2013年01月28日19時09分

新しい『シムシティ』を速攻ベンチ やっぱりハイエンドGPUがほしくなる!

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 みなさん初めまして、グラボ系ライターの加藤勝明です。『シムシティ』といえば、PCゲーム史上に大革命を起こした偉大な都市育成シム(シミュレーション)です。白黒Mac用に出たオリジナル版をやった人はさすがに少ないでしょうが、ドラクエ&FF世代の人ならスーパーファミコンの移植版にドハマりした人も多いはず。

 そのシムシティが今年3月7日に、システムやグラフィックを新たにリニューアルされます。しかも日本語対応! それに先立ちクローズドベータテストが開催されましたが、今回運良く遊ぶことができました。ほかの仕事の締め切りも迫っているんですが、そんなの知ったことか!

(ジサトラアキラ注:前記事と重複する部分がありますが、加藤氏の情熱あふれる原稿をそのまま掲載いたしました。)

シムシティ』
●エレクトロニック・アーツ(関連サイト
Originダウンロード販売 7800円(デラックス版)、6800円(限定版)

新しい『シムシティ』を速攻ベンチ やっぱりハイエンドGPUがほしくなる!

●超絶重量ゲーだった前作
 最新作云々をする前にちょっと前作『シムシティ4(2003年)』の思い出などを振り替えってみます。さすがにオリジナルのCD-ROMは発掘不能でしたが、Steam版を買ってあったので久しぶりにプレー。当時は超絶な激重ゲーとして名を馳せていましたが、最新コアiのマイPCなら超余裕でしょう。

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 シムシティ4は凹凸のついた土地を切り開いて都市を作るんでしたね確か。当時はXPでPen4とかのマシンで遊んでいた記憶が。

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 3Dっぽくなっていますが基本的なシステムはグリッドに道路や住宅地等を建設していく仕組みです。

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 凹凸は3Dなんですが、建物等のオブジェは2Dで描かれています。視点を90度単位で回せるだけで、完全な3Dじゃないんですねコレ。

 懐ゲーを発掘して驚いたのはその重さ! 『バトルフィールド3』だって最高画質で遊べちゃうマイPCですら、フレームレートが23fpsとか平気で叩き出します。さらに画面は1600×1200ドットが上限とか、もう制限出まくりです。思い出は思い出のまま美しく記憶に封印しておくのがよいようです。

●完全3Dで生まれ変わった最新作! 
 今回のベータテストで印象に残った新要素をざっと列挙してみます。

・画面が完全3D化。視点をグリグリ回して観賞
・電線や水道管といったインフラの敷設要素がなくなり、拡張がラク
・曲線の道路が自由に描ける
・都市造成が区画単位からストリート単位に
・一部施設は拡張が可能に

 細かい点を挙げればもっと出てきますが、旧作の“シム脳”のまま挑むと引っかかりそうな点は以上な感じです。管理する要素が少なくなっているためヌルゲー化しているようではありますが、気楽に遊べるようになっているのはうれしいところ。何より画面が超美麗になったので、都市育成が楽しいんですよ! 基本操作を教えてくれるチュートリアルもあるので、シム脳になっていない人でもすんなり楽しめます。

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 クローズドベータテストでは、従来のように地形から造成する要素はありませんでした。チュートリアルが終わるとだだっ広い土地に放り出されます。左下の方に見えるのは近隣都市と繋がる高速道路。ここから道路を伸ばしていくことから始めます。

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 脳内グランドプランに基づいてざっと道路を描いたら、とりあえず電気と水道だけ確保しておきます。今作ではインフラは道路と一緒につくられるため、道路さえ繋がっていればあとは能力の限界が来るまで動いてくれます。楽でイイです。

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 都市を発展させる要素(住宅・商業・工業地区)は、今作では通りに沿って設定します。何もない通りを色でざーっとマーキングしてやると、その色に応じた施設(黄色なら工業)が建つ仕組みです。

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 道路のそばを住宅地に設定してやれば、そこにワラワラと人が移動してきて住み始めます。旧作と違い建物が全部ポリゴンで描画されており書き込みも結構細かいです。

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 街が発展するためには病院や警察、消防などの公共サービスが重要ですが、今作ではこれらの建物がクセモノ。病棟などを増築するには新たに土地が必要ですが、本館にくっつけられる場所が決まっているので、キツキツに建物をつくりすぎると泣くことに……。

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 ほかにも、自分の都市を鉱業や電子産業などの分野ごとに特化させられます。クローズドベータではギャンブルしか選べませんでしたが、カジノなどをつくって人を集めることができるようです。このカジノも病院などと同様に、隣接の土地にどんどん増築できる仕組みです。

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 市庁舎も人口に合わせてどんどんグレードアップしていきます。最後はいったいどうなるんでしょうかねー。

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 都市が発展しはじめると渋滞問題が出てきます。バスや鉄道などをいかに効率よく組み合せてそれらを解消するかがウデの見せどころ。この車も1台ずつちゃんと3Dで描かれていて、箱庭好きにはたまりません。

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 人口や環境汚染などのパラメーターのチェックも全部3D化。ちょっと都市を改造したらこのモードにしてグリグリ見回して、思った通りの効果がでているかチェックするんですが、この時の“自分のデキる男感”がたまりません。管理すべき項目は減っているようですが、整理されたぶんわかりやすいですね。

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 ときどき、議会などから「公園に100人足を運ばせる」といったお題が出ることもあります。今のゲームには当たり前の“トロフィー”とか“実績システム”ってヤツですね。

●画質設定の違いは?
 新しいシムシティは画面の描き込みも半端じゃありません。遠近感とミニチュア感を出すために、チルトシフトレンズで撮影したような効果を加えており、最高画質での画面は華やかで美しいのひとこと。描画の重さについてはこの後検証しますが、まずは画質設定と実際の画面の見え方の違いをちょっと調べてみました。
 なお、画質や描画の負荷については、あくまでベータテスト時のものです。今後、GPUドライバーの最適化などで、性能が大きく変わる可能性があるので、あくまで参考としてお読みください。

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 シムシティの画質設定。影やディテールに関する設定は基本的に“High”、“Middle”、“Low”の3つで、ところどころ“Ultra”や“Off”といった項目があります。チルトシフトレンズの効果は“More”、“Standard”、“Less”の3段階ありました。

最高画質設定
新しい『シムシティ』を速攻ベンチ やっぱりハイエンドGPUがほしくなる!

 いちばん高い画質設定での画面です。地面に落ちる影のディテールがクッキリしている程度の違いなので、よほどこだわりがない限りは選ぶ必要はなさそうです。樹木の葉が“高画質設定”のときよりボリューム感がなく見えるのは、細かく描いているからです。

高画質設定
新しい『シムシティ』を速攻ベンチ やっぱりハイエンドGPUがほしくなる!

 画質を“High”に統一した時の画質です。手前と奥のピンボケはチルトシフトレンズ効果が最強なため。手前もボケボケになるため図のようなクローズアップだとちょっと使いにくくなります。画質高でチルトシフトは下げがベストかもしれません。

中画質設定
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 画質を“Mid”、チルトシフトを“Standard”の設定です。屋根から建物に落ちる影がかなり大雑把になったのに加え、道路のセンターラインが遠くへ行くほど太く見えるなど、そこかしこに簡略化されているのがわかります。

低画質設定
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 画質を“Low”、チルトシフトは“Less”時の画質です。影の描画がほとんど消えたため、建物がペーパークラフトのように見えます。遠方のボケが消えて見通がよくなったのはチルトシフト下げの影響です。

最低画質設定
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 画質“Low”に加え、一部設定をさらに下げた最低の画質。質感はスカスカで看板も真っ白。さらに驚くべきは通行人がドットの集合になっていること! 8ビットゲーム機の時代じゃないんだから、これはいただけません。

 こうして並べてみると、せっかく遊ぶなら“中画質”は絶対死守ライン。可能な限り“高画質”以上で遊びたいものです。最低画質だとかなり軽くなりますが、グラフィックの内容はWindows95時代といってもいいでしょう。

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 チルトシフトを“More”にすると、カメラのズームを最大にした時に画面がボケまくるのが……。ベータ版なので、今後の改善に期待です。

●内蔵GPUだと絶望的に重い!
 それでは実際どの程度描画が重いのか検証してみます。今回のテストは以下のようなスペックのPCを使いました。グラフィックボードは現行ミドル~ハイエンドクラスと、CPU内蔵のGPUで比較することにしました。

検証環境:CPU:Core i5-3570K(3.4GHz)、マザーボード:ASUSTeK P8Z77M-PRO(Intel Z77)、メモリー:PC-12800 DDR3 4GB×2、SSD:Intel SSD 335 SSDSC2CT240A4K5(240GB)、OS:Windows8 Pro(64ビット)、GPUドライバー:GeForce 310.90、Catalyst13.1

使用グラフィックボード:ASUS『GTX680-DC2T-2GD5』(GeForce GTX680)、ASUS『GTX660-DC2T-2GD5』(GeForce GTX660)、ASUS『 GTX650Ti-DC2T-1GD5』(GeForce GTX650Ti)、XFX『FX-780A-TNFC』(RADEON HD7970)、Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)

 シムシティ側の画質設定は3~5段階ある画質関係の設定を全て最高(HighまたはUltra)、フィルターは“Default”に統一しました。解像度は1920×1080ドットです。『Fraps』を使い、チュートリアルの舞台となる街でカメラの移動や回転、拡大縮小などを2分間続けた際のフレームレートを計測しています。また、標準の設定ではフレームレートの上限が30fpsに抑えられていますが、このテストではその制限を解除した状態でテストしています。

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 アクション性が皆無なゲームなので、「常時60fpsをゼッタイキープ!」みたいな縛りはありませんが、最低30fpsを割るようなGPUだとカメラを回転させたときに描画がガッと引っかかるような感じになります。その意味で、最高画質プレーでの最低ラインはGTX660より上のグラボがよさそうです。
 ただし、これはあくまでもそこまで都市が大きくない場合の結果です。都市が育って画面のなかにオブジェクトが増えると、このテストよりさらに重くなることが十分予想されます。画質を下げたくなければ可能な限り高性能なグラボを準備しておきたいところです。

 GTX650Tiだとちょっと辛いなと感じるゲームなので、当然それよりもっと貧弱なHD4000は最高画質では“紙芝居”状態でした。じゃあHD4000でプレイできる画質設定はあるのか? ということでちょっと調べてみました。個人的に解像度は絶対下げたくないので、画質だけ落とします。ただ先ほどの画質比較でわかる通り、わざわざ最新CPUを使って8ビット風画質にするのは避けたいので、画質は全て“Low”、フィルターは“Default”にしてみました。

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 画質をある程度維持しても内蔵GPUではこの結果。実はフィルターなども全て落とせば60fps近く出るんですが、ちっとも楽しくありません。内蔵GPUでのシムシティはちょっと諦めた方が良さそうです。
 
 さらに、今どきフルHD程度でガマンできる私じゃありません。先日男買いした、WQHD液晶をフルに使ってシムシティを遊んだらどうなるかも軽くチェックしてみました。

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 フルHDよりさらに重くなることは容易に想像できましたが、GTX660のレベルでカメラ回転でガクッとなるので、フルHDよりもワンランク以上高性能なグラボを手に入れないとダメなようです。とりあえず私のHD7970でもなんとかゲームになりそうなのでひと安心!

●グラボと一緒に買うべき!
 内蔵GPUだとちょっと厳しいので、ウルトラブックで“どこでもシムシティ”というわけにはいきそうにない感じなのが残念ですが、新しいシムシティは遊びやすくてハマれる良いシムになっていると感じました。
 とりあえず3月7日の発売までにミドルクラスのグラボか、GPU搭載ノート(最低でもGT650M以上は必要でしょう)を入手して万全の備えをしておきたいものです。

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