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『Intel Technology Day in AKIBA 2013』開催! Haswell『NUC』も発売間近!?

2013年06月02日 19時29分更新

文● ハッチ 編集●世界の山さん

 インテルは6月2日、秋葉原のベルサールで第4世代コアiプロセッサー『Haswell(ハスウェル)』のイベントを行なった。
 

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 イベントステージには、インテルの吉田和正社長が登壇。内蔵のGPU性能が格段に上がったことで、今までよりもさらに快適になり「CPUだけでゲームなども楽しめるようになった」と、Haswellの魅力について語った。

 さらに、話の中で現在第3世代の“IvyBridge”を搭載した、手のひらサイズのPC“NUC”について触れ、Haswell搭載モデルも用意しているとの発言が飛び出した。実際の発売時期や価格などの話は出なかったが、現行のNUCが発売された際にmSATAのSSD需要が延びたように、自作PCでの盛り上がりが大いに期待できそうだ。
 

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↑お弁当箱よりも小さいサイズのNUCで2K、4K出力も可能になることをアピールするインテルの吉田和正氏。


■ジサトラ“イッペイ”がオーバークロックの魅力を語る

ジサトラ“イッペイ”

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 会場では、自作を扱う我らがジサトラメンバーの“イッペイ”が、Haswell搭載PCと第2世代である“SandyBridge”搭載PCでオーバクロックの性能比較デモを行なった。

 検証には『CINEBENCH 11.5』を使用。SandyBridge、Haswellを搭載したデモ機2台を用意し、オーバークロックをしていない状態と、オーバークロックした状態と2回に渡ってのデモを行なった。

■比較デモ機スペック

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オーバークロックなし(左Haswell搭載機、右SandyBridge搭載機)

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オーバークロック時(左Haswell搭載機、右SandyBridge搭載機

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 いずれも当然ながら最新のHaswellのほうが上だが、オーバークロックしたときのほうが、約3割増しと、高い性能ぶりがうかがい知れた。Haswellは、従来はマザーボード側に搭載されていたCPU用の電源“VR”を統合することで、電源管理が容易になっている。そのため「オーバークロック向きでは?」というのがイッペイの見解。自己責任にはなるが、この機にオーバークロックの道に足を踏み出してみてもおもしろいかもしれない。


■ジサトラ“アキラ”が性能の上がったGPUを斬る!

ジサトラ“アキラ”

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 グラフィックボード担当のジサトラ“アキラ”は、Haswell内蔵のGPU性能比較のデモを行なった。デモ機は、イッペイが使用したPCと同じもの。

Haswellのコア構成

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↑ロゴが一新されたことで、パッケージを見るだけで“Haswell”かどうかわかるということにも言及。

 はじめに『3DMark』でCloud Gateで解像度1280×768ドット、高画質といった設定で3D描画をテスト。宇宙船が飛び出すシーンなど、動きの大きな個所でSandyBridge搭載機がカクついたところ、Haswell搭載機はスムーズに描画されていた。

3DMarkテスト(左Haswell搭載機、右SandyBridge搭載機)

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↑スコアーは4000以上の差が付き、性能差が異なることがはっきりわかる。

 次に6月にサービス開始予定のスクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア』のベンチマークワールド編を使い、解像度1280×768ドット、画質は高画質でテスト。冒頭からSandyBridge搭載機がもたつき、戦闘に入るとその差は歴然。

FF14 新生エオルゼア ベンチテスト(左Haswell搭載機、右SandyBridge搭載機)

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(c)2010-2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

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↑Haswell搭載機は、SandyBridge搭載機と比べ1.8倍もスコアーが上。ゲームの推奨スコアーは3500なので、Haswll搭載機ならば比較的快適に遊べるといった結果に。

 ベンチの結果からHaswell搭載機なら、別途GPUを用意しなくても、3Dゲームがそこそこ遊べると言える。ただし、現状動作が重いと言われている『シムシティ』は、解像度1280×768ドット、画質が高品質で描画速度の指標となるフレームレートが、通常30fps欲しいところ17fpsと、プレーするには厳しいとのこと。

プレーの厳しいゲーム

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 しかし、動きがあまり激しくないライトゲームなら十分遊べるので、今後PCを購入、買い替える人は参考にしてほしい。

 以上、数々の検証から高い性能をうかがい知ることができた新世代CPUの“Haswell”。「しばらくパソコンを買い換えてないなぁ~」、「ちょっとしたゲームも動くパソコンが欲しいなぁ~」といった人は、搭載モデルやCPUを購入して、快適なPCライフを体感してほしい。

■関連サイト
インテル

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