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Appleが3カ国で1位獲得!! 廉価版iPhoneが出たら完全制覇かも|Mac

2013年04月19日 18時30分更新

 株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)が、アジア11地域でブランド評価調査プロジェクト「ブランド・アジア2013」の結果を公表しました。Appleは、日本、中国、シンガポールで堂々の1位を獲得しています。また、台湾ではGoogle(米グーグル社)に次いで2位です。Appleは韓国サムスン電子社といろいろ揉めていますが、韓国でも5位(もちろん1位はサムスン)と健闘しています。

 日本国内での評価はまあ置いといて、驚きなのは中国でのブランドイメージの高さでしょう。調査期間は'12年11月から'13年1月なので時期はズレますが、'13年4月に中国から猛烈なバッシングを受けてティム・クックCEOが謝罪する事件が発生したことを考慮すると、かなり意外な結果ですね。次期モデルと噂されているiPhone 5Sは中国最大の携帯キャリア「チャイナ・モバイル」も取り扱うと言われていますし、ますますイメージが高まっていくのでしょうか。

 一方で、フィリピンやタイ、ベトナム、ミャンマー、そしてインドではトップ10にすら入っていません。Appleの認知度が低いこれらの地域でも、フィンランドのノキア社やサムスンはランクインしていることを考えると、やはりiPhoneの価格の高さがネックで、スマートフォン市場でノキアやサムスンの後塵を拝していることがうかがえます。

 昨日は、TACTUSというサイトで廉価版のiPhoneらしき写真がリークされましたが、本当に廉価版のiPhoneが出れば上記の国でのブランドイメージも大幅にアップすることでしょう(外部サイト)。

 iPhone 5Sも廉価版iPhoneも6月のWWDC以降に発表され、秋までには発売されるという噂ですので、来年の調査の結果が楽しみですね。

 以下、株式会社日経BPコンサルティングのニュースリリースの抜粋です。各国での各メーカーの順位表や調査概要などはサイトで参照できます(外部サイト)。

ニュースリリース(調査結果)

日経BPコンサルティング調べ 2013年4月19日
―「ブランド・アジア2013」の結果を本日リリース―

Coca-Cola、Apple、SAMSUNG、Googleが高いブランド力を獲得 ミャンマーではローカルブランドがトップ3を独占 日本ブランドではSONY、HONDAが健闘

株式会社日経BPコンサルティング(東京都港区)は、アジア11地域を横断する、ブランド評価調査プロジェクト「ブランド・アジア2013」(*)の結果をまとめ、日本では調査結果報告書を2013年4月19日に発行・発売する。アジア各地の個々のブランドが持つ好感度、役立ち度、品質感などのイメージを測定し、地域差の有無やイメージ傾向などを把握し、主要なブランドの総合力を横断的に評価した調査である。

この調査では、中国、インド、日本、韓国、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムのアジア11地域において、一般消費者を対象とする定量調査を実施した。11地域共通で調査するグローバル・ブランド60と、各地域で選定したローカル・ブランドを中心とする40ブランド(マレーシアは20ブランド、シンガポールは無し)に対するブランド評価を行った。

アジア地域で高いブランド力を獲得しているブランドは、Coca-Cola、Apple、SAMSUNG、Google。マレーシア、ミャンマー、ベトナムの3地域ではローカルのブランドがトップに。 日本勢では、SONYとHONDAの健闘が目立つ。

Coca-Cola、Apple、SAMSUNG、Googleがアジア地域において、高いブランド力を獲得

 日本を除く10地域におけるブランド総合力ランキングトップ10を表1にまとめた。アジア地域において高いブランド力を獲得しているブランドとして、Coca-Cola、Apple、SAMSUNG、Googleが挙げられる。

