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第四のシリーズが始動。『攻殻機動隊ARISE』ほか、オンラインゲームもあり

2013年02月13日 23時00分更新

 士郎正宗のマンガ作品『攻殻機動隊』。その最新作『攻殻機動隊ARISE』の全貌が明らかになった。制作発表会ではプロダクションI.Gの石川光久社長が「第一の攻殻が士郎正宗の原作、第二の攻殻は押井守の長編映画、第三の攻殻は神山健治のテレビシリーズ、第四の攻殻は黄瀬和哉の最新作」と位置づけ。“プロダクションI.Gの最終兵器”である黄瀬監督を採用した経緯については、「今こそが監督に採用するタイミングであり、3Dアニメが潮流になっているが、世界中のファンに向けて、ここで2Dアニメーションのすごさを見せつけたい気持ちがあった」と語った。

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(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」制作委員会

 なお、慶應義塾大学教授の夏目剛氏と角川アスキー総合研究所の遠藤論によるスペシャル対談も行なわれた。石川社長は、「草薙素子が広大なネットの世界から呼び出しただけあって攻殻話をするには最適な2人」と紹介。夏野氏は「未来は全部、攻殻機動隊のなかにある。家電メーカーの経営者は攻殻を観るべき」と話し、遠藤氏は「今現在、脳とコンピューターがどんどん近づいてきている。次につながるのは身体しかない。そんなときに出てくるのは人間自身はどうなんだろうという問いかけでもある。これは攻殻のもうひとつのテーマでもある」と話した。

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(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」制作委員会
『攻殻機動隊ARISE』の草薙素子。キャラクター案も初期のデザインを派生したものとなっており、これに動きが加わることで完成するという。

 また、黄瀬監督、脚本担当の冲方丁も登壇。監督は「サブタイトルARISEが決まった瞬間に一気に動き出した」、冲方丁氏は「軸は草薙素子。生い立ちや、なぜ草薙素子になったのかを目を逸らさずに書こうと思った。テクノロジーが発達しているからこそ、浮かびかがる人間の生生しさを意識した」と作品制作に対する想いを披露した。なお、声優陣も発表され、草薙素子役に坂本真綾さんもスペシャルゲストとして登場し、「運命を感じる」と抜擢に対する喜びを語った。

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写真左から、石川社長、黄瀬和哉監督、草薙素子役の坂本真綾、脚本担当の冲方丁。

 2014年には『攻殻機動隊S.A.C』シリーズのオンラインゲームをネクソンが提供することも同時に発表。2013年そして2014年は間違いなく第四の攻殻YEARになりそうだ。

【CAST】
草薙素子:坂本真綾
荒巻大輔:塾一久
バト―:松田健一郎
トグサ:新垣樽助
イシカワ:檀臣幸
サイトー:中國卓郎
パズ:上田燿司
ボーマ:中井和哉

【STAFF】
原作:士郎正宗
総監督・キャラクターデザイン:黄瀬和哉
シリーズ構成・脚本:冲方丁
音楽:コーネリアス

●関連サイト 『攻殻機動隊ARISE』

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