5.5インチなのでスマートフォンというよりもいわゆるファブレットクラスの大きさ。手に持ってみると4インチや5インチ台のスマートフォンよりも明らかに大きく感じられます。ですが金属の質感と7ミリを切る薄さから、数値ほどの大きさは感じられない気もします。
Xperia Zとサイズを比較 |
日本国内で販売されている大きめサイズのスマートフォンのなかからXperia Zを選び、K900と比較してみました。横幅はあまり差を感じないのですが、縦の長さは大きく異なります。しかし前述したようにフラットで薄いため、この大きさでもスーツの内ポケットにすっきり収めることが可能で、この大きさは使っているとあまり気にならないと思います。
UIはレノボオリジナル |
UIはレノボのオリジナルとなっていますが、それほどカスタマイズはされていないので一般的なAndroid端末とほぼ同じ操作感で利用することができます。
なお主なスペックはOSがAndroid 4.2、RAM2GB/ROM16GB、外部メモリースロットはなし、内蔵バッテリーは2500mAhで、周波数帯はW-CDMAとGSMに対応しています。
アプリはレノボオリジナルなど |
内蔵アプリは中国で販売されているスマートフォンとしてごく一般的なものに加え、レノボオリジナルのものがいくつか入っています。カメラがSuperCamera、ギャラリーがSuperGalaryというのは機能が強化されているからでしょうか。なお中国スマートフォンのため残念ながらGooglePlayは入っていません。日本語化も含めこのあたりはroot化が必要なようです。
ところどころに光るレノボらしさ |
レノボオリジナルのアプリや設定画面などはレノボの味が十二分に出ています。このあたりのセンスのよさは海外の大手メーカーに引けを取らないレベルに仕上がっていると言えますね。
独自マーケット搭載、ベンチマークはS4に迫る |
GooglePlay非搭載ですが、レノボ独自のLenovoStoreを搭載しているのである程度のアプリはインストールすることが可能です。なおベンチマークを測ったところ、GALAXY S4とほぼ同等のスコアをたたき出しました。ここまでK900の外観を中心に紹介しましたが、中身もこれだけパワフルなマシンなんですよ。
ピント合わせの擬音がメカニカル |
カメラのUIは標準的なものですが、オートフォーカスでピントを合わせるときにまるでレンズが動いているかのごとく「ウィーン」と擬音が鳴ります。まるでホンモノのカメラを操作しているように感じさせてくれるあたり、遊び心があって楽しいものです。
NECから日本でも発売してほしい! |
中国メーカーの製品とは思えぬスペックと質感の高さを誇るレノボK900は、グローバル展開も予定されているなど大手メーカーと十分戦えるだけのすばらしい製品に仕上がっています。
そういえば先日、NECとレノボがスマートフォンの製造・販売の新会社を設立するというニュースが流れました。このK900がNECブランドで日本に上陸するなんてことも夢ではないかもしれません。
「レノボのスマートフォンなんてどうなんだろう」と思う方も、このK900に触れてみればそのイメージは払拭されると思いますよ。
●関連サイト
電脳中心買物隊
Lenovo K900 中国正規品 (Intel Atom 2Ghz搭載端末)
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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