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MacBook Air内蔵SSDの空き容量をなにがなんでも増やしたい|Mac

2013年03月25日 21時00分更新

 最近はMacBook Airだけでなく、MacBook Pro Retinaモデルでも標準搭載となっているSSD。ハードディスクに比べると圧倒的なアクセススピードを誇るので通常のファイルコピーはもちろん、アプリの起動なども高速化します。そして、アプリ同士もサクサク切り替えられるので、レインボーカーソルにお目にかかることが減ること間違いなしです。数世代前のマシンでも、メモリーの増設とSSDへの換装により、かなりの高速化が見込めます。

 しかし、SSDの欠点は容量の少なさ。256GBや512GBのSSDを搭載すればある程度解消されるものの、11インチのMacBook Airの場合は256GBでプラス1万7600円、512GBでプラス4万4000円もかかります。256GBならまだ手が届きそうな雰囲気ですが、512GBをチョイスするには相当の勇気が必要です。実際のところも私も勇気が出せずに11インチの128GBを選びました。結構いい感じで使えていたのですが、Airではレアキャラだったはずの、レインボーカーソルがここ最近頻出しだしました。おかしいなと思い、起動ディスク(SSD)の空き容量を見るとなんとのこり1.7GB!! そりゃ遅いわけです。

 OS Xをはじめ最近のOSは、仮想メモリー機能が常時稼働しています。そのため、起動ディスクの空き容量が少ないと仮想メモリー用のスワップファイルを作成できなくなり、トータルで使えるメモリー領域がどん詰まりになります。結果、少ないメモリーでやりくりするため、全体的なパフォーマンスが低下します。

 これを解消するには、とにかくいらないファイルを捨てて空き容量を確保するしかありません。目安としては搭載メモリーの2倍ぐらいはほしいところです。8GBのメモリーを搭載しているなら起動ディスクの空き容量は16GBですね。

MacApp04

『Disk Doctor』
バージョン:2.1
価格:170円
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
(c) 2011 FIPLAB Ltd

MacApp04

 前置きが長くなりましたが、不要なファイルを効率的に削除するには、ここで紹介する2つのアプリがお勧めです。まずは「Disk Doctor」。このアプリを起動して「Scan」ボタンをクリックしましょう。

MacApp04

 しばらく待つと、アプリが自動的に作成するキャッシュ/ログファイルなどを検出してくれます。あとは削除したい項目を選んで「Clean up Disk!」をクリックすればOK。このアプリでは、不要な言語ファイル、「ゴミ箱」「ダウンロード」フォルダーも削除可能です。

MacApp04

 処理が完了すると1.9GBの容量を節約できた旨がダイアログに表示されます。計算がちょっと間違っているようですが、そこは気にしてはいません。アプリケーションキャッシュはマシンを再起動せずに長く使えば使うぶん肥大化してくるので、定期的に削除したほうがいいでしょう。キャッシュファイルをアプリを高速化するために使われますが、SSD搭載のAirならキャッシュなしでも十分速いので問題ありません。

MacApp04

『Gemini:重複ファイル検索ソフト』
バージョン:1.4
Mac App Store価格:850円
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
(c) MacPaw Inc.

MacApp04

 「Disk Doctor」だけでは、せいぜい1GB強しか節約できないのでさらに強力なツールを使って、いらないファイルがガシガシ捨てていきましょう。そこで使うのが「Gemini」。名前からわかるように重複ファイルを削除するツールです。まずはアプリを起動して操作画面に起動ディスクなどのボリュームをドラッグ&ドロップ。

MacApp04

 「スキャン」ボタンをクリックすると、対象ボリュームのチェックが始まります。作業中は、画面の下部に若干意味不明なメッセージがいくつが表示されます。ここも突っ込んではいけません。ウクライナにある会社が、頑張って日本語化してくれているのです。

MacApp04

 検出が終わると重複ファイルがどれくらいあるか表示されます。ここでは外付けのバックアップ用ハードディスクを対象に検索しましたが、なんと84.3GBもの無駄ファイルを発見!! 意味不明なメッセージはスルーして「結果を表示」をクリック。

MacApp04

 ファイルの削除画面に切り替わるので、取捨選択していきましょう。すべてを自動で削除することもできますし、ムービーやピクチャなどのジャンル別に消していくことも可能です。リストには重複している数が表示されます。自動選択を選んだ場合は、自動的に削除されるファイル数が重複ファイルの左側に赤地白抜きの数字で表示されます。

MacApp04
MacApp04

 ここで「選択した項目を削除」を選ぶと、シュレッダーのようなアニメーションを伴って処理されます。

MacApp04

 そして最後に祝福のメッセージが。

MacApp04

 この2つのアプリを使えば、SSDの空き容量不足を劇的に解消できること間違いなしでしょう。ちなみに、iOSデバイスのバックアップをローカルでやっているアナタ!! これもiCloudに置き換えることでかなりの容量を節約できます。

MacApp04

 設定を切り替えたあと、iTunesの環境設定にある「デバイス」タブで、過去にバックアップしたiOSデバイスのデータを削除することを忘れずに。 

 


『Disk Doctor』
バージョン:2.1
価格:170円
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
(c) 2011 FIPLAB Ltd

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『Gemini:重複ファイル検索ソフト』
バージョン:1.4
Mac App Store価格:850円
(バージョンと価格は記事作成時のものです)
(c) MacPaw Inc.

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