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iTunes Storeで週末に観たい映画「4月の新作・注目作品」編|Mac

2013年04月06日 20時00分更新

 今週のテーマは新作・注目作品。今週末は全国的に天候が大荒れなので、外出を控えてぜひ自宅で映画を鑑賞しましょう。観る映画は、各編集者の自由なのですが、今回は二人がかぶってしまいました。

007 / スカイフォール (字幕版)
ITM06

 今回のテーマは、「新作と注目作品編2」。今週は台風並みの突風が吹くみたいなので自宅ゆっくりと新作。注目映画を鑑賞しましょう。

 すごくベタなセレクトですが、ダニエル・クレイグが渋すぎますね。ちなみに、個人的に男前だと思う俳優はダニエル・クレイグとオーランド・ブルームなんです。特にダニエル・クレイグはエロい。「ミレニアム」でもいい演技してましたし。まあ定番の007シリーズなら観て間違いない作品です。

 今回は、007のボスであるMが、昔切った部下に復讐されるストーリーなのですが、いきなり007が打たれて任務を全うできずに消えてしまいます。まあ、ありがちな記憶喪失とかにはならず、命を取りとめて女と寝てるだけです。復帰後は、自分が巻き込まれるかもしれない狙撃を指示したMを「ビッチ」と表現する部分もありますが、どこか信頼関係で結ばれているみたいですね。

MI6に戻ったら、自分を間違って狙撃したパートナーとまた仕事をすることになるのですが、パートナーにカミソリで自分のひげを剃らせるシーンとかすごくエロい。やってみたいけど、現実にはそんな勇気はないですね、

 あとはネタばれになるので伏せますが、もちろん安定のアクションありで、007シリーズを見てなくても十分に楽しめます。

 さて、映画視聴にはApple TVを使っているのですが、意外な事実を発見しました。これまでセルやレンタルの区別なく、自宅のiMacやiPhone 5からAirPlayで飛ばそうとすると音だけだったりエラーが発生したりと、うまくAirPlayを活用できなかったのですが、どうやらAirPlayはダウンロードが完了していない映画コンテンツをAirPlayで飛ばすのは無理なようです。セルでもレンタルでもiPhoneやパソコンにデータをすべてダウンロードした後なら、問題なくAirPlayで映画を楽しめました。つまり、ダウンロードしながらのAirPlayはできないようです。冷静に考えてみると、CPUパワーをすごく使いそうなのでできなくて当たり前という気もしますが(吉田)。

007 / スカイフォール (字幕版)」をiTuensで見る
(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

外事警察 その男に騙されるな
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 日本の警察モノというと踊る大捜査線や相棒の雰囲気を思い浮かべますが、映像も雰囲気も暗くて静かな感じがやたらとリアリティーを感じさせてよかったです。銃撃戦シーンも渋かったです。本物の事件の現場はきっと、このくらいシビアなんじゃないかななんて思いながら見ました。

 以前にドラマもあったようですが、そちらを観ていなくても問題なく楽しめました。主人公は国際テロリストなどを扱う公安警察。テロリストの親しい人物を協力者として取り込み、どんな冷酷な手段でも使うというのが彼のやり方。


 特に渡部篤郎の「目で語る」演技が見ものです。セリフはなくても、本心がどこにあるのか見えない感じが怖いくらい目だけで表現されていました。人を騙すときと本心で動いているときの目の色の違いまで読み取れた気がします。真木よう子や尾野真千子など、その他の俳優陣もみな飾り気のない演技がすごくイイ。刑事モノの王道である「大きな事件を解決して大団円」なストーリーとはひと味違うモノが観たいときにどうぞ(山口

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まほろ駅前多田便利軒
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 テレビドラマ「最高の離婚」を見てからというもの、瑛太さんにハマっています! と言いながら、同時期に放送されていた続編の「まほろ駅前番外地」は見ていなかったので、まずは映画を見てみることにしました。

 便利屋を営むバツイチの多田(瑛太)のもとに、同じくバツイチの同級生、仰天(松田龍平)が転がり込み、ワケありな依頼者たちの人生に巻き込まれていく、というストーリーです。

 主演の2人はやっぱりかっこいいのですが、何より素敵だったのが、バツイチという設定も手伝ってか、2人が「お父さん」に見えたこと。ほかの作品で感じていた線の細いイメージとは違って、小さな子供への接し方や淡々とした口調、座り方などひとつひとつの仕草が、何かを抱えていながらも頼りがいのある大人の男性に見えて、ドキドキしてしまいました。

 また、次々に出てくる依頼主などキャスト陣もとても豪華で、松尾スズキや鈴木 杏、本上まなみといった味のある役者さんたちと2人のやり取りは、おかしくもあり共感できる部分もあり、セリフを聞き逃したくないシーンばかりです。

 主演2人が好きな方にとっては、間違いなく「アタリ」作品だと思います!(藤村

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(HD版レンタル:500円、SD版レンタル:400円)

ヘッドハンター(字幕版)
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  思いがけない良作! 客観的に見ると同じくらいの出来の作品でも、事前の期待を下回っていたときは「ダメ映画」になるし、あまり期待せずに見て予想外に良かったら「掘り出し物」となる。人間なんて勝手なもねです。ま、2回以上見るとそれなりに公正に評価できるんですけどね。ただ、「ダメ映画」と思った作品をもう1度見ようとは思わないわけで。

