2013年06月02日00時01分

第4世代Coreシリーズ8製品を比較してわかったHaswellの真価

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haswellこと、待望の第4世代Coreがデビュー!!
第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク

 ついに販売が開始されたインテル第4世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Haswell)。早速、デスクトップのBOX製品8モデルを手に入れたので、第3世代や第2世代のCoreプロセッサーとも比較しちゃいますよー!

ソケットはLGA1150でチップセットはインテル8シリーズ

 と、その前にまずは第4世代Coreプロセッサーの予習を。ソケットはLGA1150となり、従来のLGA1155やLGA1156とは互換性なし。しかし、CPUクーラーは従来のものがはまります。チップセットは、インテル8シリーズ(Z87、H87、Q87、Q85、B85)となり、SATA3サポートは最大で8基になりました。オーバークロックやマルチGPUが楽しみたい人はZ87を選ぶべし、といったところです。

インテル8シリーズチップセット Intel Z87 Intel H87
第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク 第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク 第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク
Intel Q87 Intel Q85 Intel B85
第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク 第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク 第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク

デスクトップ版の内蔵GPUはインテルHDグラフィックス4600

 デスクトップ版の第4世代Core内蔵GPUはすべて、EU数20基のインテルHDグラフィックス4600。各製品で微妙に最大クロックが違います。ノートPC向けのラインアップでは、EU数40基のインテルIris ProグラフィックスやインテルHDグラフィックス5200を含むHシリーズ(Core i7-4702HQやCore i7-4700HQなど)、インテルHDグラフィックス4600のMシリーズ、CPUとPCHをパッケージ統合したSoCを採用するウルトラブック向けのUプロセッサーやYプロセッサーは、インテルHDグラフィックス5000などになる見込み。

デスクトップ版の第4世代Coreシリーズ
第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク
ノートPC版の第4世代Coreシリーズ
第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク

デスクトップ版第4世代Coreシリーズの実力チェック

 さて、お待ちかねのデスクトップ版ベンチマークを始めたいと思います。CPU部は第3世代Coreシリーズ(開発コードネーム:Ivy Bridge)と同じく22nmプロセスルールで製造された3次元トライゲート・トランジスターを採用。GPU部はEU数が第3世代で最大16基だったのが、第4世代では1.25倍の20基に増加しています。また、RAW現像や動画編集などの出力時間を短縮する、新拡張命令“AVX2”も注目です。

第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク
↑第4世代Coreプロセッサーは内蔵GPUの実力を決める“EU”(エグゼキューションユニット)。LGAソケットのデスクトップ版ではEU数は最大20基となり、第3世代の16基から増加した。

 今回は、BOX品として販売する第4世代Coreシリーズ8製品(Core i7-4770K、Core i7-4770、Core i7-4770S、Core i5-4670K、Core i5-4670、Core i5-4570、Core i5-4570S、Core i5-4430)を見比べます。比較対象には、第3世代CoreシリーズからCore i7-3770K(3.5GHz)とCore i5-3570K(3.4GHz)を、第2世代CoreシリーズからCore i7-2700K(3.5GHz)を代表として選出。世代間の差も比較してみます。

第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク

■検証環境
マザーボード:ASUS『P8Z87-PRO』(Intel Z87)、ASUS『P8Z77-V PRO』(Intel Z77)
メモリー:PC12800 DDR3 4GB×2
SSD:インテル『SSD 335』(240GB)
OS:Windows8 Pro(64ビット)

CINEBENCH R11..5
第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク

 フル/シングルスレッド動作で3DCGレンダリングを行なうベンチマークソフト『CINEBENCH R11.5』で、まずはCPU部の比較から。フルスレッド動作時は、同クロック(定格3.5GHz)対決となる第2世代Core i7-2700Kから第3世代Core i7-3770Kへのステップアップ幅に比べ、大きくスコアーを伸ばした第4世代のCore i7-4770K。

第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク

 ちなみにすべて4.6GHzまでオーバークロックすると、第4世代のCore i7-4770Kは10ポイントを超えます。Sandy Bridge-Eなどのハイエンドクラス製品ならいざ知らず、メインストリームCPUで2桁は地味に感動しました。この感動は、ベンチマーカーならわかってくれるはず。

PowerDirector(次期バージョン)
第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク
SILKYPIX Developer Studio Pro(次期バージョン)
第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク

 PowerDirectorはフルHD動画編集、SILKYPIXはRAW現像でテスト。どちらも第4世代で追加された新拡張命令“AVX2”を有効にできる次期バージョンを入手し、検証しました。AVX2は、エンコード時間を大幅に短縮するクイック・シンク・ビデオ(QSV)と違い、主にピクチャーインピクチャーやノイズ除去などのエフェクトフィルター系に効果を及ぼします。第4世代Core軍団は、PowerDirectorではAVX2を有効にした場合約3倍ほど短縮し、SILKYPIXではCore i5-4670Kでも第2世代のCore i7-2700Kに勝利するほど効きました。

3DMark:Cloud Gate
第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク

 最後に内蔵GPUの比較をば。ベンチマークソフトは最新の3DMarkで、テストはノートPC向けのGPUテストを想定している“Cloud Gate”。第4世代のCore i7-4770Kは第3世代Core i7-3770Kと比べ、約1.3倍と順当に進化してました。ライトなMMORPGぐらいなら、CPU内蔵GPUでも遊べそうですね。ちなみにデスクトップグラボ向けの“FireStrike”のスコアーは約800ぐらいと、AMD APUにはまだ及ばない印象。とはいえ、グラボと比べればどんぐりの背比べなので、高画質でPCゲームを本格的にプレーしたい方は、自作PCの予算にグラボ代を乗っけてくださいな。

性能的には大満足のHaswell世代、敵は為替か

 CPUもGPUも着実に性能が上がり、オーバークロック後もスコンと気持ち良く性能が上がってくれる第4世代Coreプロセッサー。AVX2対応ソフトが増えれば、RAW現像にフルHD編集などで、今まで処理が重かった小技の効いた編集作業も高速にこなすことができそうです。また、Haswell世代では4K出力(30pまで)をサポートし、来る超高解像度時代に向けてようやくあらかたの準備は整った印象。

 また、今回はデスクトップ版のレポートでしたが、ノートPCやウルトラブックではさらに強力なGPUを搭載したモデルも控えています。次世代インテルCPU(開発コードネーム:Broadwell)では、デスクトップ版のメインストリーム製品においてLGAソケットが廃止され、BGAに変更されます。そういった意味で、最後のLGA世代となるのが今回のHaswell、さらにその先のリフレッシュ版。大事に使っていきたくなるような性能でした。

第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク 第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク 第4世代Coreプロセッサー8製品ベンチマーク

 最後に、気になるデスクトップ版第4世代Coreシリーズの価格ですが、為替の影響でいつもよりお高めの登場となりそうな予感です。価格は以下のようになる見込み。

Core i7-4770K(3万9000円前後)
Core i7-4770(3万5000円前後)
Core i7-4770S(3万4000円前後)
Core i5-4670K(2万7000円前後)
Core i5-4670(2万5000円前後)
Core i5-4570(2万2500円前後
Core i5-4570S(2万1500円前後)
Core i5-4430(2万1000円前後)


 メインストリームの最上位モデルの初出価格は、毎度だいたい3万円台前半から中盤だったので、正直「たっけぇーよ!」と叫びたい方が多そうですが、1個16万円以上もするCPUを2つ買った僕からすれば、5000円程度誤差の範囲内。まずはご祝儀だと思って、初物を美味しくいただきたいと思います。

■関連サイト
インテル

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