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キーボード着脱式の高性能タブレット『ThinkPad Helix』

2013年07月20日 13時30分更新

『ThinkPad Helix』
●レノボ(関連サイト
発売中
実売価格 23万5000円前後

キーボード着脱式の高性能タブレット『ThinkPad Helix』

■合体時の駆動時間はウルトラブック以上

キーボード着脱式の高性能タブレット『ThinkPad Helix』

↑コアi搭載ということでタブレットのみでは、消費電力の低いAtom搭載のTablet2に負けるが、CPUの性能を考えると、半日近く持つのでまずまず。キーボード装着時はX1 Carbonを約2時間上回るほど優秀。

※電源設定は“バランス”、液晶輝度を50%に固定。『BBench』でキー入力+ Web巡回を行った状態で自動スリープするまでの時間を測定。

 

■合体時には冷却も強化

キーボード着脱式の高性能タブレット『ThinkPad Helix』

↑キーボード側のファンからの空気の通り道にヒートパイプがあり、タブレット側のファン近くのCPUも一緒に冷却する仕組みだ。

表裏無用で合体可能なユニークなデザイン

 キーボードを装着してウルトラブックになる、ThinkPad初の着脱式タブレット。キーボード側にタブレットの天面が来るようにして装着し、画面を裏側にして使えるのは本機ならでは。キーボードを使わず動画を長時間見る際などに、スタンドなしで立てて画面に集中して視聴できるので便利だ。
 最大スペック構成時は、23万円以上と多少高価だがCPUがコアi7-3667U、SSDは256GB、メインメモリーも8GBとウルトラブックでも最高級クラスの性能を誇る。キーボード装着時の熱処理は、ヒンジ部分にある2つのファンから空気を送り、タブレット内のファンと連動して冷却する仕組み。この機構自体はおもしろいが、タブレット上部の排気口へと熱が通るため、ちょうどThinkPadのロゴ辺りがとても熱くなるのが気になった。構造上仕方がないことだが、タブレットのみで使用する際も排気口をふさがないように持つ必要がある。ただし、通常のノートPCと異なり、熱を出すパーツが少ないためキーボード側は熱くならず、膝の上でも使いやすいのはうれしいところだ。

2つのバッテリーで高性能ながら長時間駆動

 キーピッチは、実測で18ミリほどと若干手狭だが文字入力は快適。タブレット時は、11.6インチと10.1インチのThinkPad Tablet2と比べ画面が大きく、基本の操作で動作の軽さが体感できるほどスムーズだった。重量は、ウルトラブックとして同社のX1 Carbonより300グラム、タブレット時はTablet 2より約270グラム重い。とはいえ、同じ11.6インチタブレットのエイサーのICONIA W700Dの950グラムより100グラム以上軽い。また、キーボード側にもバッテリーを搭載し、装着時は8時間以上と駆動時間が長いのも魅力。場所を選ばずタブレットで高画質動画を視聴したり、キーボードを使って仕事をしたりと屋内最強マシンとして活躍する一台だ。

SPEC
CPU Core i7-3667U(2GHz)
液晶ディスプレー 11.6インチ(1920×1080ドット、400dpi)、IPS液晶、10点マルチタッチ対応
グラフィックス Intel HD Graphics 4000
メモリー 8GB(DDR3 PC10600)
ストレージ 256GB SSD
通信機能 802.11a/b/g/n、Blutooth4.0
インターフェース 【タブレット部】USB2.0×1、ミニDisplayport×1など、【キーボードドック】USB3.0×2、ミニDisplayport×1など
バッテリー駆動時間 【タブレットのみ】約8時間、【キーボード装着時】約12時間
サイズ/重量 【タブレット部】296.1(W)×187.3(D)×11.6(H)mm/約835g、【キーボード装着時】296.1(W)×226(D)×20.4(H)mm/約1.66kg

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