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Lumia 520は格安なのに超感度? ノキアの最新WP8国内最速レビュー

2013年04月08日 20時30分更新

 『Lumia 520』は、2月のMobile World Congress 2013でノキアが発表したローエンドのWindows Phone 8端末です。それまでもっとも安価だった『Lumia 620』よりさらに下位に位置付けられる500番台となり、すべてのWP8のなかでももっとも安価な価格帯に投入されました。

 円安に傾きつつある為替レートですが、海外での販売価格は2万円強といったところ。もちろん2年契約ではなく端末単体の価格です。

 筆者のもとにも香港から取り寄せたLumia 520が届きましたので、さっそくレビューをお届けしたいと思います。

■ローエンド端末とはいえ付属品は問題なし

 Lumiaシリーズの500番台といえば、Windows Phone 7.8の『Lumia 510』がありました。しかしWP8としてはもちろんLumia 520が初めてです。本当に2万円でWP8が可能なのか、やや不安なところです。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑香港から到着。外箱の質感はほかのLumiaシリーズと同等。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑本体カラーがイエローであることが確認できるシールと小窓がある。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑“HERE”ブランドにリニューアルした位置情報アプリの表記も。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑開封。Lumia 520とMWC以来の再会。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑ACアダプターやケーブル、ヘッドホンはしっかり揃っている。

 特にパッケージや付属品が省かれているということもなく、ほかのLumiaシリーズ同様の内容となっていました。

■カバーを外して着せ替えできる

 今回入手したのはWP8のLumiaシリーズから加わったイエロー。Lumia 520のイエローは820/720/620とほぼ同じ、マットな質感です。逆に言えば、Lumia 920のみが光沢のあるイエローです。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑920以外のLumiaシリーズと同じ、マットなイエローだ。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑正面から見た場合でも、イエローの縁取りが見える。

 Lumia 520のカラーバリエーションはイエロー・シアン・レッド・ホワイト・ブラックの5色です。カバーは交換できるため、べつの色に変えたくなった場合もカバーを購入するだけで着せ替えができます。

 ただし現時点では、交換用カバーのラインナップは“レッド・ホワイト・イエロー”の3色のみとなっています。シアンやブラックが欲しい人は、最初からその色の端末を購入したほうがいいでしょう。ちなみに交換用カバーの名前は『Nokia Shell for Lumia 520』、型番は“CC-3068です。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑ボディー自体は黒いので着せ替え可能。

 バッテリーを外した状態では、マイクロSDカード、マイクロSIMカードのスロットにアクセスできます。マイクロSIMカードは横向きに挿入するタイプで、やや取り出しにくい印象を受けました。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑マイクロSIMカードスロットは、横向きタイプ。

 端末上部にヘッドホンジャック、下部にむき出しのマイクロUSBポートがあります。音量調節、電源、カメラの各ボタンは端末右側面に集中して配置されています。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑インターフェースは端末右側面に集中。

■香港版は日本語対応、パフォーマンスは最低限をクリアー

 それでは、Lumia 520を起動してみます。今回入手した香港版は電話の言語として日本語に対応しており、“Yu Gothicフォント”による日本語表示が可能でした。動きも悪くなく、全体的に“思ったよりもよく動く”という印象です。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑Lumia 520を起動。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑UIの日本語もOK。日本語入力は各WP8端末共通で、ダウンロードにより可能。

 Lumia 520の画面解像度はWP8の最低基準である480×800ドットですが、4インチという小ぶりの画面サイズも相まって、とくに粗さは感じないレベル。ディスプレー表面は曲面ではなく、フラットです。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑画面解像度は480×800ドットだが、特に粗さは感じない。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑ディスプレー表面はフラット。

 Lumia 520は手袋を装着した指でもタッチ操作ができる“Super-sensitive screen”に対応しており、いわゆる“スマホ操作用”ではない、一般的な手袋でも操作ができるとされています。

 ためしにモンベルの真冬用グローブをはめた状態で操作してみたところ、画面をしっかりとタッチすることで問題なくタッチ操作ができました。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑分厚いグローブをはめた状態でも操作できる。

 さすがに細かい操作は難しいものの、なるべく手袋を外したくない寒い季節にはありがたい仕様です。

 OSはWP8の最新版である“8.0.10211.204”を搭載。WP8版の『Antutu Benchmark』のスコアは7178と、Lumia 620には劣るものの、最低限のパフォーマンスは出ているという印象です。最新の『Asphalt 7 Heat』(外部サイト)のようなゲームも問題なくプレイできました。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑最新バージョン“8.0.10211.204”を搭載。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑『Antutu Benchmark v0.8.0 beta』の実行結果。

■SNSやブログ目的の写真なら十分なカメラ性能

 Lumia 520ではカメラが大きくコストダウンされており、センサーは5メガピクセル、フラッシュも省かれています。そのため画質にもやや不安がありましたが、実際に撮影してみたところ、ブログやSNSの利用には十分な画質という印象です。

2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑デフォルト設定で撮影したものを横800ドットに縮小。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑等倍表示してみると、ややノイズは目立つ。感度はISO100。
2万円台のWP8端末『Lumia 520』レビュー
↑ブログやSNSでは十分なクオリティーだ。

 2万円台で購入できるLumiaシリーズとして、「ためしにWP8を買ってみたい」人に十分おすすめできる端末に仕上がっているのではないでしょうか。

※著者および編集部は、技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用を勧めるものではございません。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。各国の法律に反して利用しても、著者および編集部は一切責任を負いません。

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