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PCに“4K”解像度時代到来 IGZO採用の業務用液晶『PN-K321』

2013年02月21日 12時30分更新

『PN-K321』
●シャープ(関連サイト
●実売価格 45万円前後

PCに“4K”解像度時代到来IGZO採用の業務用液晶『PN-K321』

 

■植物などがよりリアルに

PCに“4K”解像度時代到来IGZO採用の業務用液晶『PN-K321』

↑『SKYRIM』を4Kクオリティーでレンダリング。木々の端まで、よりリアルになった。

■細かい描写の映像でも液晶の画素が見えない

PCに“4K”解像度時代到来IGZO採用の業務用液晶『PN-K321』

↑波を映した動画では、従来の32インチ液晶『PN-T322』では粗いドットが目立ったが、波の粒にもドットが見えないほど精細。水槽の水のようにリアルに見えた。

 


明るく高精細な映像がリアルな質感を生み出す

 シャープが32インチで4K(3840×2160ドット)解像度を実現した“IGZO”採用の液晶ディスプレーを発売した。ディスプレーポートをもつグラフィックボードと、ケーブル1本で接続して最大解像度(4K)を出力できるのが最大の特徴。ディスプレーポート以外にも、HDMIポートを2つ搭載し、デュアル出力可能なGPUからケーブル2本で4K出力が可能だ。
 実際に動作確認済みのNVIDIA製GPUを搭載したHP製ワークステーションを接続し、CADデータを表示してみた。すると、巨大なデータを画面いっぱいに広く表示すると同時に、配線のひとつひとつまで詳細に確認できる情報量を実感。また、アクションRPG『SKYRIM』を4Kで出力してみると、木々の細部やキャラの髪の流れる様子までわかるほど、精細に映像を表示できた。32インチものサイズがあるため4Kディスプレーであっても画素密度は140ppiとスマホ用の高解像度画面ほど突出したスペックにはならない。しかし、30センチ程度の視聴距離から見ても、液晶のドットがまったく認識できないほどの高精細ぶりだった。

 

4K出力対応のレコーダーでフルHD以上の映像を再生

 PCで作成したデータだけでなく、4K対応カメラの撮影映像を表示した際の解像感も抜群。動画では、カタツムリがはった跡のヌメリやイソギンチャクの細かい動きに、まるで目の前で見ているかのようなリアルな質感を感じた。また、HDMI1本による映像入力は、基本的にフルHDまでの対応だが、パナソニックのBDレコーダー『DMR┤BZT9300』内蔵のアップコンバート機能で毎秒24フレーム収録のBD映画の4K入力に成功。フルHD以上の解像感で迫力の映像が楽しめた。
 4K出力できるテレビはあるが、どれも50インチ以上の大型のものだけ。32インチと机の上で使える製品では唯一の製品なので、省スペースで4Kの画質で動画などを楽しみたい人は購入を検討しよう。

SPEC
液晶ディスプレー:32インチ(3840×2160ドット)
コントラスト比:800:1応答速度 8ms
輝度:350cd/㎡最大表示色 約10.7億色
視野角:上下176度/上下176度
インターフェース:DisplayPort×1、HDMI×2、RS-232C×1など
スピーカー出力:2W + 2W
最大消費電力:93W
サイズ/重量:750(W)×256(D)×489〜634(H)㎜/13kg(スタンド含む)

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