 そういう意味では、本作は「掘り出し物」でありました。だいたい「ヘッドハンター」ってタイトル、ださくないですか? と思って調べたら、原題の直訳でした。ならなんで見ようかと思ったのかというと、まずノルウェー産の映画であること。映画の産地としてはマイナー(あくまで日本から見た場合)な国の作品をわざわざ輸入するというのは、監督や役者の知名度の低さを差し引いても面白い作品である可能性が高いわけです。

 もうひとつの理由は、「ミレニアム」シリーズのスタッフ陣が製作した、というキャッチコピーです。「ミレニアム」つーのはアレです、「ドラゴン・タトゥーの女」のオリジナルで、確か本家版は「ドラゴン・タトゥーの女」を入れて3部作じゃなかったかな。制作陣うんぬんは、逆に言えばそれくら「しか」訴求ポイントがなかったということ。この場合、「確かによかった」パターンと、「なんだよ釣られちゃったよ」というパターンに分かれます。実感としては後者のパターンが圧倒的に多いように思う。なので、本作をチョイスしたのはまあ、分の悪い賭けだったわけです。だから期待値も低め。

 と、前置きが長くなりましたが、結果的には賭けに勝ちました。普通に「面白そう」と期待しても裏切られることはないと思います。主人公は、有能な人材の引き抜き、すなわちヘッドハンティングを職業としているエリートビジネスマン。豪華な家に住み、ゴージャスな美人の妻がいる。なのに、泥棒というえらくガテン系な裏家業もやっていて、ある「仕事」がきっかけで窮地に立たされる――という話。テンポもいいし、役者の演技も、映像も、ストーリーもすべてが平均以上。知らない役者ばっかり出てくると不安という人もいるかもしれませんが、それでも序盤からすぐ引き込まれるはずです。残酷シーンがややキツめ(だからR-15指定と思われ)だが、それが大丈夫な人は見て損はないです。マジお勧め(諸富)。

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(HD版レンタル:500円、SD版レンタル400円)

007 / スカイフォール (字幕版)
ITM06

 007で何がいちばん好き? と言われると、なかなか難しいと思う。自分は「黄金銃を持つ男」なので論外だが、あまり意見が一致することはないかもしれない。ただ、ロジャー・ムーア時代までの007が好きな人は、ケン・アダムというデザイナーの印象の影響が大きいはず。すり鉢を逆さにしたような舞台や敵の秘密基地は、だいたいこの人のデザインだ。だだっ広い空間にボスが待ち構えていて、ボンドが来なかったらこの空間持て余すだろ、という過剰さが魅力。「ムーンレイカー」が最後の参加なので、過去作品を見るときの参考にしてほしい。

 さて、2000年に発売された007特別編コレクターズBOXを年1回ペースでマラソンしてきた自分だが、その時点でシリーズは19作。年52週だから、まだなんとか観ることができた。土曜日に本編、日曜日にメイキングといった感じ。それから12年経って007は50周年を迎え、シリーズはとうとう23作目ですよ。もう2週に一本観るのが困難な状態。あと、初期の作品ほとリピート率が高いのと、第7弾「女王陛下の007」のボンド役がジョージ・レーゼンビーなあたりで、いくら「ボンド」と呼ばれても、いや違うだろ感が高く、最近は完走が難しくなってきました。

 そんなオールドファンから若返りを狙ったダニエル・クレイグのシリーズは、「カジノロワイヤル」で一新。過去の設定をさほど引きずってないので、最近はここからの一気観がいい感じです。二タニタしたスケベ親父っぽい007が苦手な人にも、生真面目に任務を遂行する展開が多いので、普通のアクション映画として楽しいんじゃないでしょうか。

 今回の宿敵はかつて同じ組織にいたスパイなので、006が敵となる「ゴールデン・アイ」っぽい復讐劇なのだが、サイコっぷりはシリーズ随一。しかも「ノーカントリー」でもヤバ目の殺人鬼を演じたハビエル・バルデムが演じているので、敵のキャラ立ちで不満に思うこともないはず。終始、追跡劇と銃撃戦、ボンドも必要以上に上半身を見せつけるので、いろんな層が満足できるのではないでしょうか?

 ロジャー・ムーアのときは、ボンドは女性にひどいことをしない、敵を慈悲のない殺し方するのは似合わない、などマイルド路線だったけど、もうジェイソン・ボーン並に殴って、蹴って、撃つのでスカッとはしますよ。

 そして、この作品の見どころは、00(ダブルオー)になるまでの新シリーズをうまくまとめて、旧シリーズへのブリッジストーリーになっている点。前日譚の役割は十分で、この作品を見てから旧シリーズを観れば、各キャラクターの役割や背景にスッと入っていけるハズ。いうなれば、MやQやマネー・ペニーなどの前日譚です。

 しかし、ダニエル・クレイグになってから、急に敵の変態っぷりが目立ちます。「カジノロワイヤル」では素っ裸のボンドの股間を丹念にいたぶり、「もっと掻いてくれ」といった懇願のやりとりや、今作は身動きできないボンドの太ももに手をまわしたりと、ホントにこのやり方で攻めないとダメ? というシーンが多く、きっと夕食時の家族間に得も言われぬ沈黙を誘うでしょう。ホントに困る。

 最後に、ジェームズ・ボンドの呼び名、どれが好きですか? 「ダブルオー(セブン)」や「ジェームズ」「ボンド」などあるけど、「ゴールデン・アイ」でCIA(※)から呼ばれる「ジミー」や「ジンボ」ってのがいい感じなんですけど、浸透しなかったようで残念です。

※この役のジョー・ドン・ベイカーは前々作「リビング・デイライツ」では敵役で死んでるのもおもしろいところ。ぜひ新作以外の007も観てみましょう!(三宅

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