 Coca-Colaはフィリピンで2位、インドと韓国で4位、タイで5位、ミャンマーで7位、中国で8位を獲得。広い範囲で高い順位を勝ち取った。Appleはシンガポールと中国で1位となったほか、台湾、韓国、マレーシアでもトップ10入りした。SAMSUNGは韓国で1位、シンガポールで3位になり、ミャンマー、ベトナム、インド、マレーシアでも高いブランド力を保持した。Google は台湾で1位を獲得。ほか、シンガポール、ベトナム、マレーシアでもそのブランド力が目立っている。  

 本プロジェクトでは、「アウトスタンディング(卓越)」、「イノベーティブ(革新)」、「フレンドリー(親しみ)」、「コンビニエント(便利)」の4つの因子に基づくブランド力も算出したが、4ブランドに共通することは、因子群の中でも「イノベーティブ(革新)」のポイントが軒並み高いことだ。人々を飽きさせないという積極的な姿勢でブランド力を強化し、アジア消費者の意識の変化に敏感に反応することで、「注目されるブランド」「時代を切りひらくブランド」としての評価に繋がったようだ。

 また、ミャンマーのSkynet、ベトナムのVinamilk、マレーシアのMaybankは、ローカルブランドながら地域別のブランド力ランキングでトップとなり、グローバルブランドをはねのけた。

ミャンマーではローカルブランドがトップ3を独占

 ミャンマーのブランド総合力ランキングをみると、トップ10のうち、7ブランドがローカルブランドとなり、フィリピンと同様にローカルブランドが強いことがわかる。トップ3もローカルブランドが独占した。1位は衛星放送のSkynet、2位はスーパーマーケットのCity Mart、3位は民間最大手の銀行のKBZである。

 トップ10の構成をみると、ローカルブランドのほかに欧米系のブランドが3つランクインしているが、唯一他のアジア地域のブランドとして、SAMSUNGが第5位にランクインしていることは興味深い。また、他地域の結果と異なり、インターネット系のブランドがトップ10に入っていない。携帯電話の普及、ブロードバンドの環境整備の本格化はこれからであるミャンマーならではの結果となった。

 また各ブランドの個々のイメージに対する結果をみると、認知されているブランドは、どれもイメージ量が多い傾向にある。日本とは異なり、決して物が満ち溢れているわけではないミャンマーでの消費者の意識が垣間見られる結果となった。 


日本ブランドでは、SONY、HONDAが高いブランド力を保持

 11地域における日本ブランドの結果をみると、SONYとHONDAが高いブランド力を保持していることがわかる。SONYのブランド総合力順位をみると、台湾とシンガポールで4位、ベトナムで7位となった。HONDAはマレーシアとベトナムで2位、タイで4位となった。


 しかし、各地域でのトップ10を見渡した時に、日本発ブランドが目立つわけではない。アジア進出が著しい昨今にあって、日系企業のマーケティング戦略の見直しが迫られていることを示すデータとなった。

 なお、マレーシアとタイは自動車ブランドが高い傾向にあり、マレーシアの2位から4位(2位:HONDA、3位:TOYOTA、4位:Mercedes-Benz)、また、タイの1位から4位(1位:BMW、2位:Mercedes-Benz、3位:TOYOTA、4位:HONDA)と6位(NISSAN)に、それぞれ自動車ブランドがランクインしている。


 この調査プロジェクトを通して、「ブランドに対するアジアの消費者の声」を拾い上げた。今後、その声をさらに分析し、高いブランド力を創造・保持するために何が必要なのかを地域ごとに追い続け、アジア各地において、ビジネスを加速させたい企業に対して、有力なマーケティングデータを提供していく予定だ。

*「ブランド・アジア 2013」
2012年10月~2013年1月に実施。分析方法としては、弊社が手がける日本最大のブランド評価調査「ブランド・ジャパン」の手法を用いた。15項目によるブランドイメージを4つの因子にまとめ、ブランド力を算出・分析。11の地域間でブランド力を同一の尺度で分析している。

日経BP社全額出資の「調査・コンサルティング」「企画・編集」「制作」など、コンサルティング、コンテンツ関連のマーケティング・ソリューション提供企業。(平成14年3月1日設立。資本金9000万円)

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