週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Google Glassより女性向けなTelepathy Oneを体験してきた

2013年04月05日 22時30分更新

テレパシーワンを体験してみた

 昨日4月4日に渋谷のロフトワークで、『想像しよう“Telepathy Oneが実現する未来”』と題するワークショップが開催されました。

 Telepathy Oneは『セカイカメラ』を世に送り出した井口尊仁氏が新たに手がけているウェアラブルデバイス。SXSW2013で初披露され、グーグルもGoogle Glassの競合として認めていると言われる存在です。

 今回、日本で初めてTelepathy Oneを体験できる貴重な機会である、このワークショップに参加してきました。

まずは井口氏の挨拶から
テレパシーワンを体験してみた

 まずは井口氏の挨拶と、今回のワークショップの主旨説明からスタートしました。

Telepathy One設計図が初披露?
テレパシーワンを体験してみた

 と言ってもTelepathy Oneについて、まだ多くが語られることはありませんでした。井口氏が明確に発したのは、Telepathy Oneが体験共有型コミュニケーションツールであり、iPhone(などのスマホ)でなにかを共有する際にかかる12~13のステップをかぎりなく少なくするためのものだというイメージです。

ワークショップスタート
テレパシーワンを体験してみた

 事前情報がそれほど多く与えられることなく、ワークショップ“Telepathyのある未来の日常を描く”がスタートします。今回、Telepathy Oneの実機を体験させる前にワークショップを行なったのは、参加者に自由な発想を促すためのプログラムだったのかもしれません。

ワークショップは3部構成
テレパシーワンを体験してみた

 今回のワークショップは、ワールドカフェ、ストーリーボード、ボディーストーミングの3部構成で行なわれました。ワールドカフェではアイデア出し、ストーリーボードではアイデアをもとにした物語作りを行ない、ボディーストーミングでは投票で選ばれたいくつかの物語を全参加者が演じます。

 今回は参加者の全員に記事掲載の確認を取ることが難しかったので、ボディーストーミングの模様は掲載しません。そのかわり、もっとも多くの票を集めた永沢氏のストーリーと、稚拙ですがワタシが作ったストーリーを下記に掲載します。

最多票を獲得した永沢氏のTelepathyストーリー
テレパシーワンを体験してみた
ワタシが書いたTelepathyストーリー
テレパシーワンを体験してみた

 ホントは参加者全員のTelepathyストーリーを見せたいほど、今回のワークショップでは、ユニークなアイデアがたくさん生まれました。Telepathy Oneのスペックにとらわれていないからこそ、想像を広げる余地があったのだと、いまにして思います。

 さて、ボディーストーミングのあと、待ちに待ったTelepathy One体験会が開催されました。……ひとり30秒だけですけども。

こちらは実機
テレパシーワンを体験してみた
こちらはモック
テレパシーワンを体験してみた

 実機とはいえ、今回はあくまでもハードウェア単独の体験。しかも井口氏によれば一号機以前のレベルで、井口氏が持つスマホから転送された映像を見られるだけのものです。これからどのようなソフトウェアが乗るかによって、印象は大きく変わってきます。……と断りを入れたうえで、無粋ではありますがTelepathy One実機の感想を記します。

 映像はスマホから転送しているモノクロ映像でしたが、ピント合わせするまでもなくクッキリ見えました。解像度を質問する参加者がいましたが、井口氏によれば「内緒!」とのこと。

 目の前方にディスプレー部があるわけですが、非常に細身に作られているので視野をふさぐような閉塞感はありません。歩行時などにジャマに感じることはないでしょう。

 装着感は驚くほど軽いものでした。重さもそうですが、頭の大きなワタシでも左右から挟み込まれるような圧迫感はなく、長時間着用しても疲れることはないという印象です。

お口直し
テレパシーワンを体験してみた

 いやあ、やはりワタシが装着するより、見目麗しい女性が装着したほうがTelepathy Oneのフォルムも映えますねえ。

 さて、日本初お披露目の実機を体験したいまでも、Telepathy Oneが最終的にどのような製品になるのか皆目見当つきません。映像が表示され、音声が聞こえ、音声で指示できるウェアラブルデバイスということは間違いないですが、いまさら締めの段落で書くことでもないですよね。

 ただ、今回のワークショップで、参加者から多くのアイデアが出て、井口氏は最後に「世界各地でこのようなワークショップを行ないたい」と語っていました。現時点でTelepathy Oneにどのような機能があるのかが重要なのではなく、Telepathyの舵取り役であるCEO井口尊仁氏が多くのアイデアを世界中の人々から貪欲に取り込もうとしていることが、なによりも大切なのではないかと、いま感じています。

●関連サイト
telepathy

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう