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『カオスだもんね!』道程1300キロ超の“四国八十八ヶ所”を約1時間で巡礼してきた!!

2013年05月16日 23時00分更新

 今回は丸の内で開催された、いっぷう変わった催し物に行ってきたそうです。

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 その名も“1日で巡るお遍路さん in 丸の内”(4月18~25日開催)。なんと、“四国八十八ヶ所巡礼”でお馴染みの、88体のご本尊が丸の内で77年ぶりに出開帳するとのこと。

 八十八ヶ所巡礼といえば、四国(徳島)出身のアカザーさんの血が騒ぐということで、有無を言わさずミズグチさんを引き連れて会場へ。

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 やって来たのは、東京駅の丸の内口から徒歩5分のJPタワーホール。催場がある4階に上がってみると・・・長蛇の列。

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 取材の手配をしてくれたコーディネーターIさん曰く、連日大盛況で混雑を避けるために700人までの入場規制をしいた4部制で開催中とのこと。この日も当日券は午前中で完売したそうです。

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 Iさんに案内され、まずは今回の主催者である四国霊場会のご担当者さんにインタビュー。応対してくれたのは、こちらのお二人。四十八番札所 西林寺の三浦章爾さん(左)と、三十七番札所 岩本寺の窪博正さん(右)です。

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  今回の開催目的は、四国霊場1200年の節目でもあり、東北地方太平洋沖地震などで悲しい思いをした方々の心のやすらぎや、社会の平穏を願ってのことだとか。ちなみに前回は77年前に大阪大水害や太平洋戦争開戦に向けた不安に苦しむ人々の為に、大阪で開催されたそうです。

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 現在、窪博正さんは徒歩で八十八ケ所を巡礼している真っ最中。弘法大師(お大師さま)を背負いお遍路をしていると、宿やトイレを貸してもらったりミカンをもらったりと、人々との様々なふれあいがあるとか。

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 ちなみに、お遍路とは四国にある八十八の札所(お寺)を拠点としながら、四国巡礼をする行為のことだそうです。いずれの寺院も弘法大師(空海)が修行したゆかりの地で、“同行二人”として弘法大師と共に歩む道のりなんだとか。当初は修行僧のためものだったようですが、江戸時代に伊勢参りが流行ったあたりから、大衆にも受けいれられていったのだそうです。

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 と、ひとしきりお話を伺ったのち、“1日で巡るお遍路さん in 丸の内”の会場内へ。

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 いよいよ巡礼開始です。まずは、巡礼を始めるにあたって塗香で手を清め、清めの水で頭を清めてもらい、お遍路列の最後尾に。

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 列が進むにつれ、前に見えてきたのが“納め札”売り場。納め札というのは、これから88のご本尊にいちいちお賽銭をしていたら、大量の小銭が必要になるだろうということで、それを簡略化するために、用意された便利アイテム。

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 90枚綴りの札状の束になっていて、各ご本尊の前にこれを1枚ずつ切り離して置いてくることで、お賽銭と同じ効力があるんだそうです。

 ありがたいことにココでIさんから、菅笠、輪袈裟、白衣、金剛杖など、お遍路用の正装一式をお借りすることができたので、正装してお遍路気分を高めます。

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 列はようやく本会場に入り、“1日で巡るお遍路さん in 丸の内”の全貌が明らかに!

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 本会場内にはご本尊が札所順にずらり整列。2~3歩歩けば、次の札所のご本尊を拝めるようになっており、この日は徹夜明けだったミズグチさんも、これならすべて回れる、お遍路できると安堵したそうです。

 ということで、1番目の札所霊山寺のご本尊、薬師如来の前に。

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 参拝の作法としては、まず、先ほどの納め札を1枚切り離し、ご本尊の前に供える。そして静かに手を合わせ、ご本尊の横に書かれている、“御真言”を黙唱するのだそうです。

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 それが終わったあとは速やかに移動して、次のご本尊に。また、本編には描けなかったのですが、実は各ご本尊の前のカーペットの下にはそれぞれの境内の砂が敷いてあり、“お砂踏み”もできるようになっていたそうです。

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 あとはこの繰り返しで参拝していくわけですが、3番札所の金泉寺にはアカザーさんのご先祖が奉られているとか。参拝している際には「他人とは思えねーぜ、やっぱ俺に似て徳の高い顔をしてんなぁ」というドヤ顔コメントに、ミズグチさんはポカーンだったそうです。

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 そんなこんなで順番に参拝を続けていたわけですが、気がついたらミズグチさんがいない!? と思ったら、壁側のイスに座ってダウンしてました。

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 カオスの取材ではたまにあるんですが、明らかに集中力切れ。徹夜で原稿をあげてその足で来てるのでわからないでもないですが、「眠みい、早く帰りてぇ」と愚痴をこぼすのは、御法度ですよ。

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 しかも、その愚痴を取材の手配をしてくださったコーディネーターのIさんに聞かれるという失態。

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 その後は気持ちを入れ替えて、まじめに参拝したとか。そして80箇所を参り、身も心も綺麗になりかけたころに事件が!

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ミズグチ:「あれ? 納め札がたりねぇ、どっかで多めに納めちゃったかなぁ、なぁ、アカザー1枚くれよ!」

アカザー:「え!? なに言ってんだよアンタ。この札はなぁ、88のご本尊にそれぞれ1枚ずつ、さらに最後に弘法大師さまの像に1枚、そして残った1枚を持ち帰ることで、全90枚ピッタリ合うようにできてんだよ。だから、アンタにやる札なんか1枚たりともねぇんだよ!」

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 巡礼した意味がない、なんとも醜い言い争いです……。結局、足りなかったぶんはサイフの小銭を賽銭箱に入れて参拝したらしいです。

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 そして最後に“結願之証”をもらって約1時間で巡礼完了!

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 ちなみに、やり遂げた感のある表情のアカザーさんですが、最終的に納め札が4枚余っていたらしいです。

 だったらミズグチさんに分けてあげてればよかったのに……。そんな、いかにもカオスらしい展開で幕を閉じた、丸の内での八十八ヶ所巡礼でした。

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 丸の内での“1日お遍路さん”体験記は、週刊アスキー5/28号(5月14日発売)の『カオスだもんね!PLUS』をチェック!

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