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Lumia 720実機レビュー WP8で世界標準を目指すノキア

2013年04月15日 18時00分更新

 ノキアが『Lumia 520』とともにMWC 2013で発表したもう1台のWindows Phone 8端末が、『Lumia 720』です。700番台のLumiaとしては、Windows Phone 7.5を搭載した『Lumia 710』に続く2機種目。グローバル向けWindows Phone 8端末のなかでは、920/820/720/620/520とちょうど真んなかに位置付けられる端末です。

Nokia Lumia 720
Lumia 720はノキアのグローバルスタンダード! 最新WP8国内最速レビュー

 MWCで発表された想定価格は249ユーロ。やや円安の進んだ現在でも、3万円台前半でEXPANSYS(外部サイト)などで購入できます。

 今回は発売直後のLumia 720を借用できました。先日お届けしたLumia 520のレビューもあわせてご覧ください。

■カードスロット用のピンが付属

 外箱はLumia 520とほぼ同じ仕様。ヘッドホンやUSBケーブル、ACアダプターといった付属品も同様です。それに加えてLumia 720にはピンが付属。マイクロSIMやマイクロSDカードのスロットを開けるときに利用します。

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↑Lumia 720の外箱。
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↑Lumia 720の付属品。ここまではLumia 520とほぼ同じ。
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↑Lumia 520と違ってピンが付属する。もちろん“NOKIA”のロゴ入り。

■滑らかな一体成形のボディーに注目

 Lumia 720のボディーは、ポリカーボネートによる一体成形となっています。これは初代Lumiaである『Lumia 800』やフラッグシップの『Lumia 920』などと同じ仕様。裏蓋がないためバッテリーを交換できないという制限はあるものの、手に持ったときの感触は一体成形ならではの安定感があります。Lumiaらしいデザインと言ってよいでしょう。

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↑滑らかな一体成形で作られた、いかにもLumiaらしいデザイン。
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↑ボディーはポリカーボネートの一体成形。バッテリー交換はできない。
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↑エッジはどこも丸みを帯びている。下部にマイクロUSBポートあり。

 また、Lumia 720のディスプレーにはカーブを描くガラスが採用されています。正確には、ディスプレーの大半の領域はほぼフラットですが、ポリカーボネートとの接合部分がカーブを描いており、一体感を増しています。

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↑接合部に向けてカーブを描く。Lumia 520とは異なり、“Gorilla Glass 2”を採用。
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↑思わず見入ってしまう滑らかさだ。

■一体成形Lumiaとして初めてマイクロSDに対応

 Lumia 720のボタン類は、本体右側面に集中。音量調節ボタン、電源ボタン、カメラのシャッターボタンが並びます。“スタート+電源”同時押しの画面キャプチャーも撮りやすい位置です。

 ボディーが一体成形のため、SIMカードスロットはピンを押し込んで引き出す仕組みになっています。

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↑音量調節・電源・カメラのインターフェースは右側に集中。
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↑上部にはヘッドホンとSIMカードスロット。
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↑付属の細いピンを押し込んでSIMカードスロットを引き出す。
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↑マイクロSIMカードを入れてみた様子。

 さらにLumia 720は、ボディーが一体成形のLumiaシリーズとして初めてマイクロSDに対応。本体左側面のスロットを引き出すことで、マイクロSDカードを挿入することができます。

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↑本体左側面にMicroSDカードスロットを搭載。
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↑このようにカードをはめ込む。なかなか珍しい方式だ。

■オプションのカバーでワイヤレス充電にも対応

 Lumia 720本体はワイヤレス充電に対応していないものの、専用のカバー『Nokia Wireless Charging Cover for Lumia 720』(CC-3064)を装着することで、Qiによるワイヤレス充電に対応します。

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↑本体背面にワイヤレス充電カバー用の3つの接点が用意されている
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↑ワイヤレス充電カバー(※MWC2013の展示)。

 できればLumia 920/820のように本体に内蔵してほしかったところですが、そのぶんLumia 720は薄型・軽量なのでトレードオフとも考えられます。カバーはレッド、イエロー、ブラック、ホワイトの4色が用意されています。

■日本語対応、性能はLumia 520と大きく変わらず

 今回レビューしたLumia 720は香港版で、電話の言語として日本語を含んでいます。日本語入力はダウンロードにより対応できます。

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↑ディスプレーは4.3インチ。Lumia 520と同じSuper Sensitive Touchにも対応。
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↑香港版では電話の言語として日本語に対応。

 『Antutu Benchmark』はスコアにばらつきがあるものの、7000中盤のスコアが多く、Lumia 520をやや上回る印象。『WP Bench』の総合スコアは“181.47”で、Lumia 520の“179.04”とほぼ同じ。性能面でのアドバンテージはあまりないと言ってよいでしょう。

Lumia 720はノキアのグローバルスタンダード! 最新WP8国内最速レビュー
↑『Antutu Benchmark v0.8.0 beta』および『WP Bench』の実行結果。

■Lumiaシリーズで最も明かるいF1.9のレンズを搭載

 Lumia 720のカメラは、解像度6.7メガピクセル、レンズはCarl Zeiss製です。レンズの開放F値はF1.9と、Lumia 920のF2.0を上回り、Lumiaシリーズで最も明かるいレンズとなっています。さらに薄暗い場所でも明かるく撮れる機能を搭載しており、雰囲気のあるレストランでもフラッシュを使う必要がありません。

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↑ブログやSNSで使用するには十分すぎる画質。
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↑イエローの端末を構えて近づいたが、特に気にする様子はなかった。
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↑等倍表示で見ても、悪くない印象。
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↑暗い店内でもしっかり明かるく撮れる。しかし青っぽくなってしまった。

■バッテリーの持ちは最高クラス、最もバランスのいいLumia

 Lumia 720は、その型番から上位機と下位機の中間的な印象を受けがちです。しかし画面サイズはLumia 820と同じ4.3インチにもかかわらず、重さは128グラム。Lumia 820(160グラム)より32グラムも軽量です。そのうえで、Lumia 720は920と同じ2000mAhのバッテリーを搭載。3G通話は13.4時間、待ち受けは520時間とLumiaシリーズ最長クラスです。

 LTEには対応しないものの、W-CDMAは850/900/1900/2100MHzに対応し、世界各国で利用可能。マイクロSDやNFCなどWindows Phone 8ならではの機能にも対応しています。3万円台で購入できる一体成形のLumiaとして、非常にバランスのよい端末と言えるでしょう。

●関連サイト
NOKIA
製品公式サイト
EXPANSYSジャパン
製品販売サイト

※著者および編集部は、技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用を勧めるものではございません。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。各国の法律に反して利用しても、著者および編集部は一切責任を負いません。

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