週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ノキアの気になるWP8端末、Lumia720と520実機レポート:MWC2013

2013年02月26日 19時30分更新

MWC2013でノキアは新製品4機種を発表しました。中でも気になる存在は2機種のWindows Phone 8スマートフォンでしょう。

4機種を発表するスティーブン・エロップCEO
Nokia MWC 001

 新製品は15ユーロという低価格のNokia105、クラッシックなキャンディーバースタイルながら3G対応、カメラも高機能なNokia301。この2機種はフィーチャーフォンですが、スマートフォンのLumiaシリーズと同じテイストのカラーリングとなっており、ノキアのアイデンティティーを強く感じさせる仕上がりになっています。そしてスマートフォンはLumia720と520の2機種が発表されました。

NFC内蔵、4.3インチのLumia720
Nokia MWC 002

 Lumia720は4.3インチ、480x800ドットディスプレーを搭載。スリムでスタイリッシュなユニボディ構造ながら、マイクロSDカードスロットも搭載。またオプションでワイヤレス充電にも対応します。通信方式は残念ながらLTEには非対応ですが、HSDPA21Mbpsの高速通信が可能。発売は2013年第1四半期に香港とベトナムなど、第2四半期にヨーロッパなどの予定。価格は249ユーロとのこと。アメリカでの発売は現時点では未定とのこと。

フロントカメラも強力なLumia720
Nokia MWC 004

 Lumia720のディスプレーは手袋をしたままでも操作可能。外周部分はゆるやかなカーブを描いており、ボディーの丸みと相まって一体感のある持ちやすい形状となっています。フロントカメラは1.3メガピクセルながらもF2.4と明るく、またワイドレンズにより室内での集合写真も撮りやすくなっています。

右側面のボタンはLumiaシリーズ共通
Nokia MWC 005

 側面には音量調整、電源、カメラと3つのボタンが並ぶのは他のLumiaシリーズと共通。本体サイズは67.5(w)x9.0(d)x127.9(h)mm、128g。

背面カメラはF1.9の明るさ
Nokia MWC 006

背面には6.7メガピクセルのカールツァイス製カメラユニットを装着。F1.9と明るいレンズで、暗いシーンでの撮影も得意としています。またLumia720は他のLumiaシリーズ共通のカラフルなボディーが特徴ですが、表面はツヤを押さえた落ち着いた仕上げになっています。なお本体カラーはホワイト、レッド、イエロー、シアン、ブラックの5色。このうちホワイトモデルのみ表面はツヤのある光沢仕上げとなっており、エレガントな雰囲気です。

Nokia MWC 007

 また背面下部には端子が見えますが、これは別売されるQi方式のワイヤレス充電カバーとの接点。そのカバーを装着すればケーブルレスで充電が可能になります。またカバーは複数のカラバリが用意されるので、着せ替え感覚で本体のイメージを変えることもできるのです。

4インチディスプレーのLumia520
Nokia MWC 003

 Lumia520はノキアのLumiaシリーズの中で最も低価格な製品で、139ユーロと学生層でも手の届く価格帯のモデル。発売時期はLumia720と同時期で、2013年第1四半期に香港とベトナムなど、第2四半期にヨーロッパやアメリカで発売予定。

サイズもひと回り小型化
Nokia MWC 008

フロントのデザインはLumia720と似ていますが、フロントカメラがないことやディスプレーサイズが異なることから若干印象が異なっています。サイズは64(w)x9.9(d)x119.9(h)、124gです。

コストを押さえ買いやすい価格を提供
Nokia MWC 009

 背面には5メガピクセルカメラを備えますが、フラッシュはありません。またLumia720はNFCを内蔵していますが、520はそちらも非搭載。コストを下げ他社の低価格スマートフォンと真っ向から戦う製品に仕上げられているのです。

本体断面形状はもちやすい。カラバリは5色
Nokia MWC 010

 本体のエッジ部分は裏側に向かってゆるやかな台形になっていて、コンパクトなボディーがさらに持ちやすくなっています。また本体カラーはLumia720同様、ホワイト、レッド、イエロー、シアン、ブラックの5色が展開されます。

電池カバーは交換可能で着せ替えも
Nokia MWC 011

 背面の電池カバーは交換可能で、バッテリーも取り外しができます。電池カバーは本体側面までを覆う一体型なので、本体カラーを変えたい場合はこの電池カバーを交換すればよいわけです。

3Dプリンターによるカバーの自作実演
Nokia MWC 012

 ノキアブースには3Dプリンターを使ったLumiaシリーズ用のカバーの印刷実演も行われていました。ノキアはLumia820用のカバーを自作できる「3D-printing Development Kit」の配布を行っています。着せ替えカバーといえばノキアの十八番だけに、他の機種用のキットもぜひ配布してほしいものです。

ようやくLumiaシリーズのラインアップが完成
Nokia MWC 013

 3Dプリンターが今後普及すれば、Lumiaユーザーはいつでも自分の好みのカバーを作ることができるようになります。そんな時代が本当にやってきたら楽しいものですね。さて今回の2機種の発表で、Lumiaシリーズはハイエンドの920から820、720、620、520と5つのラインナップまで拡大されました。機能や価格のバリエーションも広がり、Lumiaの中から自分の欲しい機種を選ぶことが出来るようになったとも言えます。今後はより高スペックな製品やデザインモデル、キーボード内蔵モデルなどのバリエーションも欲しいところ。そして日本での発売も期待したいところです。

『Lumia720』
<スペック>
OS:Windows Phone 8
CPU:Snapdragon S4(1.0GHz、デュアルコア)
メモリー:512MB
ストレージ:8GB(マイクロSDカード対応)
カメラ:メインカメラ6.7メガピクセル、インカメラ1.3メガピクセル
ディスプレー:4.3インチ(480×800ドット、217dpi)
バッテリー:2000mAh
サイズ:67.5(W)×9.0(D)×127.9(H)mm
重量:128g

『Lumia520』
<スペック>
OS:Windows Phone 8
CPU:Snapdragon S4(1.0GHz、デュアルコア)
メモリー:512MB
ストレージ:8GB(マイクロSDカード対応)
カメラ:メインカメラ 5メガピクセル
ディスプレー:4.0インチ(480×800ドット、233dpi)
バッテリー:1430mAh
サイズ:64.0(W)×9.9(D)×119.9(H)mm
重量:124g

●関連サイト
Nokia Lumia 720
Nokia Lumia 520

MWC2013まとめ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう