2013年02月03日20時30分

MacPeople創刊300号記念企画(第8回)

PowerBook G3、MacOS 8.5、MacOS 9――90年代後半のMac史

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 MacPeopleは、1月29日発売の3月号(関連サイト:Amazon)で通巻300号を迎えることができました。この300号では通巻300号記念特別号として、創刊号から最新号までの表紙や基調講演、People Watchingのアーカイブ、人気連載の特選集などを収録しています。320ページの特大ページで、そのまま立てられる分厚さです!!

 また、300号に併せてNewsstandでの定期購読タイプの電子配信(関連サイト:App Store)もスタートしています。本文部分をタップすると、テキストのみが拡大表示されるインターフェースを採用していますので、iPadはもちろんiPhoneでもスムーズに読み進められます。試し読みも可能ですので、ぜひダウンロードしてチェックしてください。バックナンバーが気になるという方に向けて、単品販売も可能になっています。

 なおMacPeopleでは、創刊当時から現在までのAppleを振り返る、記念企画を実施中。第7回はこちらです→Performa、Mac互換機、PowerPC G3――90年代中盤のMac史

■クラシックOSの完成形、Mac OS 9の登場!! マックはPowerPC G3時代へ

 300号記念特別企画の8回目は、座談会の2回目と同様に通巻51号から100号までの特集企画を振り返っていきます。期間としては、'98年5月~'00年6月です。当時は旧Mac OSとPowerPC搭載マシンの成熟期を迎え、ボンダイブルーのiMacやPowerBook G3などの名機も数多く登場しました。

通巻51号「徹底的に使いこなそうAdobe Photoshop 5.0」

 '98年5月号は、アドビ システムズのフォトレタッチアプリの最新版を特集。当時のPhotoshopはユーザー憧れのアプリで、画像のレタッチや変形などのテクニック紹介が人気を博した。

 Photoshopは10万円以上の価格だったので「いつかは買いたい」アプリだったが、このあと1万円程度で買えるPhotoshop Elementsが登場したことで「欲しいときに買える」アプリとなった。

MacPeople300号記念企画08
『Adobe Photoshop 5.0』の特集。当時の価格は15万5000円だった。

通巻52号「新PowerBook G3大特集」

 '98年6月号は、PowerBook G3(Wallstreet)を取り上げた。流線型ボディーが特徴のノートマシンで、デザインはジョナサン・アイブが担当。液晶モニターのサイズは、12.1/13.3/14.1インチの3種類があった。

 初代PowerBook G3は、PowerBook 3400のボディーや設計を流用したもので商業的には失敗したが、第2世代のこのWallstreetから新設計されて完成度と人気が高まっていく。

MacPeople300号記念企画08
新生『PowerBook G3』(Wallstreet)の大特集。

通巻62号「マックOS 8.5徹底使いこなしはコレ」

 '98年11月発売号では、当時の最新OSであるMac OS 8.5を大特集。OS 8.5では、統合検索機能である「Sherlock」や、新しいオープン/セーブダイアログなどが新機能として加えられた。また、このバージョンからメニューバーなどの文字にアンチエイリスがかかるようになり、画面全体が滑らかな印象に変わった。

 ちなみにOS 8では、Rhapsody以前に次期OSとして開発が進められていたCoplandに搭載予定だった、プラチナインターフェースが採用された。

MacPeople300号記念企画08
Mac OX 8.5の最新機能を特集。「世界中から情報を探すインターネット検索」という見出しも。

通巻68号「素朴な疑問に本誌が挑戦 マックの何でも大テスト」

 '99年2月発売号では、定番のQ&A特集。さまざまな疑問に答える特集だったが、人気が高かったのはマシンの改造についてだった。当時のマックはロジックボード上のCPU周りをハンダで加工することでクロック周波数をアップできた。

 2GHzオーバーのCPUを搭載する現在では考えられないが、当時はこういったアップル保証外の改造による50~100MHz程度のクロックアップ方法が読者にも大人気で、誌面を何度も賑わせた。

MacPeople300号記念企画08
クロックアップの記事では、実際に半田ごてを使っての作業が紹介されている。

通巻75号「マックの節約テクニック」

 '99年5月発売号では、マックの節約術を紹介。当時は1ドル120円の時代でマック本体が高価なうえ、内蔵ハードディスクも数GBと少なかった。こういった環境で、ハードディスクのフォーマットをHFS Plus化する方法や、フリーメールを活用する方法などを紹介した。

 ちなみにHFS Plus(Mac OS拡張フォーマット)は、ファイルを保存する際の最小単位(ブロックサイズ)を4KBとしたことで、ファイルを効率的に管理できるようになった。それまでのHFS(Hierarchical File System、Mac OS標準フォーマット)では、ハードディスクの総容量が増えるとブロックサイズも増えたため、ハードディスクがGB時代に突入していた当時では効率の悪さがネックになっていた。

MacPeople300号記念企画08
節約特集では、マックを1年間使ってかかる総費用を43万1500円と算出していた。

通巻79号「ワンランクアップのコンパネ操作術」

 '99年7月発売号では、旧Mac OSにさまざまな機能を付加するコンロトールパネルを特集。純正のコントロールパネルの設定はもちろん、サードパーティー製も紹介。サードパーティー製のコントロールパネルといえば、PowerPC搭載マックでの68kアプリのエミュレートやディスクアクセスの速度を向上させる『Speed Doubler』や、物理メモリーを効率的に活用して仮想的に実メモリーの2倍の容量を利用可能にする『RAM Doubler』が人気だった。

 当時のマック用のメモリーモジュールは高価なうえ、「仮想メモリー=速度低下の元凶」という認識があったので、仮想メモリーではない方法で物理メモリーを倍増させるRAM Doublerは大ヒットした。

MacPeople300号記念企画08
カスタマイズの特集。「一般設定」はマックユーザーなら何度も通っている道だ。

通巻84号「MP3はやっぱり楽しい」

 '99年10月発売号では、音楽CDのリッピングの特集。音楽CDのデータ(CD-DA)をMP3化してパソコンに取り込む行為は、当初はグレーな印象だったが、'99年ごろにはすでに一般化していた。初代iPodがリリースされたのは'01年10月なので、2年以上前からデジタルオーディオの人気が高まっていたのだ。

 当時のMP3アプリといえば、のちにiTunesの原型となる、キャサディー&グリーン社の『SoundJam MP』や、アクト・ツーの『MacMP3』が人気だった。アップルは初代iPodの登場時には、音楽ファイル圧縮フォーマットの標準をMP3としていたが、'03年4月にリリースされたiTunes 4.xでAACが標準となった。

MacPeople300号記念企画08
mp3の特集では『SoundJam MP』や『mp3voodoo』、『Sound App』といったソフトを紹介。

通巻88号「マックOS 9を極める」

 '99年12月発売号では、Mac OS 9の特集。当時はすでに次期OSとなるMac OS Xへの移行が進められており、翌年となる'00年9月にはMac OS Xのパブリックベータ版が登場している。

 Mac OS 9では、それまで独自のAppleTalk(AFP)ベースだったファイル共有機能を、TCP/IPベース(AFP over TCP)に置き換えるなどの改良が加えられた。漢字Talk 7.xやMac OS 8.xに比べて安定度が増し、OS Xが正式リリースされたあとも主力OSの地位は揺るぎなかった。その後、マックがOS 9で起動できなくなったあとも、Classic環境上で動作するOSとしてOS X 10.4 Tigerまで使われ続けることになる。

 Classic環境が'07年10月発売のOS X 10.5 Leopardで削除されるまで登場からなんと約8年も利用され、Mac OS史上で最も息の長いシステムとなった。

MacPeople300号記念企画08
Mac OS 9の特集では、50種類以上の新機能を一挙紹介していた。

通巻91号「マックの○と×」

 '00年1月発売号は、マシンや対応ソフト/ハードの長所と短所を明らかにする特集。当時のマックではPowerBook G3が人気で、1月の時点ではPowerBook G3(Bronze Keyboard)、開発コードネーム『Lombard』が発売されたいた。

 その後、FireWire 400ポートを搭載したシリーズの最終形であるPowerBook G3(FireWire)、開発コードネーム『Pismo』が登場する。PowerBook G3は、拡張ベイにバッテリーやDVD-ROMドライブ、ハードディスクなどを搭載できた。

MacPeople300号記念企画08
PowerBook G3の○と×を識者が解説。iMacのトータルバリューを絶賛する人も。

通巻94号「The対決」

 '00年3月発売号の特集タイトルはシンプル。当時は、日本語入力プログラムは『ATOK』と『EGBRIDGE』、メールアプリは『Eudora』と『Microsoft Outlook Express』、ディスクメンテナンスアプリは『Norton Utilities』と『Disk Warrior』など、同一ジャンルの製品に必ずといっていいほど競合製品が存在していた。これらの各種製品のガチンコ対決企画は、このあとも人気を博す。

MacPeople300号記念企画08
メールソフト対決では『Eudora』vs『Outlook Express』に加え、対抗馬として『PostPet2001』も登場。

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●関連サイト
マックピープル公式サイト(MacPeople Web)

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